クラスのマドンナ達に狙われてるようです 5話
あれから日付も進み
○○:2人とも朝だぞ〜。
普段とは違いジャージ姿で2人の部屋を開け起こす○○。
遥香:んん…起きたぁ…
○○:朝ご飯出来るから早く来いよ。
さくら:はぁい…はるちゃん行こ…
と2人は寝室から出てくる。
さくら:お兄おはよぉ…
○○:おはよ。早く顔洗って目覚ましてきな。
さくら:うん…
○○:うっし。朝飯はこんなもんでいいかな。
いつものように手際よく朝食も完成させ2人が戻ってくるのを待つ。
遥香:お兄ちゃんお待たせ〜。
○○:おう。んじゃ冷める前に食うか。
と3人は机を囲い座り食べ始める。
○○:昨日はちゃんと寝れたか?
遥香:うん。お兄ちゃんは?
遅くまでバイト入ってたでしょ?
○○:俺もちゃんと寝れたよ。
遥香:ならいいけど…
さくら:やっぱり登山ってなったら虫いるのかな…
○○:やっぱいるんじゃない?
さくら:嫌だなぁ…
遥香:さくは昔から虫苦手だよね?
さくら:うん…見た目も気持ち悪いし怖いんだよね…
遥香:私は全然平気なんだけど姉妹でもそこは似ないんだね。
さくら:はるちゃん虫大丈夫なの…?
遥香:うん。全然平気だよ?
さくら:すごいなぁ…
と話すうちに朝食も食べ終え
○○:2人とも荷物まとめてる?
さくら:もういつでも出れるよ?
遥香:私も。
○○:んじゃちょっと早いけど出るか。
と3人は荷物を持ち家を後にする。
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それから学校に着くと
白石:1年生はこっちに集まってね〜。
遥香:あっ私達向こうだって。
さくら:ならお兄ちゃんまた後でね。
○○:おう。
○○は2人と別れ2年の集まるゾーンへ向かう。
山下:おっ!賀喜くんおはよ〜!
○○:おはよ。もう来てたんだね。
山下:なんか楽しみであんまり寝れなかったんだよね笑
久保:山はそういうとこあるもんね。
梅澤:賀喜くんはちゃんと寝れた?
○○:うん。寝れたよ。
すると
飛鳥:揃ったとこから荷物は荷台に置いて座って待ってて。
山下:だって!
久保:座り順はどうする?
山下:梅一緒に座ろうよ?
梅澤:いいよ。
久保:じゃあ賀喜くんは私とでいい?
○○:大丈夫だよ。
そしてバスに荷物を置き乗り込んでいく4人。
○○:久保さん窓際座る?
久保:いいの?
○○:俺あんま乗り物酔いしないし大丈夫だよ。
久保:なら窓側座らせてもらうね?
とそれぞれ座席に着く。
久保:賀喜くんってさ?昨日梅から聞いたんだけどご両親居ないんでしょ?
○○:そうだよ。
久保:やっぱり困る事って多いよね?
○○:まぁ学費とかも親戚が1人だけ頑張って出してくれたから何とかなってるよ。
後は全部バイト掛け持ちしてギリギリだけど。
久保:そっか。でもそのおかげって言っていいのか分かんないけど賀喜くんって大人だよね。
○○:そう?
久保:だってもし私が賀喜くんの立場なら諦めてると思うもん。
けど遥香達の為にも頑張っててすごいよ。
○○:俺も遥香達が居なきゃどうなってたかわかんないよ。
それに俺も逃げ出そうとしたことだってあるし。
久保:えっ?
○○:高校受験のシーズンに入ってぐらいかな。何やってもイライラしてたし家の事も考えなきゃで全部が嫌になった時期があったけど、でも諦めなくてよかったって今なら言えるよ。
久保:それはどうして?
○○:遥香達を残すのも心残りだったし、それに最近だけど久保さん達とも仲良くなれたから。
初めてちゃんと友達って呼べる人が出来たから。
久保:…そっか。
○○:ってこんな事言われたら迷惑だよね…ごめん…
久保:全然そんなことないよ。私達は賀喜くんがどんな人で、どれだけ優しいのか分かってるつもりだから。
それに仲良くなりたくなかったら最初から話しかけてないしね?
と話す2人。
すると
山下:もちろん私も久保と同じ気持ちだからね?
だから困ったらお友達の私達に相談すること!いいね?
○○:…わかったよ。皆ありがとね。
そして
飛鳥:それじゃそろそろ出発するから皆シートベルト閉めといてね。
の合図でバスが動き始める。
"あいつ山下さん達にチヤホヤされてふざけんなよ…"
"後で1発やるか?"
"当たり前だろ。現実を見せてやるよ。"
そう話す男子生徒達の会話が○○達に聞こえる事は無かった。
To Be Continued