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「おでかけ子ザメ」にハマりました

※ネタバレっていうか、
読んだらこう感じましたの個人的な考察なので、私のフィルターを通ってしまう。他人の感想を見る前に読んでみるのがいいかもです。

推しがコロコロ変わる飽き性の私 最近彼(?w)のことばかり考えています。
誰かというと

サメ🦈

ペンギンボックス/「おでかけ子ザメ」
Twitterに流れてくる知らん人の漫画結構読んじゃうんですけど、ペンギンボックスさんのこれ本当に可愛くって
フォローしてなくても一度見たらまたTLに落ちてくるTwitterさんの計らいによりまんまと購入、来月入荷予定のぬいぐるみも予約したので来月からサメ飼います。

ヒットするものには理由がある。
Twitterで読める範囲内でもただ可愛いだけではないということが伝わりますが、一冊の書籍として最後まで順を追ってみればその理由がよくわかります。
感動するストーリーだとか、かわいそうなお話だとか、そうゆうわけではないんですけどなんか、泣いちゃう(笑)

子ザメちゃんのキラキラ輝く瞳。
懐かしいおもちゃやお菓子。もちろん登場するアイテムそのものも懐かしいんだけど
読むとじんわりハートがあったまるのは、モノではなく”気持ち”が懐かしいからなんだろうと思いました。

小学生の頃夏になると毎年、家から2時間ほどの山奥にある市営プールに連れて行ってもらっていたんですが
兄弟がいないので、プールの中で遊ぶのはいつも私ひとりでした。
ある日いつものプールで遊んでいたら「それ貸してくれない?」って、知らない男の子に話しかけられたので
持っていたビート版を貸してあげました。
少年は代わりに自分がしていた水中メガネを私に手渡すと、ちょっと深めのプールに向かい、しばらく泳いでから戻ってきて「ありがとう!」とビート版を返してから
私が何度も練習していた水中でんぐり返しの(笑)やり方を教えてくれて、バイバイとどこかへ去っていきました。

子ザメちゃん読んでたら2億年ぶりに思い出したんですけどこんなこと(笑)
私が持っていたものを貸してあげて、代わりに自分の持ちものを手渡して
貸してもらったお礼に自分ができることを教えてあげたって
ただそれだけのことなんだけど
30年以上も前のことw結構はっきり覚えてるんですよね。私も。笑
なぜだと思いますか?

物の貸し借り。大人の目線で見たらそうなります。
でも実際に行われていたのは純粋な愛のエネルギー交換です。男女だからとかそういう意味合いでなく。笑
そこには何の計算も疑いもなく、自分の持っているものを分け与え合うという、純粋なエネルギー。
これ、大人になったらできないと思いませんか。

日々、目に映るすべてに感動して、いつもこの瞬間が初めてで
明日を憂うことなくアイスキャンディー食べて
好きなキャラクターのおもちゃを持っていなくても
自分で絵を描いて眺めたり、隣の家のお姉ちゃんに見せに行ったり
そうこうしているうちに夜が来て
大好きなハンバーグを頬張っておいしくて
お父さんと一緒に花火して、綺麗で楽しくって
幸せって本当は、これだけのことなんじゃないかと思って。

私達は昔、誰もがこうでした。
それが大人になる過程でいつからか
みんなが欲しがるものを持っていれば幸せだとか
好きな誰かを自分のものにできたら幸せだとか
いいね♡をたくさんもらえたら幸せだとか
”幸せ”の定義が誰かのものに成り代わってしまっただけで
本当の幸せって、ただ日々を過ごすだけでいいし
自分だけの定義で感じるもの。
小さなことにいちいち目を輝かせ感動して、いつも満たされているから、
打算無しで隣の誰かを助けてあげられるし
持っているものを分けてあげられるんですよね。

本当は誰もが持っている、純粋な愛のエネルギー。それがこの書籍を読んで感じる”懐かしい”という感情なんじゃないかと思います。

みんな、昔は子ザメちゃんだった。笑
どんな環境に育ったって、一度は子ザメちゃんみたいに
大好きな何かを見たり食べたりしてキラッキラの瞳で喜んだことがあるはず。
そして幸せとはそれです。

こんな素晴らしい作品に出逢えて今私の目はきっとキラキラですw
ああ 幸せだなぁって、心の底から思う瞬間がまたひとつ増えました。

自分が不幸だと相手にいかに搾取されないように気をつけるか
いかに得な情報を見逃さないようにするかに神経が持っていかれますので
大人になると瞳が濁るのは、打算や疑いのせいかもしれないですね。笑

二巻も買おうと思いますw

ペンギンボックスさんのTwitter


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