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マドンナとの同居生活は大変です 8話

2人が並んで歩いていると


??:なぁにイチャイチャしちゃってんのぉ?


電信柱から顔をひょこっと覗かせる1人の女性。


○○:そんなとこでなにやってんの…
"姉ちゃん"…


賀喜:ん?この人って○○君のお姉さん?


○○:そう。名前が…


と○○がそこまで言うと


??:私は○○の愛しの姉の【山下美月】です!




賀喜:どっ…どうも…


若干ハイテンションの美月に圧倒される賀喜。


○○:ちなみにこれでも仕事してるからね。


賀喜:へっ…へぇ…


美月:で、君の名前は?


賀喜:あっ…賀喜遥香って言います…


美月:○○との関係は?


賀喜:えっと…


○○:俺ん家に住んでるただのクラスメイト。


美月:へぇ?○○のお家に…ってえぇ!?


○○:うるさ…


美月:なんで女の子と一緒に住んでんの!?


○○:母さんから聞いてないの…?


美月:ううん…お父さんのとこに行くのは聞いたけど女の子と暮らすなんて聞いてないよ!


母さんは大事な事話さんな…


○○:とりあえずここだと近所迷惑だし家帰るよ。


そして3人は家までの道を歩き始める。


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数十分後


○○:ただいま。


賀喜:ただいまぁ。


美月:あぁ!我が家だぁ!


○○:そういや姉ちゃんが帰ってくるの久しぶりだよね。


美月:そうそう。
ほんとあのクソ上司が何でもかんでも仕事押し付けてくるせいで忙しいったらありゃしないんだよね。


○○:…お疲れ様。
それと晩飯はどうする?


美月:普段2人はどうしてるの?


○○:基本俺が作ってる。


美月:なら久しぶりに○○の手作り食べよっかなぁ。


○○:ん。なら適当に作ってくるから待ってて。


そう告げ○○はリビングへ向かう。


そして残された2人は


美月:えっと、確か賀喜ちゃんって言ったっけ?


賀喜:あっはい…


美月:どうして○○と暮らす事になったの?


賀喜:実は…


と賀喜は美月に事情を話す。


美月:なるほどねぇ。
ならさ?賀喜ちゃんは○○の事どう思ってるの?


賀喜:どう思ってる…?


美月:そんな難しく考えなくていいよ?


賀喜:○○君は…一緒に居て楽しい人…ですかね…?


美月:なるほどぉ。
○○と居て楽しいかぁ。


賀喜:どうかしたんですか…?


美月:ううん。"あの子"の事を思い出してさ。


賀喜:あの子?


美月:ごめん。なんでもないよ。


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それからしばらくし


○○:こんなもんでいいか。


無事晩ご飯を作り終えた○○。


そしてリビングを見ると


美月:えぇ!?かっきーそんな事あったの!?


賀喜:そうなんです!
あの時はほんとびっくりしたんですよ笑


美月:いいなぁ…私もそんな経験してみたいなぁ。


ついさっき出会った頃より遥香に距離が縮まっている2人。


なんで女ってこんな仲良くなるの早いんだ…?


若干引きながらも2人の元へ運ぶ。


○○:2人とも出来たよ。


美月:おぉ!ありがとぉ!


賀喜:今日も美味しそ〜!


美月:かっきーは毎日こんな美味しそうなご飯食べてるんでしょ?いいなぁ…私もここに帰ってこよっかなぁ…


○○:それは辞めて。


美月:なんでよ?


○○:ただでさえめんどくせぇ奴が居んのに疲れたくないんだよ。


美月:○○。


○○:なに?


美月:そんな事言っちゃダメだよ。


○○:なんの事?


美月:女の子にめんどくせぇ奴なんて言っちゃめ!だよ!


なんか姉ちゃん子供っぽくなったな…


○○:はいはい…


美月:はいは1回!


賀喜:美月さん!しかも○○君私の事あいつとかお前って呼ぶんですよ!


美月:なんだって!?
これはもうお仕置しないとだ!


まさかこの2人を合わせるとこんな面倒臭いとは…


○○:お仕置なんてされたらもう姉ちゃんに会えないよ。


すると


美月:そっ…それはダメだ…


分かりやすく落ち込む美月。


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それからなんだかんだあり時刻は午後11時前。


賀喜:ふわぁ…そろそろ眠くなってきちゃった…


美月:あっねぇねぇかっきー?


賀喜:美月さんどうしました?


美月:今度のお休みさ?3人でお出かけしようよ?




○○:ちょっ…


賀喜:いいんですか!?


美月:もっちろん!
なんなら車も出すからどこにでも行けるよ!


賀喜:やったぁ!
なら行きたいとこ決めときますね!


美月:うん!


賀喜:それじゃおやすみなさい!


そう言い賀喜は自室へ戻っていく。


○○:姉ちゃん勝手に話進めないでよ…


美月:どうして?
絶対にかっきーとお出かけしたら楽しそうだしいいじゃん?


○○:そういう問題じゃないんだよ…


美月:まぁまぁ笑
それよりも1ついい?


○○:なに?


今度はおちゃらけた雰囲気は無くなり真剣な表情になる美月。


美月:何か隠し事してるでしょ?


○○:いや…何もしてないけど…


美月:例えば"あの事"の事とか。




○○:…


美月:図星なんだね。


○○:昨日父さんから言われたんだけど…あいつが出所したんだって。


美月:えっ?嘘でしょ?


○○:俺だって信じたくないよ。
けど…


美月:そっか…


○○:別にすぐに何かあるとは思ってないよ。
けどあいつの事だからどうせなにかするはずだから…


美月:○○。大丈夫だからね。
ちゃんと○○には味方は居るし1人で考え込んじゃダメだよ。



○○:…分かってるよ。


美月:ならいいけど…


○○:とりあえず俺らもそろそろ寝よ。
姉ちゃんも明日仕事でしょ。


美月:そうだね。
それじゃ行こっ。


○○:行こってどこに?


美月:どこって○○のお部屋だけど?


○○:まさか…


美月:久しぶりなんだし一緒に寝よ?



○○:いや…


美月:とりあえず早く行くよ。


そして美月は手を取り○○の部屋へ向かうのであった。


To Be Continued