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僕が見たかった青空の2ndシングルが「卒業まで」である意味

ブレイブパーンチ

僕青の2ndシングルについて考えていくよ

これはこれで気に入らねぇ風潮なんだけど僕青を肯定しようとすると、「お前ジジイだろ」みたいな風潮があるので先に言っておきますが僕はぴちぴちの19歳です。
妖怪ウォッチ零式を入手するために朝早くからおもちゃ屋に並び、ポケモンBWのソウリュウジムではなみのりバグをして最初からやり直しになり、NARUTO、BLEACH、ONE PIECE、トリコ、銀魂、暗殺教室、ニセコイ、食戟のソーマ、斉木楠雄のΨ難、ハイキュー、磯部磯兵衛物語、中田敦彦さん、足立梨花さん、生駒ちゃんのジャンポリスが1冊に載ってるという黄金世代のジャンプを見て育ってきたれっきとしたぴちぴちの「19歳」です。

というかジジイの何が悪いねん。禿げてて太っててきたねぇとか俺たちが10年後、20年後そうなってない保証は何一つないだろうが。
ジジイの皆さんは俺たちみたいなすぐパワハラだの何だの言うクソ甘やかされた世代とは違ってイヤなことがあっても歯食いしばって頭下げてここまでやってきてる偉大な苦労人の皆さんだぞ。
お前らオヤジの背中から何を感じ取って育ってきてんねん、っちゅー話ですわ。

ちなみに初単独には行けてません。抽選漏れました。


僕が僕青の2ndシングルに対して抱いた感想は
「めっちゃええやん」(キュウの清水さんではない)
です。

僕が「めっちゃええやん」(キュウの清水さんではない)と思った理由を説明していきます。

⚠以下ドイタ長文、嫌な人はブラウザバック推奨

秋元康御大が勝負をかけてくれている

ここだと思います。
個人的な意見になるのですが、秋元康さんが勝負をかけてくれているというのが割と直近だと乃木坂46の「Actually…」に象徴されていると思います。

この曲はセンターを決めてから作曲したと僕は思っています。
どん底から眩しすぎる世界へと引きずり上げられた中西アルノさんそのものを象徴する曲だと思いますし、曲のテイストも今までにはなかった唯一無二のものでした。

中西アルノさんは色々あってオタクから叩かれたりしてたけど、僕は色々あった中西アルノさんがあの楽曲をセンターで歌ってくれるから「こそ」救われました。
逆に言えばあの楽曲のセンターは中西アルノ以外有り得ないということです。

僕はアイドルの楽曲を聞いていると、良い楽曲なのにセンターのこの子はおそらく周りからチヤホヤされて本当の孤独なんて味わうことなく育ってきたんだろうな、そんな子がこういう孤独やどん底を歌う楽曲のセンター?と思うことがあります。

それに対して、どん底を経験してるというかついこの前までどん底にいた中西アルノが歌う「Actually…」は真実以外の何者でもないと思います。

あと中西アルノさんのセンターという点も良いと思います。普通に考えたらセンターは井上和さんです。しかし、そこでなんでこの子なんだろうという子をセンターに置いて、そのセンターの魅力を時間をかけて色々な側面から見せていくことで、オタクにとってそのセンターの魅力を完全に理解した頃には唯一無二のセンターになっています。もう少し分かりやすくいうと下限が低く、上限が高いほどそのメンバーを好きになる幅が大きいということです。例をあげると、白石麻衣さんを好感度80で好きになったとして好感度100まで好きになったとしても上がり幅は20です。仮に生駒ちゃんを好感度20で好きになったとすると好感度100まで好きになったときの上がり幅は80です。ここの幅がでかければでかいだけ替えの効かないセンターだと思います。
生駒ちゃんは相手のことを考えた結果として喧嘩になってしまったこともあります、選抜アンダー分け隔てなくメンバーと接します、田舎出身です、バラエティでも積極的です。たぶんみんなこういう生駒ちゃんの真っ直ぐなところが好きになったんだと思います。
上がり幅の大きさはビジュアルではなくそのメンバーの人間的な面によるものだと思っているので、替えが効かないと表現させていただきました。

で、秋元康さんはこのなんでこの子なんだろうの「この子」を見つける上で抜群の先見の明があります。
ギラッとした目力、ピカイチの歌唱力、そして何より口から出る全ての言葉を真実にしてしまう今までの人生で味わってきたどん底。
中西アルノさんのセンターで間違いないと思いますし、これからの乃木坂でどのような楽曲を中西アルノさんに回してくれるのかも楽しみです。
そして僕青の「なんでこの子なんだろう」に見出されたのは八木仁愛さんでした。見るごとに人を惹き付ける能力が天井なしに上がってるので驚かされています。

しかし、この「Actually…」、オタクにめちゃくちゃ批判されます。最近のオタクはSNSで多数派に乗じて他人を叩くことを当たり前だと思ってるオワコンZ世代です。
(マイクタイソンの「最近の若者は誹謗中傷をしても顔面を殴られない環境に慣れすぎている」という名言をZ世代全員に聞かせてやりたい、そして俺が一人ずつ顔面を殴って回りたい。お前は武田鉄矢か。)
Z世代を代表して年上の方々には僕がここで謝ります、
も"う"じわ"げござい"ばぜん"でじだ。(カゲヤマ)

乃木坂は何色でもないのが強みという題目で結成されたグループのはずが、「乃木坂らしさ」を勘違いしたオタクたちによって批判されます。

で、迎えた次の30thは「好きというのはロックだぜ」でした。センター賀喜遥香さんの好感度も相まってオタクからはおおむね好評だったと言ってもよいのではないでしょうか。

しかし、僕はこのシングル秋元康御大が
「はぁーあ、お前らさ、どうせこういうのがいいんでしょ。夏だしこんなもんだべ。」
とでも言いたいかのように感じてしまいました。

己がステータスのために完成品を求めるハリボテオタクの増加

正直これからの櫻坂もそうなる可能性があると思っています。
「低音ズンズンの社会風刺楽曲にTAKAHIRO仕込みのスーパーブレイキン!ほらこんなもんだべ。」
みたいになっていく可能性があると思ってます。
オタクたちは飽きてくると思います。

今は他の坂道に対してダンスでマウントが取れたり、Kオタに対しても顔面の小ささやダンスで対等に渡り合える、他の坂道よりバラエティの調子が良いといったような、一種櫻坂を己が他人より優位に立ちたいがためにステータスとして推してるような感じがします。言い換えれば櫻坂が他人より優位に立つための道具として機能しなくなったら捨てるようなクソオタクが多いような気がするというか、若干ハリボテ感がします。「ダンス・かっこいい系」でコンセプト勝ちしてる感が否めません。

他の坂道が3年ぐらいダンスに力を入れて「スーパーブレイキン!」できるようになれば櫻坂のアイデンティティが崩壊してしまうと思うので本質的な人気ではない気がします。

これは櫻坂が悪いとかではなくてここ最近のオタクに問題があります。
日本アイドルを推す上での魅力って、「未完成を愛する」ことじゃないですか。でも最近のオタクはそのコンテンツを使って他の界隈に強い姿勢で出たいがために完成品を求める傾向があると思います。
結局、相対評価で自分が好きなものを決めるバカが増えたということです。
あなたも思うことあるんじゃないでしょうか。
この投稿は2万いいねついてるからこれが世間の意見なんだ、とか。
バカ2万人がいいねつけてるかもしれないのに2万という数字だけでその投稿の正否を判断するのは愚かな行為だと思います。
「周りの意見0で」良いか悪いかを判断する。
自分の好きなことや趣味に対してはこのような姿勢であるべきだと思ってます。

ようやく僕青

はいすいませんここからようやく僕青なんですが、
今までの話をまとめると極端な話、「低音ズンズン、ダンスバキバキスーパーブレイキン!or 強顔面センターブリブリアイドルソング」で行くとオタクの数は増えると思います。けどそこで僕青につくようなオタクって相対評価でしか評価しねぇ自分の意見0のペラペラハリボテオタクだと思うんです。

ここで秋元康御大がくれた楽曲は「昭和フォークっぽい曲調で卒業シーズンの別れを繊細に歌い上げる曲」でした。

いやぁ、最高でしょ。

流行りはKPOP櫻坂含めた「ハイテンポ低音ズンズンダンスバキバキスーパーブレイキン」。
言ってしまえば「大雑把な完成品」。

でもここで秋元康さんが僕たちにくれたのは
「繊細な未完成品」。

で未完成だから評価されなくても仕方ないよねで終わらせるつもりもない。
たぶん秋元康さんは「オトナブルー」「LA・LA・LA LOVE SONG」「もう恋なんてしない」といった楽曲の流行からおそらく昭和的な楽曲が評価されつつあると読んだと思うんです。
(弟曰くTikTokで流行ったらしいけど、俺は反吐吐くぐらいTikTokもTikTok見てるやつも嫌いというのは前々から他の記事にも書いてるのでぜひ)

で、勝負をかけてくれたと思うんです。みんなそろそろKっぽい楽曲飽きてきたんじゃないかな、って。
たぶんオタク同士のマウントの取り合いのためではなく、世間での楽曲としてのグループとしての評価を求めてくれた楽曲だと思います。

初々しさ残る奥手なただ一人の学生の恋情をデビューしたてのあどけなさが残る、でも大人になりつつあるアイドルが歌う。

ある種、この曲に対する見方でその人がアイドルを自分のステータスにしたいだけのハリボテのオタクなのか、己が好みを自身で取捨選択する人なのか分かる曲だと思います。



日本のアイドルの「未完成の美しさ」が究極まで凝縮された一曲だと思いました。


ここまで読んでくれたひとはいないだろうけど、一応書いておこう、読んでくれてありがとう。


ー武田鉄矢よりー