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マドンナとの同居生活は大変です 5話

数日経ったある日。


いつも通りの学校生活も終わり、時刻は放課後。



"この後どっか遊び行かない?"


"私見たい映画あるんだよね!"


"今から部活とかめんどくせぇ…"


"雨降ってくれれば休めるのになぁ…"



そんな生徒達の会話を他所に


○○:そろそろ行くか。


荷物をまとめ、手に持ち教室を出ていく○○。


すると


"トントン"


と誰かから肩を叩かれ振り向くと


賀喜:もう帰るの?




○○:なんだよ…お前かよ。


賀喜:なに?何か問題でもあった?


○○:あんま学校で話しかけんな。


賀喜:なんでよ?


○○:色々あるんだよ。


賀喜:色々って?


賀喜はいつも通り○○に話しかけると



"なんであいつが賀喜さんと話してんだよ。"


"もっと身分弁えろよ。"



はぁ…まためんどくせぇ事になるじゃねぇかよ…


○○:帰ったら教えるから…


賀喜:絶対だよ?


○○:あっでも今日遅くなるわ。


賀喜:ん?どこか行くの?


○○:"バイト"が入ってんだよ。


賀喜:あれ?○○君ってバイトしてたんだ?


○○:一応な。
とりあえずそういうことだから。


○○はそう言い残し足早に学校を出ていく。


賀喜:仕方ない。
今日は私がご飯作ってあげよっかな。


少し寂しそうに呟き賀喜も家へ帰っていく。


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心地よいジャズミュージックが流れ、落ち着いた雰囲気のとあるカフェ。


○○:こんにちは〜。


そんなカフェのドアを開き店内へ入っていく○○。


すると


??:○○君いらっしゃい。
まだお客さん居ないからゆっくり着替えて来ていいよ。


優しそうな目に少し特徴的な口ひげを生やした男性が○○に話しかける。


○○:"店長"ありがとうございます。


○○は"店長"と呼び横を抜け更衣室へ入っていく。


○○:なんか久しぶりに1人なったけどやっぱ平和だな。
このまんまあいつも実家帰ってくれればいいのにな。


そう呟きながら緑色のエプロンを身につけ更衣室を出ていく。


すると


"コンコン"


と更衣室のドアがノックされ


○○:はい?


??:あっもしかして○○君入ってる?


○○:今から出るとこなんで開けて大丈夫ですよ。


と返すと更衣室の前には1人の制服姿の女性。


○○:"史緒里さん"こんにちは。


??:相変わらず来るの早いね笑


今ノックしたのは【久保史緒里】。
○○とは高校は違うが1つ上だが、このカフェでのバイト歴は○○の方が数ヶ月先輩。



○○:まぁここから近いですからね笑


○○は普段浮かべることない優しい笑みを史緒里に向ける。


久保:そっか。それじゃ私も着替えてくるね。


○○:はい。先待ってますね。


そして入れ替わるように史緒里が更衣室の中へ入っていく。


久保:○○君の笑顔今日も優しかったな…///



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それから数分後


久保:着替え終わりました〜


○○同様エプロンを身につけ店内へ戻ってくる史緒里。


それと同時に


"カランコロン"


とドアが開き1人の男性がやってくる。


○○:いらっしゃいませ。


久保:私接客してくるね。


○○:はい。お願いします。


そういい史緒里はお客さんの元へ向かい


久保:1名様でよろしいですか?


客:うん。大丈夫だよ。


久保:ではこちらのカウンター席へどうぞ。


とカウンター席に案内し


○○:ご注文はお決まりですか?


客:"いつもの"お願いできるかい?


久保:ブラックコーヒーですね。
では少々お待ちください。


史緒里は慣れた様子で注文を取り終え


久保:ブラックコーヒー1つお願いします!


店長:それじゃこれ持って行ってもらえる?


そういい店長は既に出来上がったブラックコーヒーを史緒里に渡す。


久保:ありがとうございます!


史緒里もブラックコーヒーを受け取り


久保:お待たせしました。
こちらブラックコーヒーになります。


客:おっ今日も届くまでが早いねぇ笑


久保:ありがとうございます!
ではごゆっくりどうぞ!


そう返し史緒里は厨房まで戻ってくる。


○○:史緒里さん接客上手くなりましたね。


久保:そう?


店長:入ってきた頃はドタドタしてたけど今じゃ落ち着いて対応出来てるしいい感じだよ。


久保:でもそれは○○君の教え方が上手だからだと思います!


○○:俺は至って普通の事しか教えてないですよ。


久保:でもそのおかげで今は普通に出来てるし○○君のおかげだよ!


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そしてそうこうしているうちに時刻は午後6時前。


店長:それじゃ2人ともそろそろお店閉めるし上がって大丈夫だよ。


○○:もうこんな時間なんですね。
なんかここに居たら時間が過ぎるのがあっという間ですね笑


久保:確かに!
それにこのカフェに来れば嫌な事とかも忘れられるしね。


店長:2人とも嬉しいこと言ってくれるじゃないかい。
なら今度賄いを豪勢にしてあげるよ。


久保:ほんとですか!?


店長:あぁ。もちろんだとも。
って事で順番に着替えてきな?


○○:なら史緒里さんからどうぞ?


久保:いいの?


○○:はい。


久保:ならお言葉に甘えさせてもらうね?


そういい史緒里は更衣室の中へ入っていく。


それから数分後


久保:次○○君いいよ。


○○:はい。


と○○も更衣室へ入っていく。


そして○○も着替え終わり


○○:それじゃ店長先に失礼しますね。


久保:お疲れ様でした!


店長:うん。2人ともお疲れ様。


と2人はカフェを後にするのであった。


To Be Continued