視覚障害者の私と青眼者のあなたが一緒に歩く時、考え始めると難しくなります

視覚障害者が青眼者と一緒に歩くとき、一般的に肘か肩を持たせてもらうことが多いと思います。
どちらを選ぶかはお互いの身長差により、自分と同じ以上であれば肘、小さい方であれば肩が楽です。
私がふわっと捕まることが多いせいか、青眼者の方が私の腕などを持たれることがままあるのですが、この姿勢で一番困るのは進退がわからないことです。
私が青眼者を持つ場合には、進むタイミング、止まるタイミングは青眼者に合わせます。
しかし私を青眼者が持つ場合、声をかけられたりでもしない限り、この場所から動くタイミングがわかりません。
青眼者の方は私がなぜ動かないのかわからず、こう着状態に陥ったこともありました。

また、青眼者が持つ側だと咄嗟の時に青眼者が視覚障害者を引っ張ってしまって視覚障害者がバランスを崩すような危険性もあります。
色々な意味で、青眼者が視覚障害者を持つのは望ましくないようです。
しかし、私は結一緒に歩いている人に「捕まらせてください」とお願いをするのは結構ハードルが高いです。
複数名いる場合、誰にお願いするのが失礼にならないか迷ってしまいます。
一対一の場合でも、私が捕まるということは、わたしが主体になるので、相手が私に囚われてしまうというか、その人の動きの自由度を下げてしまうのでしたいことができなくなってしまうのではとあれこれ不安になってしまいます。

また、私の想像ではありますが、青眼者の方から申し出にくい部分もあるのではないかと思っています。

特に異性の場合、視覚障害者の同行に慣れていないと、ひやかされたりとか、変な誤解を招いたりという心配があるようです。

そのため、そういう気兼ねのない視覚支援学校や、NPO機関に行くととても安心します。
これが歩くときの当たり前!と半数以上の方が認識してくれる世の中になればもっと歩きやすくなるのにな、なんて感じました。

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