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マドンナとの同居生活は大変です 7話

翌朝


○○:結局寝れなかったな…


ゆっくりソファから体を起こす○○。


そして


賀喜:ふわぁ…○○君おはよぉ…


手を口で隠しあくびをしながら降りてくる賀喜。


○○:おう…おはよ…


賀喜:○○君大丈夫?


○○:何が…?


賀喜:いや、クマ凄いしもしかして寝てない?


○○:別になんでもねぇよ。
それより朝飯なんでもいいか?


賀喜:あっうん。大丈夫だよ。


○○:なら適当に作って来るから待ってろ。


そう言い○○はキッチンへ向かおうとする。





賀喜:無理しなくていいよ?



○○の手を掴み止める賀喜。


○○:なんでだよ?朝飯食わねぇとだろ。


賀喜:でも今の○○君はいつもと違うよ。


○○:んな事…


賀喜:そんな事あるよ。
今は私も○○君の事はある程度知ってるつもりだから。


賀喜は○○を見つめ話す。


賀喜:だからって何があったのか話せなんて言わないよ。
○○君にも話したくない事はあると思うから。でも無理はして欲しくない。



○○:…悪いな。
お前に話したくない訳じゃないんだよ。ただ…


賀喜:ただ?


○○:いや…なんでもない。忘れてくれ。


賀喜:…分かった。
なら今日は私先に行くね。


○○:…おう。


そして賀喜は1人家を出ていく。


○○:はぁ…あいつに話すべきなのか…
それとも…でもいづれは知られるんだし早い方がいいのか…くそ…もうわかんねぇよ…


〜〜


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賀喜が学校に着いてからしばらくし


"ガラガラ"


家と全く変わらず疲れきったままの○○も教室へ入ってくる。


すると


男子1:おい。


1人の男子生徒が○○の前に立ち塞がる。


○○:…なに?


男子1:後で話あるからちょっと来いよ。


○○:話ってなに?今じゃダメなの?


男子1:うるせぇよ。
後でまた呼びに来るから。


そう告げ男子生徒は自身の席へ戻っていく。


○○:人が考え事してんのに無神経な奴はめんどくせぇな…


誰にも聞こえない程度に呟き○○も席へ向かう。


そんな○○を賀喜は静かに見つめる。


それから数分後


担任:それじゃ出席取るから席つけよ〜


担任が教室へ入ってき、朝のホームルームが始まる。


〜〜


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時刻は昼休み。


男子1:お前ちょっと来いよ。


机に伏せる○○の前に立ち呼びかける男子生徒。


○○:なんだよ…人が寝てんのに…


男子1:んな事知らねぇよ。
それよりさっさと来いって。


○○:はぁ…めんどくさ…


○○は小さく呟き男子生徒について行く。


その頃


賀喜:○○君…


心配そうに連れていかれる○○を見つめる賀喜。


すると


??:ねぇねぇ?かっきー聞いてる?


賀喜:あっ…うん…聞いてるよ…


??:いいや。嘘だね。


賀喜:えっ…?


??:なんか今日のかっきー変だよ?


賀喜:別にいつも通りだけど…


??:ううん。絶対隠し事してる。


賀喜:"まゆたん"に隠し事なんてしないよ。



田村:ほんとに?


賀喜:だって1番の友達に隠し事なんてしたくないもん。


すると


田村:へへへっ…やっぱりかっきー好きだぁ!


そういい抱きつく"まゆたん"と呼ばれる女子生徒。


賀喜:(なんとか誤魔化せたかな…)


その頃


○○:で、話ってなんだよ?


男子1:単刀直入に聞くけどお前と賀喜さんの関係ってなんだよ?


○○:何ってただのクラスメイトだけど…


男子1:ならなんで今日の朝、お前の家から賀喜さんが出てきたんだ?あぁ?言ってみろよ?


そう言い男子生徒はスマホの画面に○○の家から出てくる賀喜の写真が映される。


あいつ…


○○:…たまたまそう見えただけだろ。


男子1:本当か?


○○:…当たり前だろ。
そもそも俺なんかと接点あると思ってんのかよ。


男子1:まぁ確かにお前みたいな冴えねぇ奴と賀喜さんが仲良くするとは思えねぇもんな。


○○:だろ…?
だからもういいだろ…


男子1:今回はこれぐらいで済ませてやるよ。


なんでこいつは上から目線なんだよ…


○○:そんじゃ俺戻るから…


そう告げ○○は教室へ戻っていく。


○○:はぁ…ほんとめんどくさい事になった…


そうため息をつきながら再び机に伏せる○○。


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それからなんだかんだで時間も進み放課後。


担任:そんじゃ気をつけて帰れよ〜


いつも通りHRが終わり


○○:なんかいつもより疲れてんな…
飯はアイツに適当に作らせるか…


○○はカバンを持ち一足先に校舎を出て帰路へつく。


すると


賀喜:お〜い!



後ろから○○を呼ぶ賀喜の声。


○○:…なんだよ。


賀喜:なんで先に帰るの〜?


○○:うるせぇ。別になんだっていいだろ。


賀喜:まぁいいや。


そう言い○○の隣に来る賀喜。


賀喜:そういえばお昼休み呼ばれてたけど何話してたの?


○○:大した事じゃねぇよ。


賀喜:ふぅん?


○○:なんだよ?


賀喜:別に〜?


すると


??:なぁにイチャイチャしちゃってんのぉ?


前方の電信柱から顔をひょこっと覗かせる1人の女性。


○○:…なにやってんの…"姉ちゃん"…


To Be Continued