マドンナとの同居生活は大変です 4話
数十分後。
○○:出来たぞ。
無事晩ご飯も完成し賀喜を呼ぶと
賀喜:私何も手伝えて無いんだけど。
○○:仕方ねぇだろ。そんな手の込んだもん作ってないんだし。
それよりそこにあるの運んでくれ。
賀喜:分かった。
賀喜は若干不貞腐れながらも完成したご飯を運んでいく。
○○:よしっ。そんじゃ食べるか。
賀喜:いただきます。
と2人は晩ご飯を食べ始める。
すると
賀喜:美味しい!
味噌汁を1口啜ると突然テンションの上がる賀喜。
賀喜:○○君!これ美味しい!
○○:そっ…そうかい…
なんでこいつ急にテンション上がってんだ…?
賀喜:それじゃ次はお魚さんを…
そういい箸で軽く身をほぐし口へ運ぶと
賀喜:ん!これも美味しい!
塩加減とか焼き加減は抜群だよ!
○○:なら良かったよ。
賀喜:けど○○君って意外と料理出来るんだね?
○○:別にそんな事ねぇよ。
お前よりは出来るだろうけど。
賀喜:別に私だってやろうと思えば出来るもん!
○○:多少でも出来るならあんな包丁の持ち方はしねぇよ。
小学校の頃家庭科で習ったろ。
賀喜:…なんか○○君に言われるの嫌だ。
○○:なんでだよ。
俺は至って普通の事しか言ってねぇよ。
賀喜:まぁいいや。
それより○○君も冷める前に食べよ?
○○:おう。
そして○○も自分で作った晩ご飯を食べ始める。
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数十分後
賀喜:ご馳走様でした!
○○:ご馳走様。
賀喜:食器は私が洗うし置いといていいよ?
○○:ちゃんと洗えんの?
賀喜:あったりまえでしょ!
流石にそれぐらいは出来るよ!
○○:なら頼むわ。
○○はそう告げ浴室へ向かう。
○○:まさか包丁すらまともに握れんとはな…
これから毎日俺が飯つくんのかよ…めんどくさ…
そう呟きながら服を脱ぎ風呂の中へ入っていく。
その頃
賀喜:ふぅ…久しぶりに食べすぎちゃったなぁ。
それに○○君って意外と料理出来るしちょっとかっこいいかも。
賀喜は1人になったリビングで食器を集めシンクへ呟きながら運ぶ。
賀喜:そういえば○○君って兄弟とか居るのかな?
これから一緒に暮らすんだし聞いてもいいよね?
賀喜は自問自答しながら手際よく食器を洗っていく。
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それから少しし
○○:上がったぞ。
賀喜:おかえり〜
○○:お湯冷める前にお前も入ってこいよ。
賀喜:は〜い…ってそうだ。
○○:ん?
賀喜:○○君って兄弟とかいるの?
○○:"姉ちゃん"が1人居るけどなんで?
賀喜:ううん?何となく気になってさ?
○○:そうかい。
賀喜:それじゃ私もお風呂行ってくるね〜
と今度こそ浴室へ向かう。
○○:そういや最近姉ちゃんから連絡来てねぇな。
俺としてはそっちの方が静かで助かるんだけど。
と噂をすると
"ピロン"
とスマホから明るい通知音が聞こえ
"もう少ししたらお家帰るからあんな事はこんな事沢山しようね♡"
そう書かれたLINEが届く。
○○:…噂なんかするんじゃなかった。
ってか母さんが居ないこと知ってんのかな?
しかし○○はその事を聞くことは無く
○○:俺ら姉弟だからなんも無いよ。
そう返す。
○○:まぁ母さんからも情報はいってるだろうしいいか。
そしてスマホを机に放り
○○:ふわぁ…眠くなってきた…
ソファにゆっくりと横になると
○○:あぁ…これ寝るやつだな…
そのまま静かに眠りにつく○○であった。
それから少しすると
賀喜:お風呂上がったよ〜
髪を濡らしタオルを首にかけた賀喜が戻ってくると
○○:…
ソファで静かに寝息をたてる○○に気づく。
賀喜:あれ?こんなとこで寝てるじゃん。
ったく。○○君そんなとこで寝たら体壊すよ〜?
優しく肩を揺すり○○を起こすと
○○:…なに?
賀喜:寝るならお部屋行きな?
○○:あっ…あぁ…ごめん…
そして○○はゆっくり起き上がる。
賀喜:それにしても随分と気持ちよさそうに寝てたね?
○○:俺にも色々あるんだよ…
それよりお前も髪乾かしたらさっさと寝ろよ。
賀喜:わかってるよ。
○○君と違って最初から自分のお部屋の布団で寝るから安心してよ笑
○○:そうですかい。
○○は最後にそう告げ自室へ戻っていき
賀喜:意外と○○君の寝顔可愛かったかも…
せっかくなら写真撮っとけば良かったなぁ。
そう1人呟く賀喜だった。
To Be Continued