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委員長に恋は難しい 9話

夕方。



遥香:ただいま〜。



○○:おかえり。



いつものように遥香が帰ってくると久しぶりに聞こえる○○の声。



遥香:お兄ちゃん!?
今までどこ行ってたの!?



○○:ちょっと色々あってな。
迷惑かけて悪かったな。



遥香:ううん!帰ってきてくれただけで嬉しいよ!



○○:けど史緒里達に連絡するのは辞めてくれ。
3人も仕事で疲れてんのに余計な労働増やしたくない。



遥香:あっ史緒里ちゃん達に見つけられたんだ?



○○:適当に歩いてたら見つかってな。
美月達は何か言ってた?



遥香:美月さんも心配してたよ。
それに美波さんが襲われたんだって?



○○:こないだ一緒に出かけた時にな。



遥香:まぁでもお兄ちゃんも美波さんも無事で良かったよね。



○○:別に俺はどこいても余裕で生きてるけどな。
それより飯作るけど何がいい?



遥香:じゃあグラタン食べたい!



○○:うい。ちょっと待っとけ。



○○はそう言うとキッチンに立ち手際よく作り始める。



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翌日。



遥香:お兄ちゃ〜ん?起きてる〜?



○○:起きてるけどなに?



山下:ほんとだ!○○が居る!



部屋のドアを開けると遥香の後ろからひょこっと顔を覗かせる美月。



○○:なんだ、美月か。



遥香:昨日の夜連絡したら朝一で来るって言ってたから。



山下:どう?最近元気にしてた?



○○:たかが数日会わなかっただけだろ。



山下:その数日が長かったんだもん!



○○:まぁでも悪かったな。



山下:お詫びに朝ご飯作ってよ?



○○:いいけど何食いたいの?



山下:フレンチトースト!



○○:却下。



山下:なんでよ!



○○:味の薄いフレンチトーストなんて食っても美味くないだろ。



山下:確かにそれもそっか!



遥香:じゃあ和食定食!



○○:そんぐらいならすぐ出来るか。
ちょっと待っとけ。



遥香:やったぁ!美月さん行きましょ!



山下:うんうん!



2人は楽しそうにリビングへ向かう。



○○:相変わらずうるせぇな。



○○もそう呟き2人の後を追う。



それからしばらくし朝食も食べ終え



山下:ご馳走様でした!



○○:帰って洗うからシンク置いといて。



遥香:はぁい!



山下:それじゃ早速学校行こ!



○○:そうだな。



山下:えっ!?



○○:なんだよ?



山下:○○がちゃんと学校行くの!?



○○:悪いか?



山下:ううん!
なんか嬉しくてさ?



○○:何がだよ。
んな事より早く行くぞ。



山下:かっきーも行こ!



遥香:はい!



そして2人は家を出て学校へ向かう。



その道中



山下:こうやって○○と一緒に学校行けるなんていいなぁ。



○○:昔は毎日一緒に行ってたろ。



遥香:でも今はあんまり学校行ってないじゃん。



○○:行ったとこで何もねぇしな。



山下:じゃあ今度勉強教えてよ?



○○:いいけど美月も普通に勉強出来んだろ。



遥香:じゃあ私も一緒にやりたい!



と話していると



山下:あっ!梅じゃん!おはよ!



梅澤:山か。それに賀喜君も居る…



○○:おはよ。



遥香:おはようございます!



○○:こないだは悪かったな。



梅澤:ううん…こっちこそごめん…



○○:あれからは大丈夫だったか?



梅澤:うん…けど誰かに見られちゃってたらしくて変な噂も立てられちゃって…



○○:どうせ俺が襲ったとかそんなもんだろ。



梅澤:本当は賀喜君が助けてくれたのに…



○○:傍から見りゃそんな事どうでもいいんだよ。
それに何言われても気にしねぇし梅澤も気にすんな。



○○はそう言うと3人の1歩前を歩く。



梅澤:…



山下:梅どしたの?



梅澤:ううん。なんでもない。



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それから学校に着き



山下:かっきーまた後でね!



遥香:はい!お兄ちゃんはちゃんと授業受けるんだよ?



○○:遥香もな。



遥香:美波さんもまた!



梅澤:うん。



3人は遥香と別れ教室へ向かう。



すると



"おい、賀喜。"



○○:なんだよ?



"お前梅澤さんに怪我させかけたんだってな?"



○○:俺じゃねぇよ。



"でも見たって奴が居るんだよ。
お前が男を連れて襲ってるとこ。"



梅澤:皆待って…



"梅澤さん大丈夫だから。俺らが守るから。"



○○:じゃあその後は?



"はっ?"



○○:梅澤が襲われたんだろ?なら守ったのは誰だよ?
誰がその男共を潰したんだよ?答えろよ。



"それは…"



○○:まさかその程度の事で陥れようと思ってんのか?
馬鹿じゃねぇの。



○○はそういい机に伏せる。



梅澤:皆…賀喜君が言った通りで守ってくれたのも賀喜君だし、あれ以来何も無いから心配しなくていいよ…



"でも…"



梅澤:お願い。



梅澤は深く頭を下げる。



"…わかったよ。梅澤さんがそこまでま言うなら…"



梅澤:皆…ありがとね。



それから少しすると



白石:皆おはよ〜!
今日は賀喜君も来てるね!いいじゃんいいじゃん!



教室へ入ってくる白石先生。



白石:それと今日は少し前に話したけど"クラスマッチ"があるからこの後準備して体育館に移動するようにね〜!



To Be Continued

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