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クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 20話

終業式も終え夏休みに入ってから数日経ったとある日。


さくら:お兄起きてる〜?


部屋の外から聞こえてくるさくらの声。


○○:んん…どした…?


さくら:今日お出かけの日だよ?


○○:あぁ…そうか…今日だっけ…


さくら:疲れてそうだけど大丈夫?


○○:大丈夫大丈夫…すぐ支度するから待って。


さくら:わかった。


○○:んん…体痛ぇ…


○○はゆっくりベットを降りると大きく伸びをしクローゼットからシャツを取りだし部屋着から着替える。


○○:ふわぁ…


遥香:お兄ちゃんおはよ。


○○:おう…


遥香:クマ凄いけど大丈夫?


○○:大丈夫。こう見えて体力はあるし。


さくら:昨日何時に帰ってきたの?


○○:確か居酒屋が終わって帰ってきたのが12時前だったかな?
その後色々やる事あったから寝たのは4時とかだけど。


遥香:じゃああんまり寝れてないよね?


○○:いや、3時間は寝れたし平気。


遥香:3時間しか寝れてないじゃん。


さくら:やっぱり今日は辞めとく?


○○:なんでだよ?せっかく3人で出かけられるんだし行こうぜ?


さくら:でもお兄が心配だし…


○○:今日は夜もバイト入ってないし明日も昼間は空いてるから大丈夫だって。
それに俺が2人と出かけたいから。


遥香:じゃああんまり遅くなりすぎないぐらいで帰ろっか。


さくら:そうだね。


そして3人は家を出て最寄り駅へ向かう。


○○:そういや遥香達と出かけるのいつぶりだろうな?


遥香:もうしばらく無いよね?


さくら:私の記憶が正しかったらお母さん達が居なくなってからは初めてじゃない?


○○:そんなだっけ?


遥香:でも確かに3人でお出かけした記憶無いもんなぁ。


○○:なら今日はその分も楽しまないとな。


遥香:だね!


〜〜


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その後電車で移動し


さくら:このデパート来るのも久しぶりだなぁ。


目の前にはいくつもの店の看板に大きくそびえるデパート。


遥香:早速行こ〜!


と3人は店内へ入っていく。


○○:やっぱ夏休みって事もあって人多いな。


さくら:だね。


遥香:じゃあいいのが無くなっちゃう前に早く水着探そ?


○○:おう。


とまずは水着が売られていそうな店へ入っていく。


遥香:水着は…あった!


さくら:ほんとだ。


遥香:さく何色がいいと思う?


さくら:ん〜…無難なのは白だけどこっちのオレンジも良さそうだよね。


遥香:あぁ…オレンジもいいよねぇ…


さくら:けどはるちゃんは水色とかいいんじゃない?


遥香:ならこれとか?


さくら:うん。爽やかな感じがしてはるちゃんに合うと思う。


遥香:確かに私この色結構好きかも。
お兄ちゃんはどう思う?


○○:俺?


遥香:うん。お兄ちゃんの意見も気になるし。


○○:俺は何色でも似合う気がするけど…


遥香:それじゃダメだよ。


○○:えぇ…


遥香:せっかくの水着なのに変なの着たくないじゃん?


○○:ん〜…なら俺も水色かな。


遥香:じゃあ私はこれにしよ。
さくはどうする?


さくら:お兄赤色と白色どっちがいい?


○○:赤…いや、白だな。


さくら:こっち?


○○:なんか白の方がさくらっぽい気がするんだよな。


さくら:じゃあ白にしよ。


○○:でも俺が決めてよかったのか?


さくら:2つで悩んでたし私1人じゃ決められないから。


○○:そっか。なら買ってくるから貸して…って言いたいとこだけど恥ずかしいから着いてきてよ?


遥香:もちろん。


さくら:こういうとこはお兄っぽいね笑


○○:そもそも男が女もんの水着2着持ってる中々やばいだろ?


さくら:まぁ確かにね。


遥香:って事でレジ行こ〜。


と○○達はレジへ向かい2人分の水着を購入する。


さくら:これで海行く日大丈夫だね。


遥香:まだだよ。次はお兄ちゃんの買わないと。


さくら:あっそうだった。
じゃあお兄の見に行こ。


今度は○○の分を探しに回る。


遥香:あのお店ありそうじゃない?


さくら:確かに。行ってみよ。


3人が向かったのは男性ものの服が売られる店。


さくら:あっねぇねぇこれは?


店内に入りさくらが最初に手に取ったのは黒ベースで白のラインが入ったシンプルな水着。


○○:あぁ、そういうの無難でいいかも。


遥香:あとはこういうのは?


遥香が手に取ったのはかなり目立つ真っ赤な水着。


○○:ん〜…ちょっとキツイかな…


遥香:えぇ…似合いそうだけどなぁ…


○○:そういうのが似合う人も居るだろうけど俺は向いてないよ。
だからさくらの選んだのにしよっかな。


さくら:やったね!


○○:よしっ。買ってくるから貸して?


さくら:1人でいける?


○○:これなら大丈夫。


○○はそういいさくらから水着を受け取りレジへ行き会計する。


遥香:お兄ちゃんおかえり。


○○:おう。次はどうする?


さくら:水着は買えたし、あと必要な物も特に無いから帰る?


遥香:そうだね。お兄ちゃんも結構キツイだろうし。


○○:俺はまだまだ平気だよ?


遥香:ほんとに?


さくら:お兄たまに嘘つく時あるから心配なんだけど?


○○:大丈夫大丈夫。それに水着だけ買って帰るのもあれだろ?


遥香:まぁそうだけど…


と3人が話していると


??:あれ?○○君だ!


少し遠くから甲高い女性らしい声が聞こえてくる。


○○:ん?って"真佑さん"だ。



To Be Continued

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