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【追記】スピリチュアル依存とシンデレラプロジェクトin幕張メッセ

音楽ブログは4ヵ月も更新していないのに、Web拍手及び暖かいコメントを入れて下さって、本当にありがとうございます。
そろそろ何か書きたいところですが、今までのように髪の毛でひしめき合うカオスなライブができるようになるまでには、まだ時間がかかりそうですね。
ありがとうございます。こちらが励まされています。

さて、noteも久しぶりの更新です。
ここで記事を書き始めてからは、どんなことが起きても中立な視点からの解釈で文章を書き綴ってきたんですが
書き綴ってきたというか、それがカウンセラーというものなのであろうと思うんですけれど
久しぶりに
ほんっとひっさしぶりに個人的な憤りを感じることがあったので、書き残しておきます。
※レポじゃないです。

私が心理学を学び始めたのは今から18年ほど前でしょうか。
当時は心理学とスピリチュアルの間には大きな溝があり、そこには物理的に証明されている確かなものと、地に足が付かない霊的世界という決定的な隔たりがありました。
それが10年ほど前になるとかなり距離が近付き、現在では突き詰めると同じところに行きつくということが、量子力学界隈では実際に証明されているようです。

ユングやフロイト、アドラーといった精神病理学系の著書を好んでいた私もいつの間にか精神世界と呼ばれる界隈の書籍を読み漁るようになり
数々のセミナーやスクールで学んでは、現実に生かすことができず(笑)
挫折を繰り返し、現実は変えられないという結論の元、ある意味でのサレンダーをして現在を生きています。

2009年頃だったでしょうか。私が引き寄せの法則や精神世界に入ったきっかけになったコミュニティーがあったんですが、近しい出どころのスピリチュアルリーダーの方が2014年頃から派手に活動をされおり、昨年引退され、また戻ってきているようです。
この世界の法則はひとつしかありませんので、言っていることは私とほぼ同じなんですが
今回はその方が主催されているイベントについての言及です。

大きな会場を貸し切って、一般の方達の中に眠っている可能性を引き出すという素敵なイベントを
年一ペースで開催されており(追記:毎年はやってなかったw何年か振りらしい)
毎度赤字のまま、現在がどんな状況であろうと自分達の魂が本当にやりたいことをやるという名目の元、続けられているようです。
主催者の方が、歌ったり踊ったりするアーティストに憧れを持っていたようで
イベントの傾向自体が年々主催者チームによるアーティストの真似事のようなものになってきてはいたんですが
直近のそのイベントは幕張メッセで行ったということでした。

赤字であろうと、誰になんと思われようと、”本当にやりたいことをやる”
他人に左右されることなく、自分が気分が良いと思うことをやる。
そうして基本波動を上げていって、夢を叶える。という
成功法則がありますね。
このイベントはそれに基づいており
主催者共々、普段彼等の運営するプログラムに参加されている会員の方達を巻き込んで、そのプラス波動を大きくするという狙いだと思われます。

ですから、40、50、60代の素人達がプロの講師を付けトレーニングを積んで
露出度の高い本物の衣装を纏い、プロのヘアメイクさんを着けて
あの幕張メッセのメインステージの上で歌ったり踊ったりする
そんなイベントです。(もちろん他にも色々あります)

幕張メッセといえば、私たちバンギャには忘れられない素晴らしいイベントがありました。

https://solitude-klang.hatenablog.com/entry/2016/10/18/081924

本当に個人的な、メンヘラばばぁで孤独で何も持ってなくて心の狭い残念なバンギャの気持ちを素直に述べますけれど

箱の問題ではないんですが、
例えば音楽好きにとって、幕張メッセのステージに立つことって、神聖で特別な意味を持っていると思うのです。

自分の好きなバンドがサブステージに立っただけでも、
いやむしろ小さなモニターにバンド名が映し出されただけでも
何ともいえない感情に包まれたのを、今も鮮明に覚えています。

「いつかあっち行ってやるからな!」とメインステージを指さしたR指定
自分達のライブより明日もここに来たいと言うL.M.C
メインステージでは、YOSHIKIの奏でる生ピアノに乗せて
彼がまるでそこにいるかのような歌声を聴かせてくれた 
GOOD-BYE

あのステージに、
あの同じステージに、
あの見るに堪えないクオリティーの歌とダンスで立ったのかと思うとゾッと

してしまいました。

本当にやりたいことをやる。ことは、エゴの承認欲求を満たすことじゃないよ。

以前武道館でワンマンライブを行った某カウンセラーの方は、オリジナルのカウンセリング要素のある曲でセトリを組んでおられました。
好きなアーティストの楽曲を使って真似事をする人達が仲間内で楽しむ事に異論はないんだけども

そこでやらないでほしかったという、個人的な感情を含めて、
その会場使って一般客から高額なチケット代を取って見せるものなのかという違和感。

私はスピリチュアルな人間ではないので、インナーチャイルドがどうとかソウルメイトなんたらとか口走る人は信用してないし、
そもそもスピ系の話は友達とはしたくないので、吐きどころがないという
久しぶりの感情剥き出しな記事になりました。

よくそこの箱代払えるな・・・と思うかもしれませんが
このイベント、チケット代2日通しで3万円(コロナ前の価格)、
主催者の対面セッション1回36万円、会員制のオンラインプログラム60日で5万7千円。
これが以前記事にした信者ビジネスであり、私はそれを否定していないのですが
とゆうか大枠の事を否定しないですが
今回のこのイベントは音楽好きとしては耐え難かった。
自分の選択、自分の気持ち、自分らしさがどうのと言うのならそれは信者(クライアント?)たちの表面にしか伝わっていないという、
以前推しに対する雑感記事に書いたのと似た矛盾。

スピリチュアルリーダーに学び、やり方を真似して人生を輝かせていくことと
その人物の何を見ても肯定し何年も大金を落とし続けることとでは似て非なるものであり、
つまりは熱狂的なバンギャと同じで洗脳されているわけで、依存しているわけで
自分軸を推奨する側が他人軸に洗脳するジレンマ。

…こないだも書いたかこんな記事(笑)

それで結果的にその輪を出た時に、誰か幸せになれたのでしょうか。
と思うのです。

「覚醒」とは、
自分以外の誰かが答えを持っているという思い込みに気付くことであり
崇拝していたその人も、自分と同じただの人間であって
私達と同じように他者に腹を立てられることもある
その人の全てが正しいわけではないし
崇拝している人に対して怒りを覚えても良いのだ、と、
自分に許可することでもあり

それを本物の自分軸と言うと思います。

【追記します】

"憧れていたそれに、誰だってなれるんだ"という希望を与えるイベントなんだろうと思うんですけど、それ自体はとても素晴らしい企画であると思っています。
しかし音楽に限っては誰だってできることじゃないからこそ応援するのも楽しいし、それは決して自分が夢を諦めたからという訳ではなくて
好きな人のステージというのは応援する側にとって特別な意味やストーリーを持っているのです。
シンデレラプロジェクトを通して、一般の方の夢を叶えるというのはとても素敵な試みなのに、主催者チームの余興がエンタメを安っぽいものにしているように感じるんですけど
クオリティーの高いステージを見るのが半分職業のようになっていたので、私の目や耳が厳しいのかもしれませんが、
真のエンターテインメントは人の命が救えるほどに心を動かすものです。
それを目指してそこに至るまでには最低限の技術経験場数があるわけで、それ全てを乗り越えての魅力であり、そここそが真のエンタメの意義でもあると思うのです。
宇宙法則を使えば才能や経験とは一切関係なく、なりたいものに、なれるんですよ。確かに。
ですが、音楽やダンスなどのエンタメに限っては、「才能」というものが人の心を掴むと思います。
それは周波数を合わせてエレベーターでそこに移動するものとは程遠い魅力です。
エンタメを誰でもできるチープなものには、しないでほしいというのが
ライブレポマンとしての意見です。

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