【AC6】これだけは覚えてもらいたい軽4の『考え方』
今回はアセンの紹介や武装の使い方についてではなく、軽4を使うにあたってどのような心構えを持てば良いのか、といったコラムのような記事にしようと思います。
…というのも、軽4練習中の方がよく「なんで軽4なのにそんな動きをしてるんだ!?」と驚くような立ち回りをしていることが多いからですね。
そういった立ち回りの根幹には恐らく、「軽4とはこう立ち回るべき」という指針のようなものがないからなのかなと思ったんです。
なので、今回はそのあたりを書いてみようかな、と思い至ったワケです。
こういう考え方もあるんだな~くらいに思って、紅茶でも飲みながら読んで頂けますと幸いです。
①『負けない戦い』をする
すごく根本的なところから。どんな対面でも基本はこの考え方で戦いましょう。
まず、軽4の性能をざっくり紹介します。
長所
○初動のAP有利を取る力に優れる
○それ以上に、初動にAP不利を背負わない力に優れる
○圧倒的な機動力により水平方向に引く力が高い
○軽量機にしては高い姿勢安定
○迎撃能力が最強クラス
短所
○一度大きめのAP不利を背負うと、それを覆す力に乏しい
○上下の機動力や、ホバーを解除した時の機動力は並以下
○軽量機らしく低いAPや防御値
○インファイトは一瞬なら強いが、長い時間張り付かれると弱め
これらの特徴から、軽4は『相手の交戦距離の外へ逃げてAP有利を守りきる機体』と言えます。
具体的に言えば、ミサイルのロックができるギリギリの400m辺りをうろついて、相手の弾を避けながらこちらもミサイルを垂れ流す機体、ということです。
ここで覚えて欲しいのは、「軽4には勝ちにいく力が大してない」ということです。
自分からインファイトを仕掛けにいってAPを削りきる力があまり無い、とも言えます。
ヨーヨーは約4秒に1回振れて、ネビュラは約5秒に1回撃てます。それぞれかなり高いダメージと衝撃値を誇るので、引き機が持つにしては超高性能な近距離で機能する武装です。
しかしインファイトの代表である重ショは2秒に1回撃てますし、両手持ちしていれば頻度は倍です。インファイト前提であれば、DPSは軽4のそれを凌駕します。
そんな相手に『どちらが先にAPを削りきれるか』という戦いを挑んでも、結果は試合をせずとも分かります。
勝ちにいく力に乏しい軽4がすべきことは、『初動でAP有利を取り』『初動に取ったAP有利を守りきる』ことです。
更に大事なことですが、『初動にAP不利を背負わない』ことを忘れてはいけません。AP有利を取りにいこうとして自分が先に被弾していては本末転倒です。
AP有利を取れなくても構いません。とにかくAP不利を背負わないことを最優先で考えてください。
AP有利を取れたら、あとはミサイルのロックができるギリギリの範囲に留まってひたすらミサイルを撃ちまくります。相手の弾に被弾しなければ負けませんし、相手が焦っていればミサイルが勝手に相手のAPを削ってくれます。
決して、前に出て相手のAPを削りきろうと考えないでください。
その考えを持つのは、相手がヨーヨー1回で仕留めきれるくらいのAPになった時だけです。
被弾しなければ絶対に負けない。だから自分から攻めにいかない。
この考えを念頭に置いて、試合をしてください。
②『ベスト』を求めるな、『ベター』を求めろ
試合中、数え切れないほどの判断を下します。
どこに逃げるのか。ENをどう回復するか。弾をどう回避するか。特に大事な判断はその3つだと思います。
これらの判断は非常に難しく、僕も100点の回答を出し続けられるかと聞かれれば絶対に無理と答えますし、僕でなくてもほとんどの人がそうだと思います。
それで勝てるのか。勝てます。
『及第点の回答』を出すことさえできれば勝てます。
逆に言えば、『0点の回答』を1つでも出してしまうと、それだけで負けに繋がりかねません。
例えばどこに逃げるか問題。
これに100点の回答があるかは分かりませんが、どんな状況でもとりあえず距離を離せれば少なくとも間違いはありません。
(ちなみにこれ、AP有利を取ってる前提の話なので、不利な時はちゃんと前に出ましょう。)
では0点の回答は何かと言うと、それは『距離を離さないこと』です。
軽4で勝率が安定しない人のほとんどは、それをしてしまっていると思います。
300m以内の距離で、相手の周りをグルグルしていませんか?レバーを横に倒すのが癖になっていませんか?
0点の回答を出し続けていては、普通は負けない試合も負けてしまいます。
続いて弾をどう回避するか問題。
だいぶ抽象的なので、『10連ミサイルと一緒に重ショ機が突撃してきている状況』とします。
100点の回答は『10連をすべて回避して、重ショもすべて回避して、距離も離す』です。ですがそんなものは現実的に考えて不可能です。
及第点の回答は『10連を数発被弾してでも敵機と距離を離し、重ショのダメージを最小限に抑える』です。最近流行のPBTなる機体にも、この判断さえ下せればDPSで負けることはありません。
では0点の回答。それは『10連のほとんどorすべてに被弾して重ショのダメージも抑えられない』です。10連が飛んできているのに、被弾しない距離から悠長にレバーを横に入れっぱにしているとそうなります。
こうした0点の回答たった1つが負けに繋がるので、とにかく及第点の回答を拾い続けることが大事になってきます。
ベストを求めるな、ベターを求めろ。
裏を返せば、バッドを拾うな。ということです。
先程の『負けない戦い』から繋がることです。超大事な考え方なので、絶対に忘れないでください。
(ちなみにこの考え方、ゲームだけでなく現実でも役に立ちます。何か判断を下す状況になった時、この考え方を思い出してみてください。)
③自分が今『どこ』にいるのかを考える
引き機全般に言えることですので、軽4使いでなくともぜひ覚えていってください。ちなみに結構技術的なことを書いているので、心構えとはズレているかもです。ごめんなさい。
僕は試合中、ほとんどの操作を手癖でしています。ネビュラやらコラミサやらの武装の取り回しだったり、EN回復のための無限浮遊テクニックなんかもそうです。
ですが、自分が『どこ』にいるのかだけはほとんど常に意識しながら戦っています。
自分の後ろに引くラインはあるか。
ラインが無いなら左右どちらに動けば良いか。
どの程度動けばラインを回復できるか。
加えて、傾斜のあるマップ(汚染市街Bやボナデア砂漠A)の場合は、標高の低いところを目指すように意識したりもします。これに関しては軽4独特の思考なので、地に足つけた引き機の場合はそこまで意識せずとも良いでしょう。
端的に言えば、上位の軽4使いのほとんどは真っ直ぐ引いて相手と距離を離すことが容易な位置取りを常に考えている、ということです。
そして重要なのが、真っ直ぐ引けない状況に陥ることを想定して動けるかどうか、ということです。
例えばマップの角に追い込まれそうになることを予期して、引く方向を軌道修正できるか。弾を回避するためにマップの短辺をなぞる動きを取らされた時に、長辺をなぞる動きに戻せるか。
この辺りの動きがどれだけ極まっているかで、軽4使いの基礎的な技量が測れます。
もっと言えば、相手とインファイトする時間をどれだけ短くできるかで、軽4の勝敗が決まるという事でもあります。
これさえできていれば、ネビュラやヨーヨーの当て感がまだ育ちきっていなくても、ある程度勝つことができると思います。それこそリダボ1歩手前くらいはいけるくらいに。
ただ、これに関しては言うは易しってやつなんですよね。実際やってみると中々難しい。画面にミニマップが表示されてるわけでもないですからね。頑張って慣れるしかないでしょう。
ひとつ、コツというか僕が対戦中に見ているものについて書いてみます。
僕は対戦中、相手の機体を凝視することはほぼありません。距離がどれだけあるか、弾は飛んできているか、自分のENゲージや相手のスタッガーゲージはどうか。
画面全体をぼんやりと見ている、という表現が正しいのかなと思います。正確に情報を拾う必要はないので、ざっくりとした情報を幅広く集める。ゲージや距離などの数値的な情報を拾いつつ、画面に映る景色から自分が今マップのどの辺りにいるのかを判断する。
やや難しいかもですが、これができるようになれば間違いなく勝てるようになります。ぜひ習得してみてください。
④まとめ
今まで書いてきたことを一言でまとめると、『とにかく逃げろ!』ってことなんですよね。
スティックを6時の方向に入れる時間をなるべく長く確保する。Sキーでも構いません。何を差し置いても後ろに逃げましょう。
横移動や前移動の時間が長ければ長い程、軽4は負けやすくなると考えてください。
(エツジンLCS軽4みたいなイレギュラーもいたりしますので、一概に全ての軽4がそうとは言えないんですけどね。)
せっかく軽4に乗っているのにこれができていなくて勝てない、という人が多いのではないかなぁと思っています。これさえできていればある程度勝てるはずなんです。レート1800とか、なんなら1900だって目指せるはず…!
1900より先は基礎力だけでなく総合力が求められてくるので、ネビュラの当て感とか様々な小癪なテクニックを覚えないといけないんですけどね。
ただ、この基礎ができていれば解決できる問題が余りにも多いので、ぜひ覚えて頂きたいところです。頑張ろう、軽4。
以上、軽4の運転マニュアルでした。免許取る時の筆記試験に出るのでちゃんと覚えておきましょうね。
もしこの記事を読んでも「よくわかんないよーっ!」って方がいましたら、身近にいる上手な軽4使いに聞いてみてください。もしくは僕に聞いてください。きっと丁寧に教えてくれます。
分からないことはまず聞くのが大切なので、とりあえず能動的に動いてみましょう。上達したいという意思を無下にする人はそういないはずです。
では、ここらで〆たいと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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