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クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 23話

時刻は正午前。


山下:いやぁ!海って楽しいねぇ!


遥香:海水も冷たくて気持ちいいですしね!


山下:この後もまだまだ遊ぶでしょ?


遥香:もちろんです!けどその前に…


"ぐぅ〜…"


2人の会話を遮るようにお腹が音を鳴らす。


山下:お昼ご飯にしよっか?


遥香:はい…恥ずかしい…///


そして山下達は○○の居る場所へ戻ってくる。


○○:みんな揃ってどうしたの?


山下:そろそろお昼だしご飯食べない?


○○:あぁ、もうこんな時間か。
なら俺海の家で適当に買ってくるよ。


久保:じゃあ私も着いてくよ。1人で6人分持つの大変だろうし。


○○:久保さんありがと。
皆欲しい物ある?


山下:なんでも大丈夫!けど出来ればスカッと出来そうな飲み物があれば買って欲しいかも。


○○:了解。さくら達は?


さくら:私達は大丈夫。


遥香:お兄ちゃんのセンスに任せるよ。


○○:うい。


久保:じゃちょっと待っててね。


と2人は海の家へ向かう。


久保:思ったんだけど賀喜くんってスタイルいいよね。


○○:そう?


久保:腹筋も割れてるし思ったよりも筋肉質なんだね。


○○:そんな頻繁では無いけどたまに筋トレしてるからね。
そういう久保さんもスタイルいいじゃん…ってこういうのってセクハラになっちゃうよね…ごめん…


久保:賀喜くんなら全然平気だよ?
知らない人とかから言われると気持ち悪いけど…笑


○○:なら良かったよ。


久保:それにしてもほんと人多いね。


○○:まぁ夏休みだしね。


久保:私人混み苦手だから賀喜くん居てくれて良かった。


○○:俺も人混み苦手で気分悪くなる時あるけどね。


久保:わかる。なんか酔っちゃうよね。


と話すうちに海の家に着く。






"おい!お前が言ってたのあの子だろ?"


"そうそう。けど隣の男邪魔だな。"


"なら俺に任せとけって。"



金髪に所々刺青の入った明らかにガラの悪いの男達がゆっくり○○達に近づいてくる。


"ねぇ姉ちゃん俺らと遊ばない?"


久保:えっ…?


"こんな冴えないやつなんかより俺らの方が楽しいぜ?"


久保:いや…です…


"そんな事言わないでさ?退屈させないし気持ちよくしてやるからさ?"


久保:賀喜くん…


久保は○○の腕を掴み後ろに隠れる。


○○:はぁ…めんどくせぇ…


○○は1つ小さく呟くと


○○:お前らナンパすんなら普通彼氏の居ないとこでするだろ。


"うるせぇよ。ってかお前みてぇな陰キャが釣り合うと思ってんの?"


○○:釣り合うとかんなもん知るか。
この子が俺を選んだんだよ。猿でも分かるか?


"あぁ?あんま調子乗んなよ?"


○○:乗ってねぇよ。バカかよ。


"おい、俺こいつ締めとくからお前らはその子連れてけ。"


"任せとけ。"


○○:日本語わかんねぇ猿が近づいてんじゃねぇぞ?


その言葉遣いは久保が普段知っている○○とはかけ離れ


久保:(この賀喜くん怖い…)


その時


店員:おい糞ガキ共。人の店の前で揉め事起こしてんじゃねぇぞ。


"あんたは黙ってろ。"


店員:今消えれば許してやるよ。
けど、消えねぇなら覚悟しろよ?


海の家の中から出てきた店員は男達の数倍ガタイが良くまともにやり合っても勝てる見込みは無い。


"ちっ…めんどくせぇ…"


"お前らもう辞めとけ。"


"せっかくいい子見つけたと思ったのによ。"


男達は諦めバツが悪そうにその場を去っていくと


○○:はぁ…怖かったぁ…


○○は安心したようにその場に座り込む。


○○:それと店員さんすいませんでした…


店員:いやいや、君が謝る必要なんて無いよ?
彼女守るために頑張ってたわけだし。


○○:でも迷惑かけてしまったので…


店員:迷惑かけたのはあいつらで君はやるべき事をしたんだよ。だから自信持ちな?


○○:すいません…


すると


おじさん:おう兄ちゃん。


○○:はい…?


おじさん:彼女さん守る姿かっこよかったで。
やからなんか買うたるわ!


○○:えっ…?


おじさん:ほれほれ!気にせんでええから好きなもん選び!


○○:でも申し訳ないですよ…


おじさん:ええねん!それに歳とるとこういう時でしか金使わへんからな!


○○:ならお言葉に甘えて…


○○はそう言うとサイダーを6人分おじさんに買ってもらう。


おじさん:これだけでええんか?


○○:はい。流石にこれ以上は申し訳ないので…


おじさん:そうかそうか!ほんならこの後もちゃんと彼女さんのこと守ってやれな!


○○:はい。ありがとうございました。
それじゃ皆のとこ戻ろっか。


久保:うん…


と2人は海の家を後にする。


○○:久保さん。


久保:なに…?


○○:さっきはごめん。怖い思いさせて。


久保:ううん…賀喜くんは悪くないよ…


○○:でも俺の言葉でも怖がらせちゃったのかなって思って…


久保:…正直言うと賀喜くんの事も怖いって思った…


○○:だよね…


久保:けどそれだけじゃなくてちゃんと私の事を守る為に言ってくれたんだなって思ったら嬉しくもあったよ…


○○:そっか…


久保:だから…守ってくれてありがとね…



○○:…当たり前の事しただけだから。


そして2人は遥香達の元へ戻った。


To Be Continued

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