Quest2って今買っても大丈夫なん？って話
Quest2が発売されて約４年が経ちました。この４年の間にVR業界では他社製の新たなデバイスの発売、より高性能なチップの発表、そしてQuest2の次世代後継機であるQuestProとQuest3の登場等様々な出来事がありました。そんなことがありながらもQuest2は多くのユーザーに使用されています。
しかし流石に4年も前のデバイスですから「ぶっちゃけ今買って損しない？」と思いませんか。
今回はこれからVRを始める方やQuest2への機種変更を検討している方向けにQuest2を買うに値するのか説明していきたいと思います。
では、本編です。
Quest2の今の立ち位置
まず最初にQuest2の概要から入ります。
Quest2はそれだけでVRができるデバイスです。スタンドアローンやオールインワンヘッドセットとも呼ばれますね。
執筆時点では最低価格31,900円とVRヘッドセットの中ではトップクラスに安いです。ニンテンドースイッチより安い。
チップやメモリ、解像度などといったスペックに関しては簡単に述べると…
”１、２世代前の内容だが価格相応”といった所感。
既に次世代チップが登場しており、ディスプレイ(解像度)、メモリは他ヘッドセットと比較して下位に位置します。また、ヘッドセットを被っている時にカメラ越しに現実を見ることができるパススルーという機能では、景色がモノクロに見えてしまいます。本当に必要最低限の機能といった印象。
レンズもフレネルレンズが使われており、ディスプレイとレンズの間で反射した光の線が見えたり、文字の輪郭がぼやけて見えたりしてしまいます。また、ピントが合う部分が狭く、ある程度装着や使用感に慣れが必要です。
ですが、万人向けで初めてのVRヘッドセットとしてはちょうど良いですし、仮にPCと接続する場合にはあまり処理性能はネックにはならないでしょう。
総じて現在の立ち位置は
処理性能等は比較的劣るが業界で最も安くVRを手軽に体験できるヘッドセット
だと僕は思います。
他機種との比較
本記事では、価格や性能からPICO4、Quest3、QuestProと比較していきます。
vsPICO4
個人的にはPICO4が条件付きでオススメ。
PICO4とQuest2の比較でよく言われるのが着装した時の快適性です。
PICO4は重量バランスが優れていて、Quest2で感じる顔面の圧迫感や前の方に重心が偏っている感覚がしません。
また、メモリは8GBで高い解像度に加えレンズも現在主流のパンケーキレンズを採用。パススルーはカラーとなっています。
Quest2の上位互換である感じがしますよね。
しかし、PCにつないでVRをする場合はチップやメモリはあまり関係がないですしQuest2の重量バランス問題に関しては公式が発売しているEliteストラップを購入することで軽減されます。そして実はQuest2+Eliteストラップの値段はPICO4より安いです。
PICO4は最低価格49,000円。Quest2+Eliteストラップは最低価格35,970円。1万円以上も差があります！
よって、Quest2よりは高いけれどそれでも性能やグラフィックを重視したい！という方におすすめです。
vsQuest3
これは予算と用途によります。
オールインワンヘッドセットの中では最上級の性能を持つQuest3は次世代のチップと8GBに増設したメモリ、より高解像度のディスプレイにパンケーキレンズ、カラーパススルーと深度センサーを搭載した順当進化形ですQuest2と比べて着装した時は快適ですし、ピントが合う部分は広いし、予算抜きにしたら絶対Quest3がおすすめ。予算抜きなら。
なんと値段が最低価格74,800円と倍額以上します。たけー。では、Quest2の最低価格31,900円以上を出す価値があるのか。判断基準は用途になります。
Quest3にあってQuest2にないものはMR機能です。MR機能を使うと、パススルー越しに見ている現実に巨大なスクリーンを配置してYouTubeを見たり、PCと接続して複数のモニターを現実で配置して仕事をしたりできます。
Quest2でもできないことはないですが実用的かというと全然そんなことはないです。
逆にBeatSaverやPistolWhip等をやるためであればQuest2でも良いと思います。
ですので、より高いスペックで新機能も使いたい方あればQuest3がオススメです。
余談ですが、Quest2と比べてQuest3はトラッキング範囲が狭いです。コントローラーが重なるとトラッキング飛びます。ここは完全にQuest2の方が良い。
vsQuestPro
Quest2を買う人がQuestProを候補にするとはあまり思えないのですが、同社の製品ですので比較します。
QuestProは後発のチップとメモリ12GBで、パンケーキレンズとカラーパススルー、MR機能が搭載されていて、コントローラー自体にカメラが搭載されている為広い範囲でトラッキングができます。さらにフェイシャルトラッキングという顔の動きをトラッキングする機能があります。
ただ、解像度がQuest2より少し低いのとコントローラーが充電式の為、コントローラー（バッテリー）の寿命があります。そして、Quest2と比べるとフェイシャルトラッキングとパンケーキレンズくらいしかメリットがありません。
ですので、高くてもいいからフェイシャルトラッキングやってみたい！トラッキング範囲広くしたい！という方向けです。
それでも159,500円出すのであればちょっと考えなおしませんか？VIVEXR Eliteっていうほぼ同じ価格で拡張性がある競合製品があるんですけれど、どうですか？ちょ！ほんとに考え直した方がいいって！ね！ちょっt((
ちなみに、Questシリーズは公式が比較サイトを設けているのでそちらもご覧ください。
また、多くのVRヘッドセットを比較できるサイトもあるので、英語且つ少々見にくいですがそちらも参考にしてみてください。
※VRChatをやりたい方向け
Quest2だけでVRChatをやりたい場合はQuest2よりもQuest3がオススメです。現状、Quest2だけでVRChatをすると動きがカクカクしたりタイムアウトしたりします。これはVRだとかなり致命的です。
Quest3だとQuest2では過負荷すぎる場面でも耐えられるため、所謂Quest単体でやる方はQuest3、最低でもPICO4で始めることをオススメします。
ちなみに、Quest単体VRChatについてまとめた記事がありますので、参考にしてみてください。
結論
Quest2は以下のような方に向いています。
初めてVRヘッドセットを購入する方
安価に購入したい方
PCに繋いでVRをしたい方（ヘッドセット自体のスペックのボトルネックを解消できる）
VRゲームを中心に遊びたい方
総じて、「Quest2は今でも買い！」なVRヘッドセットだと結論付けます。
最後に
予算関係なかったらQuest3をオススメするんですけれどねぇ。
それでも、VRするための機械とかいう得体の知れないものに3万円はまぁ高いと思います。3万円あったらフードドライヤー買えちゃうよぉ？！
初めてのVRヘッドセットがQuest2なら「うわっ画質わるっ！」とかは感じにくいです。めちゃくちゃ高解像度だったりパンケーキレンズのヘッドセットを普段から使っているとかじゃなければ。（Quest3しばらく使ってからQuest2使ってみたら視界の悪さにびっくりした。）
ただ、新製品がもうすぐ発売されるのでMetaの公式サイトや正式販売店では売り切れ始めているみたいです。多分もう生産終了していて、市場に残っている在庫だけなのかも…？ですがQuest2は正確な期間は明言されていないものの、販売が終了した後もできるだけ長くサポートし続けるとのことだったので、もうしばらくはQuest2現役の時代が続きそうですね。
今回のWriting Background Music♪
では、また今度。
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