見出し画像

原点回帰

第68号(2022年8月17日)、坂本智子さんからバトンを受け取りました平松正樹です。Satさんの「進化系Placeが個人の周りに無限に広がっている光景」を想像するとワクワクしてきます。

さて、この画像は、家の正面玄関にしっかりと根付いた松です。私がこの家に住んではや45年。この松は、家族でこの地に遷りすんだ記念にと隣の隣に住んでいた庭師さんが「え~松があった」と玄関に植えていただいた松です。その時は、30センチくらいだったような気がします。
この松を採ってきた山は、今では跡形もなくマンションが建ち並ぶ住宅街に生まれ変わっています。

私は、昭和36年に名古屋市で生まれ今年で61歳を迎えました。
大学を卒業し、35年間名古屋の老舗である百貨店に勤務。57歳の時「この先、人の一生に関わる仕事がしたい」とキャリコン取得を機に転職し、現在に至っています。

自分の人生の大きな転機は遅まきながら53歳の時。会社の人事制度が変わるという話がきっかけで「自分に何ができるんだ」と急に自分自身に問いかけ始めた時、中日新聞の地方版に「心理カウンセラー学院、生徒募集」の小さな囲み記事を偶然にも見つけました。職務柄、7年間ほど各ショップで起きたお客様からのクレーム対応の窓口として所属員と共に解決し改善策を創っていく中で、幅広い年代層の方たちと接する機会をいただき、一人ひとり違うモノの考え方や生き方に触れ、「これなら私にもできるかもしれない」と心理カウンセラーの養成学校に通ったことで、自分の中に小さな自信が生まれました。通いながら「キャリア」という言葉に関心をもち「キャリアカウンセラーという資格があるんだ。面白そう」と思い、キャリアコンサルタントの資格取得をめざしました。

キャリアコンサルタントの資格は、4回目で合格。30数名の養成講座のクラスメンバーで私が一人取り残され、最後の合格者。養成講座の先生は、「私の使命は、クラス全員を合格させること」と言って最後まで私を応援してくださいました。
挫折寸前の私が、先生の励ましやクラスメイトに助けていただきながら、「絶対に合格する」と諦めず、やり抜いたことで、「あきらめないこと。愚直に自分を信じて進めば、思いはかなえられる」と小さな自信が大きく変化した瞬間でもあったように思います。

お世話になった養成講座の先生が亡くなられて、はや4年。「合格しました」の報告に「やっと、仲間になりましたね。さあ、勉強しましょう」と短く返ってきたメールが今でも忘れられません。これが私のキャリアコンサルタントとしての原点です。

資格取得から5年が経過。企業の中核となる40代ミドル層の躍進によりその企業を元気にしたい、「人」と「組織」の成長の可能性を拓くキャリアコンサルタントをめざします。今、私が気に入っている一節があります。
「今日は、最良の一日、今は無二の好機。思い立つ日が最上吉日である。その主役はおのれ自身である」

早朝に玄関を開け「今日も暑くなるのかな」とふと、空を見上げた時、普段は目に飛び込んでこない松が真っ青な空と共に目に飛び込んできました。
「こんなに大きくなったんだ」。30センチほどの松が、今では空を突き抜けるかのように成長。45年間ゆっくりとゆっくりと目には見えなくとも毎日毎日確実に成長し続けた松。松を下から眺め「よ~成長したなあ~」と、つぶやきながら、今までの人との出会いと学びを思い巡らす時間でした。

次号は、この8月1日に「プロティアンラヂオ」を開局されました三田勝彦さんにバトンをお渡しします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?