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マドンナとの同居生活は大変です 22話

賀喜:○○君おまたせ…



○○:おう…



賀喜:どこのお店も混んでて遅くなっちゃってごめんね?



○○:構わん。買ってくれただけで充分ありがたい。



○○はそう返し賀喜からドリンクを受け取る。



賀喜:ってか○○君ってジェットコースター苦手だったんだね。



○○:そういう訳じゃ無い。
最初から激しすぎたんだよ。しかも間髪入れずに2つ目乗ったし。



賀喜:ごめん…



○○:いちいち謝んな。
お前が乗りたいのに乗って楽しけりゃそれが1番だろ。
俺はあくまで付き添いなんだし。



賀喜:でもそれだけじゃダメだもん…
一緒に2人で来たんだから2人で楽しみたいの…



○○:…そうかい。なら次は軽めのやつ行くぞ。



賀喜:けど体調は大丈夫…?もう少し休憩した方が…



○○:もう治った。それにこんだけ人が多けりゃどこも混みまくってろくにアトラクション乗れねぇぞ。



賀喜:○○君…



○○:それとも乗らなくていいなら構わねぇよ?



賀喜:ううん。行こ。



と2人はベンチを立ち



賀喜:軽いやつだったらさ…メリーゴーランドとかは?



○○:恥ずかしい。



賀喜:2人なら大丈夫だよ?



○○:ってかメリーゴーランドは子供が乗るもんだろ。



賀喜:でも見てよ?



と賀喜が指さした先には



"ちゃんと写真撮ってる〜?"



"もちろん!世界一似合ってるよ!"



楽しそうにメリーゴーランドに乗る彼女らしき人と、外から笑顔で写真を撮る彼氏らしき人。



賀喜:ねっ?



○○:でも男の方は乗ってないし…



賀喜:せっかくだしいいじゃん?ちゃんと隣に乗ってあげるしさ?



○○:はぁ…わかったよ…その代わり1回だけだからな。



賀喜:うん!



○○が渋々諦めると、賀喜は隣で嬉しそうな表情へと変わる。



…まっこいつが楽しいならいいか。



そして2人はゲージを通り



賀喜:○○君どれにする?



○○:出来れば奥の方がいいんだけど…



賀喜:ならその黒いのは?私は隣の白いのにするからさ?



○○:そうするか。



とそれぞれ乗る馬が決まる。



キャスト:本日はご利用ありがとうございます!
当アトラクションは写真撮影可能ですので、恋人、家族どんな方でも沢山思い出を残してくださいね!



賀喜:写真撮れるんだって!



○○:俺は撮らねぇぞ?



賀喜:私が○○君撮るからいいもん!



○○:辞めろ。



賀喜:嫌だ!キャストさんも思い出残してって言ってたもん!



○○:記録より記憶に残せよ。



賀喜:おっ!いいこと言うじゃん!
けど私は記憶にも記録にも残すもんね!



と言い合ううちに



キャスト:では楽しんでくださいね〜!



メリーゴーランドが動き出す。



賀喜:ちょうどいいスピードだね!



○○:まぁこんなもんだろ。



賀喜:じゃあこっち向いて〜?



○○:辞めろ。



顔を手で覆い隠す○○。



賀喜:その手をピースにしてみようよ?



○○:するかよ。



賀喜:じゃあ厨二病みたいなポーズしてみて?



○○:断る。



賀喜:ちぇっ…



○○:俺より外の景色でも撮れば?



賀喜:確かにそれいいかも!



と賀喜が外にカメラを向け



なんとか誤魔化せたか。



○○が安堵した瞬間



賀喜:もらったぁ!



○○:ちょっ!



一瞬の隙を突き○○を写真に収める。



賀喜:○○君すごい顔してるじゃん笑



○○:お前が急に撮るからだろ…それより消せよ…?



賀喜:えっ?嫌だけど?
絶対次は撮らせてくれないじゃん。



○○:最初から嫌だって言ってんだろ。



賀喜:だからこれは私の大切な1枚にするの。




とどこか嬉しそうな賀喜。



○○:はぁ…じゃあその代わりもう撮るなよ?



賀喜:ここではもうやめてあげるよ笑



そしてその後何周か周りメリーゴーランドが止まる。



賀喜:ふぅ!ジェットコースターとは違う楽しさがあったね!



キャスト:お姉さん達!すごく楽しそうでしたね!



賀喜:ありがとうございます!
すんごく楽しかったです!



キャスト:もし良かったら記念撮影しませんか?



○○:いや…



賀喜:いいんですか!?ぜひお願いします!



キャスト:ではそちらのパネルに並んでもらえますか?



賀喜:はい!○○君立って!



○○:いや…俺は…



賀喜:つべこべ言わなくていいから!ほら!早く!



○○:はぁ…



○○は呆れながらも賀喜の隣に並ぶ。



キャスト:ではお好きなポーズをどうぞ!



賀喜:○○君ピースして!



○○:わかったよ…



キャスト:じゃあ撮りますね!はい…ちーず…!



の合図でシャッターが切られる。



キャスト:お姉さんの笑顔素敵ですね!
お兄さんも少し緊張してるのかな?



賀喜:○○君顔引き攣ってるじゃん笑



キャスト:でもこれだけ綺麗な"彼女さん"だと
緊張する気持ちも分かりますよ!



○○:いえ、ただのクラスメイトです。



キャスト:そうだったんですか!?
てっきり仲良くてお似合いだったので恋人なのかと思ってました!



賀喜:(私達そんな風に見られてたんだ…)




こいつ急にニヤけてどうしたんだ…?



キャスト:ではこの後も沢山楽しんでくださいね!



賀喜:はい…///



○○:おい。急にそんなニヤけてキモイよ。




賀喜:へへっ…彼女…///



こいつ人の話聞いてねぇな。



To Be Continued

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