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クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 10話

教師:それではこれより開会式を始めます。


の言葉で開会式が始まり


教師:次にルール説明ですが…



1、チームは各クラス学年合同。


2、外野は3人スタートで、内野が居なくなるもしくは時間が来た時に少なかったチームの負け。


3、顔面は無し。


4、全試合トーナメント戦。
決勝のみ全員居なくなるまで。


5、時間は10分間。


教師:ルール説明を終わるが質問がある人は?
居なければ各チーム練習に入って30分後試合開始な。


"よっしゃ、まずは俺らが見せつけてやりますか。"


"だな。そんであいつより俺らの方がいいって思わせねぇとな。"


"ついでに山下さん達と仲のいい1年も狙い目だしな。"


と会話が繰り広げられている中


遥香:お兄ちゃんただいま〜。


○○:おう。さっきぶりだな。


久保:どう?みんな自信ある?


梅澤:私はバレーしてたから多分大丈夫かな。


さくら:私運動神経悪いから不安かも…


山下:でもその時は賀喜くんが守ってくれるんじゃない?


○○出来る範囲なら守るよ。


さくら:…お兄から言われるとちょっと頼りになるかも。


○○:ちょっとかい…


遥香:まっとりあえず優勝目指して頑張ろうよ!


山下:そだね!


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


そして数十分後


教師:まず1回戦、1組対2組始めるから生徒は集まれよ〜。


"まずは1回戦勝ちますか!"


教師:では互いに礼。


の合図で頭を下げ向かい合う生徒と握手すると


"お前ら分かってんな…?"


"あの賀喜とか言うやつ狙えばいいんだろ?"


"あぁ。報酬は好きな女選ばせてやっから。"


"その約束忘れんなよ?"


と繰り広げられる怪しい会話。


教師:じゃあまず1組ボールから始めるからな。


"よっしゃ!お前ら本気で行くぞ!"


そして試合が始まる。


"うぉりゃ!"


相手1:ふっ!


"もう1発いけ!"


"おう!"


まずは外野にパスを回し責めるチャンスを探す。


案外普通にやるんだな。


久保:これ私達出番無いかもね。


梅澤:でもいつ飛んでくるかわかんないから準備はしといた方がいいかも。


と話していると


相手1:貰ったぁ!


パスがカットされ一気に中央ラインギリギリまで出てくると


相手1:ふっ!


○○めがけ放り投げる。


○○:うおっと…あっぶねぇ…


相手1:ちっ…


しかし


相手2:油断すんなよ!


今度は外野からの攻撃が始まる。


○○:ちっ…


相手3:まだまだ行くぞ!


○○:クソいてぇ…


梅澤:なんか賀喜くんだけ狙われてない…?


山下:やっぱそう見えるよね?


"逃げてばっかじゃねぇでボール取れよ。"


うるせぇ…お前らのせいで全身痛すぎんだよ…


男子1:そろそろ諦めろよ!


その言葉と同時に放られたボールは大きくそれ1組側の外野まで届く。


○○:ふぅ…なんとか逃げ切れたか…


梅澤:ねぇ?あんた達さっきから1人しか狙ってないでしょ?


相手1:そんな事無いけど。


相手2:たまたまあいつがそこに居たんだから仕方ないだろ。


○○:梅澤さん大丈夫だから。


梅澤:賀喜くん…


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


その後も試合は進み


○○:こっちは俺と山下さんと遥香にごちゃごちゃしたのが数人…それに対して向こうはまだ残ってんな…


相手1:お前そろそろ当たってくんない?


○○:残念だけど無理だね。


相手1:なら無理やり当てるまでだ!


と放られたボールは勢いよく○○…では無く


遥香:美月さん危ない!


山下:えっ?


真っ直ぐ山下の方へ飛んでいく。


相手1:やべっ!


久保:山!避けて!


しかしスピードの速さと突然の出来事に山下は動きが完全に止まってしまう。


"あのバカ!"


山下:あっ…これ当たったらヤバいやつだ…


梅澤:山!早く!


遥香:美月さん!


そして


"ドゴッ"


と鈍い音を立てボールは床に落ちる。


しかし


遥香:美月さん…


久保:山…?


山下:んん…!


口を食いしばるが一向に痛みが来ず恐る恐る顔を上げると


○○:いてぇ…


山下を守るように立っていた○○。


山下:賀喜くん…


その○○の額からは


"ポタ…ポタ…"


と真っ赤な血が少しずつ垂れていた。


○○:山下さん大丈夫でしたか…?


山下:うん…でも賀喜くんが…


○○:俺なら大丈夫…で…


しかし


いい切る前に力なく倒れ込む。


山下:賀喜くん!?


遥香:お兄ちゃん!?ねぇ!?返事して!!


さくら:お兄!!


久保:賀喜くん…!!


梅澤:先生!


教師:全員そこを離れろ!
おい!?賀喜聞こえるか!?


しかし


○○:…


黙ったまま黙り込んで一切動く気配は無い。


教師:くそっ…一旦中断して賀喜を病院に連れていく!


飛鳥:それなら私も着いていきます!


教師:飛鳥先生…わかりました!


山下:なら私も…!


飛鳥:山下さんの気持ちもわかるわ。けど今は私達に任せて。


山下:そんな…


教師:救急車には今連絡したのですぐに向かうとの事です!


飛鳥:わかりました!


そして数分後到着した救急車により○○は搬送されていった。


To Be Continued

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