マドンナとの同居生活は大変です 23話
"パパ!最後にあれ乗りたい!"
"せっかくだし帰る前にお土産も買おっか?"
"楽しかったなぁ!"
気づけば時刻は夕方6時。
賀喜:もうこんな時間かぁ。
○○:そろそろ帰るか?
賀喜:最後にあれ乗りたい!
そういい賀喜が指さした先には
○○:観覧車?
賀喜:うん!せっかくだし乗ろうよ?
○○:まぁいいか。
賀喜:やったね!
と2人は観覧車へ向かう。
キャスト:いらっしゃいませ!2名様でよろしいですか?
賀喜:はい!
キャスト:ではそちらのラインからお乗り下さい!
とゴンドラへ入る。
キャスト:約30分で1周しますのでごゆっくりとお楽しみくださいね!
キャストはドアを閉め笑顔で手を振る。
○○:30分か。意外と長いな。
賀喜:でも多分お話しながら外の景色見てたらあっという間だよ?
○○:そんなもんか。
賀喜:○○君はさ、今日どうだった?
○○:どうってそれなりには楽しかったけど。
賀喜:それなりかぁ。もっと満足させてあげたかったのになぁ。
○○:けどまた来てもいいとも思ったよ。
賀喜:ほんとに!?
○○:うるさっ…
賀喜:だって○○君がそんな事言ってくれるなんて思わなかったんだもん!
○○:そうかい。
賀喜:絶対だよ!絶対また来ようね?
○○の前で嬉しそうな笑顔を浮かべる賀喜。
○○:…
賀喜:何か返事してよ?
○○:…気が向けばな。
そしてちょうど頂上辺りに着いた頃。
賀喜:見て見て!すごい綺麗な景色だよ!
○○:だな。
頂上から見える夕焼けに照らされる街。
賀喜:写真撮ろっと!
とスマホを取り出しカメラを起動する。
○○:お前写真撮りがちだよな。
賀喜:だってさっきも言ったけど思い出として残しておきたいもん。
次来た時と見返したりもしたいし。
○○:…なら撮るか?
賀喜:何を?
○○:ツーショット。
賀喜:えっ!?
○○:だからうるせぇって…
賀喜:撮ろ!今すぐ撮ろ!
○○:わかったから落ち着け…ゴンドラ揺れてる…
賀喜:あっ…ごめん…
○○:はぁ…で、どう撮る?
賀喜:じゃあ…私が隣行くから街を背景にしよ?
○○:おう。
と賀喜は○○の隣に移動する。
賀喜:ちゃんと笑顔じゃないとダメだよ?
○○:分かってる。
賀喜:じゃ、撮るよ?はい…ちーず…!
○○:どう?
賀喜:うん!いい感じだよ!
そういい見せた画面には普段は見せない○○の笑顔と、隣で幸せそうな賀喜が映っていた。
賀喜:これ待ち受けにしてもいい?
○○:好きにすりゃいいだろ。
賀喜:あっ!そうだ!せっかくだしお揃いにしようよ?
○○:断る。
賀喜:えぇ…
○○:俺は別で大切にしたいんだよ。
賀喜:…なんか○○君って変わったよね?
○○:んな事ねぇだろ。
賀喜:前なら必要ないとか言いそうだったじゃん?
○○:今はそういう気分なんだよ。
賀喜:ふぅん?
そして観覧車も3分の2が過ぎた頃。
賀喜:ねぇねぇ○○君?
○○:なに?
賀喜:今度夏祭りあるじゃん?
○○:あぁ、悪い。もう予定入ってる。
賀喜:そうなの?美月さん?
○○:いや、史緒里さん。
賀喜:そっか…
○○:まぁ夏祭りなんて1回だけって訳じゃないしどっか行こうぜ。
賀喜:うん…!
そして観覧車も1周周り
キャスト:おかえりなさい!
戻ってくる。
○○:じゃそろそろ帰るか。
賀喜:そうだね。
2人は遊園地を出て帰路へついた。
To Be Continued
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