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マドンナとの同居生活は大変です 13話

数十分後


○○:できたぞ。


リビングのソファで寛ぐ2人に晩ご飯が出来たことを知らせる。


賀喜:ありがと〜!


田村:すご!めっちゃ美味しそ〜!


そして机へ運び賀喜の隣に田村が座り、向かい合うように○○も座り


3人:いただきます!


3人は晩ご飯に手を付け始める。


賀喜:どう?美味しいでしょ?


田村:うん!味付けもちょうどいいしめっちゃ美味しい!


○○:そうかい。それとそれ食べ終わったら帰りなよ。


田村:えっ?なんで?


○○:なんでってそりゃここ俺ん家だし…


賀喜:今更だけどまゆたんは今日泊まるよ?


………


○○:聞いてねぇぞ?


賀喜:だって言ってないもん。


こいつ…


○○:明日も学校あるの分かってんの?


賀喜:もちろん。
だから朝も一緒に行くよ?


○○:そうかい…


くそ…俺の平凡な時間が無くなっちまう…


田村:なんかさ?山下君って露骨に嫌そうな表情するよね?


○○:…そんな事ない。


賀喜:ううん。○○君は結構分かりやすよ笑





賀喜:まぁなんだかんだ嫌がりながらも喜ぶのが○○君だからね笑


○○:喜んだことなんかねぇけどな…


賀喜:○○君?嘘は言っちゃぁダメだよ?


○○:嘘なんか言ったことねぇよ。


田村:ほんとに〜?


そういい身を乗り出し顔を近づける田村。


○○:ちか…


田村:あっごめん!


そして勢いよく戻っていく田村。


ほんとこの人はなんなんだ…


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


そしてそんなこんなで晩ご飯も食べ終わり


賀喜:○○君お風呂って沸かしてある?


○○:まだ。


賀喜:ほぉい。
なら私沸かしてくるから2人で何か話しててよ?


そう言い残し賀喜は浴室へ消え、リビングには○○と田村の2人が残される。


○○:…


田村:…


2人になるとこの人全く喋らんな…まぁ静かでいいか…


と少し安堵した瞬間


田村:ねぇねぇ!


再び身を乗り出し大声で○○の名前を叫ぶ田村。


○○:うるさ…!


田村:山下君ってさ?いつからかっきーと仲良いの?


この人声量イカれてんだろ…


田村:入学式の時?それともその後?もしかしてもっと前から?


○○:いや…ただのクラスメイトだったから入学してから…


田村:へぇ?


○○:なに…?


田村:ならさ?どうしてそんな深い関係でも無い2人が同居してるの?


○○:俺はあんま同居したくねぇんだよ。
けど…


と○○は事情を話す。


田村:えっ?それすごくない?


○○:出来ればやめて欲しかったけどな。


田村:どうして?


○○:まぁ…色々あんだよ。


田村:ふぅん?
ならさ?一緒に暮らして好きになったりは…


○○:ない。


田村:おぉ笑即答だ笑


○○:どんだけ血迷ってもそれは無い。


田村:わかんないよぉ?


○○:俺は未来が見えるから分かんだよ。


田村:えっ!?未来が見れるの!?
めっちゃすごいじゃん!!


冗談で言ったつもりなんだけど…


○○:どっ…どうも…


田村:なら例えばこれから起こること予想出来るの?


○○:いや…今は難しくて…


田村:ならいつできる?


○○:えっと…来年とか…?


田村:なら来年絶対に未来見てもらうからね!


○○:おっ…おう…


そしてそこに賀喜が戻ってくる。


賀喜:まゆたん随分はしゃいでたけどなんのお話してたの?


田村:かっきー知ってた?
○○君って未来見れるんだって!


賀喜:未来が見れるって未来予知みたいな?


田村:そうそう!


賀喜:へぇ〜?それは知らなかったなぁ?


分かりやすく○○の方をむく賀喜。


賀喜:なら私も未来予知してもらおっかな〜?


田村:それが残念なことに来年じゃ無いと見れないんだって。


賀喜:どうして?


田村:理由は教えてくれないんだよね。


賀喜:そうなんだ?


○○:…ってかそんなことよりさっさと風呂入ってこいよ。


賀喜:まっそれもそうだね笑
ならまゆたん先行っててよ?


田村:かっきーは?


賀喜:まゆたんの分の服取ってくるね。


田村:は〜い!かっきーありがとぉ!


賀喜:いえいえ笑


そして先に浴室へ向かう田村と


賀喜:なんであんなわかりやすい嘘ついたの?


○○:適当に言ったら勝手に信じたんだよ…


賀喜:まぁ確かにまゆたんは何でも信じちゃうからね笑


○○:それどうにかさせた方がいいぞ…


賀喜:でもそれがまゆたんのいい所でもあるしさ?
あっあとさ?


○○:なんだよ?


賀喜:次のテストさ?"勝負"しない?




○○:勝負?ってなんの?


賀喜:点数が低かった方が高かった方の言うこと聞くの。


○○:えぇ…


賀喜:もし○○君が勝ったら私の事追い出せ…


○○:わかった。その勝負乗った。


賀喜:あっやるんだ笑
けど私も負けないからね?


○○:俺も負けねぇよ。
意地でも過去の平和取り戻してやるからな。


賀喜:よしっ!それじゃお風呂入ってくるからちゃんと勉強しなよ?


賀喜は最後にそう告げ田村の待つ浴室へ戻って向かうのであった。


To Be Continued