委員長に恋は難しい 6話
電車に揺られること数十分。
梅澤:んん〜…着いたぁ…
○○:気持ちよさそに寝てたな。
昨日寝てねぇの?
寝ぼけ気味の梅澤。
梅澤:色々やる事あってさ…
○○:なら無理に来なくて良かったろ。
梅澤:でもせっかく賀喜君とお出かけするって約束したしそれは破りたくなかったの。
○○:そうかい。
そして2人は電車を降り、駅を抜けショッピングモールへ入っていく。
○○:で、何買うの?
梅澤:良かったらお揃いの物買わない?
○○:例えば?
梅澤:ペンとか?
○○:俺使う事無いけど。
梅澤:それはダメだよ。
だからお揃いのペンを買って少しでも授業を受ける気になって欲しいな。
○○:それなら周りの馬鹿どもを何とかした方が早いと思うけど。
梅澤:いいから行くよ。
梅澤は1歩前を歩き○○は黙って着いて行く。
"あの女…使えるかもな。"
怪しい影に気づかずに。
それからまず2人は雑貨屋へ入る。
梅澤:このお店種類豊富なんだよね。
賀喜君は来たことある?
○○:あるわけないじゃん。
そもそもショッピングモール自体もう何年も来てないし。
梅澤:そうなの?結構面白いよ?
○○:俺は寝てる方が好きなんだよ。
梅澤:せっかくの高校生活なんだしもっと楽しまなきゃ?
○○:今更手遅れだろ。
梅澤:まだ2年生だし手遅れじゃないと思うよ。
○○:そこは俺が決めることだから。
それより早く選べよ。
梅澤:あぁ、ごめん。
と梅澤は1人店内を見て回る。
梅澤:(勢いで誘っちゃったけどやっぱりまだ早かったのかな…)
不安そうな様子の梅澤。
○○:最近の雑貨屋ってこんな感じなんだな。
これとか遥香喜びそうだな。
○○が手に取ったのは可愛らしい猫の描かれたマグカップ。
○○:けど使うかわかんねぇしな。
金髪に高身長で見るからに怖い雰囲気しかない男が可愛らしいマグカップを持つという画に周りの客は
"あのギャップ差すごくない…?"
"何歳ぐらいだろ…?"
"私ちょっとタイプかも。"
"けど確か背の高い綺麗な人と一緒に入ってきたとこ見たよ?"
学校とは打って変わって、いい印象を持たれる。
○○:まっいいか。
次いつ来るかわかんねぇし買っとくか。
すると
梅澤:賀喜君それ買うの?
○○:遥香にな。
梅澤:へぇ?センスいいじゃん。
○○:梅澤は何買うか決まった?
梅澤:うん。ちなみにこっちは賀喜君のだよ。
梅澤は水色の4色ペンを見せる。
○○:いらないって言ってんのに。
梅澤:私が買いたいからいいの。
○○:んじゃ一緒に買ってくるから貸して。
梅澤:えっ?
○○:まとめて買った方が早いし。
ほら、早く。
梅澤:ありがと。それとお金が…
○○:後でいい。
と○○はレジへ向かう。
店員:いらっしゃいませ。
商品をお預かり致します。
至って普通に会計を進ませる○○。
後ろ姿を見つめ
梅澤:(賀喜君のあんな姿知ってるの私だけなのかな…もっと賀喜君の事知りたいな…)
そんな事を考えていた。
○○:おまたせ。
梅澤:ありがとね?お金が…
○○:こんぐらい大した事無いしいい。
梅澤:でも…
○○:それに梅澤が居なきゃ来ること無かったしそのお礼とでも思って受けとけ。
梅澤:ほんとにいいの…?
○○:何回も同じ事言わせんな。
そして先に雑貨屋を出ていく。
梅澤:…もっと素直になってくれたらな…
〜〜
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その後も色々と見て回るうちに
○○:そろそろ腹減ってきたな。
時刻は正午。
梅澤:もうお昼だもんね。
もし良かったらお気に入りのカフェあるんだけど行かない?
○○:この中に入ってんの?
梅澤:ううん。少し歩いた先にあるんだけどいい?
○○:どうせどの店も混んでるだろうしいいか。
その店行こうぜ。
梅澤:うん!
そして梅澤のお気に入りだというカフェへ向かっていった。
To Be Continued
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