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KANさんとmeiyoさん

私の頭の中で、KANさんとmeiyoさんが繋がった瞬間のときめきをここに記しておきたい。

きっかけは昨日の夜。鬼レンチャンが放送されていて、meiyoさんが出ているのを横目で見た。テロップで、ああ、「ビート de トーヒ」の人だ、と知った。

その後、X(Twitter)でKANさんファンが何やら湧いている。
どうやら一曲目に愛は勝つを歌っていたらしい。

…そういえば、なんか見たことあるぞ、このお名前。確かに、KANさん界隈で。

早速調査を開始。
ここから先はコアなKANさんファン、meiyoさんファンにはよく知られた話であろうから重複して書くのは無粋だと思い割愛しよう。

だが、そういえば、あれは一昨年の紅白歌合戦。
ビート de トーヒを初めて聞いた時に感じたことを思い出した。
まず、「ポップでいい曲じゃん」などと素人丸出しの普通の感想を持った私だが、サビの

ポップなビートで逃げ出したい
現実から遠く目を逸らしたい

の太字のあたりで、強烈な既視感(既聴感?)を受けた。
この進行で、どこかに進みそうな、そんな力を感じた。
私はコード理論にあまり詳しくない。
でも、そこにしばらくの時間をかけて見出した答えは、
「雨にキッスの花束を」のサビ…?を思い出す…。
でも完全に一致していない。
「ずぶ濡れのまま 動けない
KANさんはこの「動けない」のコードの方に展開しているが、ビート de トーヒではそっちに行きそうで行かない!
でもなんか感じる、わたしのすきなこの感じ!

一昨年の時点で、奇遇なのか必然なのかmeiyoさんの楽曲に「KAN味」を感じていたとは!

そんなわけで俄然興味を持ってしまったmeiyoさんについて、私はこれからじっくり聴き入ることにしようと思う。

が、まずはKANさんをオマージュしたという「Cat Scat」をすかさず聴いて、思わずうなってしまったところ。
meiyoさんから見た「KANさんの好きなところ」を天日干しにして旨味が凝縮したような逸品で、率直に言って素敵だったし目が飛び出るような思いだった。
コーラスのアレンジ、歌詞の譜割り、イタズラ心、音楽的変態性…。

ああ、やっぱりKANさんは、KANさんを愛する人の数だけ存在するし、その中には音楽をつくるひとたちがいて、その人たちの音楽にもKANさんは息づいているんだなあと、うれしくなった。

似てるとか、似てないとか、そういうことではなくて、
魂がはいってるとかはいってないとか、そういうことでもなくて、
KANさんがそうしていたように、好きなアーティストを徹底的に分解して分析して、変態的に見つめ直して自分の音楽として再構築している、そんな楽曲にこれからもずっと出会えると思うと、KANさんのいなくなってしまったこの星で、もうしばらくワクワクしながら生きていきたいなと思える。

桜がやっと咲き始めた昨今。
今年も桜目線でお花見集団を眺めて、フフッとなる、そんな春を迎える。

meiyoさん、素敵なきっかけをありがとうございます。

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