魅力の源泉　尊敬の念

Tさんから、工事現場の監督さんに宛てたccメールが送られて来た。
メールには、いつ・どういう目的で、何名現場に入場しますという連絡事項と、現場監督に対するねぎらいが申し添えてあった。僕は素晴らしい！と思った。

僕は現場監督をしていた時に、予定を把握するのが重要な任務だったからだ。
多分このメールを見た現場監督さんと、職員も唸っただろう。
すると、早速職員が、Tさんの所に来て「よくやった。」とねぎらっていた。
僕と同じことを思ったのだ。

僕は帰宅して、Tさんの最近の洗練された行動を思い出していた。
僕と現場に行った時に、いきなり行って現場の方々から顰蹙を買った時の事を思い出した。
僕はその時に
「Tさん。現場に入場する時は事前に連絡するといいね。」と言っていた。
Tさんはそれを真摯に受け止めて対応されたのだ。

この他にも
「こうするともっと相手に伝わるんじゃないかな。」という私からの言葉のボールをキャッチされて的確に返されている。
そこには僕に対する尊敬の念がこもっている。
これがTさんの洗練された魅力の源泉だと気づいた。

僕は現場の最前線を離れて、裏方で働いている。
こうして頼りになるHさんが見事に現場を収めるのを見て、裏方で影響を与えるのも有りだと思った。映画ならエンドロールにちょこっと私の名前が出る。それも善しだ。
僕は満足して眠りについた。