食事中に話せるエピソードトークが欲しい。

シャカポラ……

どこやねん


ここは夜景を臨める煌びやかなイタリアンレストラン。

ベイタワーの赤色灯を湖のような眼でぼんやりと見つめる。

窓の反射した情報から、彼女がこのフロアに入ってきたのを確認すると、笑みを含んだ手でこちらに手招きする。

彼女は気付くと手を振り返して歩調を早めて近づいてくる。

彼女は向かえに腰掛けると
「待った?」と上目遣いに聞いてくる。

真のある彼女を瞳を見つめながら、二つあるシャンパングラスの内一つをそっと彼女の近くに置く。

ふるさと再生 日本の昔話

しばらくして料理が運ばれてくる。

俺の目配せを合図にして彼女は目の前のエスカルゴを食べ始めた。

俺も目の前のチキンに舌鼓をうつ。

概して、イタリアンは視覚味覚の満足度は高い分、量が少なすぎる。
案の定二人共々食べ終えて手持ち無沙汰になってしまった。…………

こんな時どうする!???

クナイの腕なら誰にも負けない

場が整っている分、世間話をするのは惜しい。
 そして、自分の魅力もアピールしたい!
 欲を言えば、彼女の笑顔を見たい!!!

つまり、ここですべき話題は、
「爆笑!!エピソードトーク!」

彼女の笑顔も見れるし、会話スキルの高さもチラ見せできる!

さぁ、この時更なる壁にぶち当たるのです。
「食事中にできるエピソードトークがねぇ!!」

私が実際に話せるエピソードトークが
・母親と買い物中に面白そうだと思ってじっと見ていた本が実はエロ本だった話。
・誤って入ったエロ同人誌店で好きなイラストレーターがエロ本を出していた事を知った話。
・セッ○スの事をシックスとシンプルに勘違いしており学校で大声で「セッ○ス!」と叫び、先生に睨まれた話。
・家にネズミが出た話。
・家に持って帰ってきたヤゴの話。
等々……
と「下ネタ」か「虫」の話ばっかり。
食事中に出来たもんじゃない。
(人間が自ら求める「下ネタ」と、勝手に寄ってくる「虫」の話が多くなるのは必然な気がする。)

子供「じゃあ、どうすればいいの~~!?」

おじさん「それはね……カチャッ」(喜色満面でズボンを脱ぎ出す)

中井貴一「まあ、普通に……食事の話すれば?」
(ミキプルーンを募金箱に押し入れながら)

中井貴一「この件だったらさ……イタリアンって家で真似できないよね。とか、サラリーマンのヒルメシに密着してみたりとかさ……」
(一部始終を見られ、警察に連行されながら)

足「確かに!!」(かかとを反り上げる)

そうなんです!この件に限らずなんでも「食事」を持ち出せば、磯野貴理子が磯野貴理になった後に磯野貴理子に戻る事以外の全ての疑問が解決するんです!

てか、目の前に食事があってもそれについて言及しない間柄ってちっとも羨ましくないですよね!!

どうでしたか?
あなたの身の回りにある困ったこと、悲しいこと、慈悲深いことや情にかられて許してしまった軽犯罪の話などありましたら、私もしくは、かかりつけ医に相談すると抽選2名様に処方箋として、裸の大将なりきりセットをプレゼントしています。ドシドシ投稿待ってます!!

p.s.
サイゼだったら間違い探しで1日は潰せる。


ガキンチョのホタテみたいな耳に齧りつきたい。