クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 8話
飛鳥先生からの爆弾が落とされてからしばらくし
山下:おぉ!なんか旅館みたい!
遥香:露天風呂は…流石についてないかぁ…
部屋には6人分の布団が引かれており
この人達は俺が居ても平気なのか…?
久保:寝る場所はどうする?
さくら:私出来たら壁側の方がいいかも。
梅澤:さくが壁側ね。ならその隣は誰にする?
久保:なら私いこっかな。
○○:あっ…あのさ…
梅澤:ん?皆は俺が居ても平気なわけ…?
山下:えっ?うん?
久保:大丈夫だけど逆にどうして?
○○:だって男子と一緒に寝るわけだし…
山下:でも賀喜くん私達に手出さないってわかってるもん。
それはどう捉えればいいのか…
さくら:それに私達は兄妹なんだし問題無いでしょ?
○○:まぁそうだけど…
梅澤:まっとりあえず細かい話は置いといてお風呂の時間だし行こ?
山下:あっもうこんな時間か。
遥香:それじゃお兄ちゃんまた後でね?
と部屋を出ていく5人。
○○:俺今日寝れんのかな…
○○も緊張した様子で大浴場へと向かう。
〜〜
〜〜
〜〜
〜〜
〜〜
〜〜
"ちっ…あいつも来やがったよ…"
"ちょっとは空気読めよ…"
大浴場に着くが周りから浴びる視線はいつもと変わらない。
こいつらも相変わらずだな。
○○は気にする素振りも見せず服を脱ぎ中へ入っていく。
すると
"おい。"
○○:なに?
1人のガタイのいい男子生徒から呼び止められる。
"お前の部屋番号は?"
○○:なんで教えなきゃいけないんだよ。
"いいから黙って言えよ。"
○○:…猿かよ。
"あぁ?お前今なんつった?"
○○:別に何も。
"残念だけど今は前みたいにお前を助けてくれるやつなんていねぇよ?"
"痛い目見る前に大人しく教えろよ?"、
○○:だから教えねぇって。
"じゃあいいわ。"
そう言うと男子生徒は思い切り腕を振り抜き○○のみぞおちを抉る。
○○:ぐふっ!?
"おぉ!いい感じに入ったな!"
"もう1発やっちまえ!"
やべぇ…息出来ねぇ…
"次は顔面な。"
そう言いながら○○の頬めがけ容赦なく腕が振り抜かれ
○○:痛ってぇ…
○○の頬は赤く腫れ上がる。
"どうだ?教える気になったか?"
○○:残念だけど全くだね…
"そうか。じゃあいいわ。
お前らこいつ抑えとけ。"
"おう。"
と動けなくなった○○の両腕を抑えつけ
"覚悟しろよ。"
そう言い放つと全身をまるでサンドバックの如く殴り込む。
"ふぅ…こんなもんで勘弁しといてやるよ。
お前らもう上がるぞ。"
"うっす。"
と誰1人○○を助ける素振りを見せず大浴場を出ていく。
○○:はぁ…はぁ…くそ痛てぇ…
こんなんバレたら皆から何言われるかわかったもんじゃねぇ…
そう呟き痛みを堪えながら何とか立ち上がり○○も大浴場を出て部屋へ戻る。
○○:良かった…誰も戻ってないか…
部屋の電気は消えたままで5人の姿は無く安心したように倒れ込むと
山下:ふぅ…気持ちよかったねぇ。
遥香:初めてあんなにおっきいお風呂入りました!
久保:皆で入るお風呂も悪くないよね。
戻ってくる女子陣。
○○:やべっ…隠さないと…
梅澤:あれ?賀喜くん戻ってたんだ?
○○:ちょっと前にね…
梅澤:ふぅん…ってその頬の傷どうしたの?
○○:頬…あっ…あぁさっきちょっと打っちゃってさ…
梅澤:腫れてる気もするし大丈夫?
○○:こんぐらいなんて事ないよ…
梅澤:それならいいけど…
○○:それと俺向こうの椅子で寝るから気にしないでよ…
山下:どうして?
○○:やっぱ男の俺が居るの申し訳無いし…
山下:全然そんな事ないよ?
遥香:それにそんなとこで寝たら体痛めちゃうよ?
さくら:そうだよ。明日はドッチボールもあるんだから。
○○:別に1日ぐらい大したこと無いから…
○○はそう言うとあとは何も聞かず窓際に置かれた2人がけの椅子に座る。
久保:じゃあこっちで寝たくなったらいつでも来なよ?
○○:うん。それとここの襖閉めとくから。
と完全に5人との空間をシャットダウンする。
山下:なんかさっきと様子違うくない?
久保:確かに。何かあったのかな?
遥香:わかんない…けど多分聞いても教えてくれないよね。
さくら:でもお兄は簡単に話してくれないだろうし。
梅澤:そうだよね…
久保:それじゃ私達も明日に備えてもう寝よっか。
山下:そだね。
と女子陣も布団へ入りそれぞれが夢の中へ落ちていく中
○○:…俺が何したって言うんだよ。
もしあの時大人しく部屋番号言っとけば…いやそんな事絶対にしちゃダメだ…
窓の外を眺める○○。
すると
??:何隠してるの?
突然襖が開く。
○○:えっ…って久保さんか…別に何も…
To Be Continued