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新人が入社した

はじめに

あれから約1ヶ月後、なんとか僕は Webチームに復帰することができた。社内ニートは一旦卒業することができたわけだが、次またいつ社内ニートに戻るのかは分からない。

ITオタクな台湾出身の新人

名前は王(仮)さん。

出身は台北でバリバリ台湾人である。年齢は同期の堀中(仮)くんと同じく25歳前後。入社前は飲食のアルバイトをしながら日本語学校に通っていたそうだ。日本語はまだ不慣れな部分が多いが、普通に人とコミュニケーションを取れるレベル(要はコミュ力が鬼高いということ)。

さらに高校のときからプログラミングをやっており、いわば三度の飯よりプログラミングという感じの人である。

Laravelを使ったコーディングはもちろん、僕がかつて使っていた VB.NETや SQL Serverにも触れたことがあるなど、完全に僕や堀中(仮)くんよりも上位互換だった。

実際に入社してから1週間も経たないうちに、王(仮)さんは僕たちがこなしている仕事を普通に与えられるようになっている。

つまりは入社時点で、僕たちは彼に完全に負けている。

さらには「Stripe」という決済サービスを実装するのに必要な機能でさえ、いとも簡単に理解している(本人曰く「Stripeで遊んでました♪」と表現するレベル)。

もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな。

余談

Webチームをまとめる人たちから、僕と堀中(仮)くんは陰口を叩かれた。僕はそのとき昼寝をしており、彼らが座っている位置からは死角になっていたため、不在と思われていたようだった。

堀中(仮)くんは ChatGPTに頼りきっていること、僕はろくにコーディングができないことなどについて言われた。反面、王(仮)さんは優秀なので評価された。

余計に仕事に対するやる気をなくした。まぁ元からなかったのだから何言われても文句は言えない。

そもそも最初から未経験者じゃなくて経験者を採用すればよかっただけの話だろって雇用主に言いたくなる。

就労ビザの取得やコミュニケーションの面など、外国人を雇用するのはなかなか大変だが、そうまでしてでも企業というのは、若き経験者が欲しいものなのだ。つまりは未経験者、それも中年男性ともなると最早野垂れ死ねということでもある。




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