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本日は、「2次試験って結論どのレベルの問題が出るの?」ってお話をしたいと思います。

既に受験を経験している浪人生の方や早くも過去問を解いたりしてる方はもうある程度把握しているかもしれないですが、それ以外の方は非常に参考になる話だと思います。

もちろん浪人生の方でも今後の戦略の面で参考になると思いますので、このまま読み進めてくださいね。

本日お伝えしたいのは、

試験問題は3つのタイプに分類できる

ってことなんですね。

その3つとは、

①    第1類型
②    第2類型
③    第3類型

というものです。

これだけでは訳わかんないですよね。

まず、①第1類型

これは受験の基礎標準知識がそのまま問われている問題です。

数学でいえば、青チャートやフォーカスゴールドなど、いわゆる「標準レベル」の網羅型の問題集の問題がそのまま出されるって感じですね。

パターンを暗記していればそのまま対応出来る問題です。

そして、②第2類型

これはいわゆる「応用問題」ってやつです。

第1類型の問題に、一定の分析力、論理的思考、表現力などが追加で必要とされるような問題です。

第1類型は丸暗記で対応できるけど、第2類型はそれだけじゃダメだよねってところです。

で、③第3類型

これが厄介なところで。

いわゆる「超難問」ってやつですね。

第2類型のレベルを超えていて、教科書のレベルを超越した、細かい知識やマニアックな知識などを必要とされるような問題です。

普通に受験勉強で一般的に使われる参考書、問題集を使っているだけでは対応できないような問題ってことです。

で、ここからが大事です。

京大や東大などいわゆる「超難関大」を志望している人は特に気をつけて欲しいのですが、

第3類型の問題は捨てていい

ということです。

超難関大を目指す人は、こういう「超難問」、「応用レベルを超越した問題」を解けるようにならないといけない、と勘違いしてしまいがちなのですが、

その思考をしていると破滅の道に進んでしまいます。

もちろん、第3類型の問題は難関大であれば出てくることはあります。

とはいえ、それって解けなくても問題ないんですよね。

基本的に国公立の2次試験であれば、各科目5-6割とれれば合格できます。

(この辺の合格最低ラインなどは志望校によって多少異なるので各自調べて把握しておいて下さい。)

つまり、第3類型の問題が解けなくても合格点はとれるんですよね。

で、第3類型の問題を解けるようにしようと思ったら、それこそものすごい勉強量が必要になります。

よほど余裕のある受験生でもない限り、第3類型レベルの対策をしている時間はないのです。

ですから、難関大であれ、超難関大であれ、大切なのは、

「第1類型、第2類型の問題をいかにミスなく時間内に解くか」ということなのです。

ここが非常に誤解されている点ですね。

ちなみに京大の文系の数学でも、基本的には、

青チャートやフォーカスゴールドの例題レベルの問題、すなわち第1類型の問題が5問中2問。

もう1ランク上のいわゆる応用問題が5問中2問。

そして、さらにその上のいわゆる「超難問」、第3類型の問題が1問。

といったバランスであることが多いです。

これは僕がよく言うのですが、京大文系志望であれば、青チャやフォーカスゴールドを完璧に解ける状態にした時点で、

もう合格ラインまであと1歩のところまで来てるってことなんですよ。

5問中3問解ければ合格ラインを突破できますからね。

理系でもそんなに変わらないと思います。
文系とそんなに問題は変わらないですからね。

なんかいける気がしてきません?笑

ちなみに僕が受験した年の京大数学は稀に見る超難問揃いの年でした。

体感で言うと、
第1類型が1問、第3類型が4問といったところです。

頭おかしいですね笑

僕自身、第1類型の確率の問題しか解けなかったので、受験した直後は完全に不合格を確信したのですが、

実際は違いました。

合格者平均が数学のせいでとんでもなく下がり、その年は「数学は1問取れていれば合格最低ラインを突破できる」というレベルになったんですね。

つまり、ほとんどの受験生が第3類型の問題はとれなかったわけです。

京大の合格者であっても。

そしてこの確率の問題を、数え間違いなどして計算ミスした人はもれなく落ちました。

第1類型を拾えなかったからですね。

あ、ちなみにこの本にも書いてありますが、第3類型の問題であっても、その志望校に頻出の分野、問題だけは別だと言うことです。

「なぜかこの大学の日本史は文化史がすごい好き」みたいな特徴があったりしますからね。

こういう部分は過去問を解いて、補っていけばいいだけの話です。

他の受験生も対策してきますからね。

…ということで、今日の記事で伝えたかったのは、

・難関大といえど、わけわかんねぇ「超難問」は出ませんよ。出たとしても解けなくても合格できるよ。

ということと、

・日頃から過去問や応用問題集を解く際には、第1類型、第2類型、第3類型どれに属するのかを考えながら解くようにしよう。第3類型の問題には時間は使わなくていいよ。

ということですね。

難関大の過去問を集めた応用問題集などにはたまに第3類型の問題が混ざってますからね。

そこに時間を費やさないようにしましょう。

ということで今日のワーク。

「志望校の2次試験の合格最低ラインを調べてみる」です。

合格最低点からセンター合格者平均点を引いてみると、だいたい2次試験で取るべき点数が分かると思います。

私大志望の方は合格最低点だけでいいですね。

「あ、こんなもんでいいんだ」ってことがわかるだけでも大きいですし。

受験生は今後過去問を解く際に、「どの類型の問題か」を区別する癖をつけましょう。

では!

ニューロン

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