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クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 16話

しばらく経ったとある日の朝。


山下:おはよ〜!


久保:山おはよ。


山下:遂にだね!


梅澤:何が?


山下:梅雨の時期も過ぎて今7月だよ?


梅澤:そうだね。


久保:それと遂にってどう繋がるの?


山下:7月と言えば夏だよ?夏と言えば…


久保:夏休み?


山下:That's Right!


梅澤:ようは夏休みが来るから1人ではしゃいでたんだ?


山下:えっ?反応薄くない?
賀喜くんもそう思わない?


○○:まぁ…山下さんの気持ちも分かるけど…その前に1つ"大事な事"あるし。


山下:大事な事?


すると


"ガラガラ"


飛鳥:皆ホームルーム始めるから席ついて〜。


その合図で生徒達はそれぞれの席へ戻る。


飛鳥:今日も全員居るね。
もう今学期もあと少しになって皆が楽しみにしているであろう"夏休み"が来ます。




山下:うんうん!


飛鳥:けどその前に1つ大事な事を忘れないように。


山下:なになに!?


飛鳥:来週から"期末テスト"が始まります。
なので今日から各自しっかり勉強して赤点取らないように。



山下:てっ…テスト…


飛鳥:もし赤点取れば毎日補習に来てもらうから。そのつもりで頑張って。


山下:毎日…補習…


飛鳥:それじゃ一限遅れないように。


そしてホームルームは終わり飛鳥先生は教室を出ていく。


山下:そうだった…完全にテストの事忘れてた…


○○:山下さんって勉強苦手なの?


久保:苦手っちゃ苦手だよね。


○○:どういうこと?


梅澤:得意な教科は全然いけるけど苦手な教科は極端に悪いもんね。


○○:ちなみに何が苦手なの?


山下:数学…あとは英語…


○○:へぇ。意外とその2つは出来そうな気がするのに。


久保:中学の頃に関しては数学で1桁取ったことあるしね。


○○:まじ?


梅澤:英語の時はリスニング全くだったし。


山下:だって数学は最低限割り算まで出来れば困んないし、英語だって使う機会全然無いからやる気も起きないもん…


○○:まぁ分かるよ。


久保:でも赤点取ったらあんなに楽しみにしてた夏休み全部学校で過ごすことなるよ?


山下:いやぁ…それだけはダメだぁ…


梅澤:じゃあ頑張んないとね?


山下:なら2人とも教えてよ?


久保:私自分ので精一杯。


梅澤:私も家の事あるし教えられる余裕無いよ。


山下:くそぉ…この裏切り者ぉ…


○○:なら俺教えよっか?


山下:えっ!?ほんとに!?


○○:って言っても俺も勉強できる訳じゃないしあれだけど…


山下:いい!全然いい!


久保:けど賀喜くんは大丈夫なの?


○○:多分大丈夫だと思うよ。


梅澤:なら山の事よろしくね?


○○:うん。任せといて。
それじゃ早速今日の放課後から図書室でやるから。


山下:今日から!?


○○:そうだよ。時間は限られてるんだから。


山下:うぅ…


○○:これも全部夏休み満喫するためだよ?


山下:だよね…頑張るかぁ…


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


〜〜


それから時間も進み放課後。


久保:ふぅ…終わったぁ…


○○:それじゃ早速行こっか。


山下:うん…


梅澤:山頑張ってね〜。


と2人に見送られ教室を出る図書室へ移動していると


遥香:あっお兄ちゃんに美月さんだ。



○○:おう。おつかれ。


さくら:梅澤さん達は?


○○:今からテスト勉強するんだけど梅澤さん達は用があって出来ないんだって。


遥香:なるほど。


さくら:どこで勉強するの?


○○:図書室だよ。良かったらさくら達も来るか?


さくら:行きたい…所ではあるけど先生に呼ばれてるから行かなきゃなんだよね。


○○:なんかやらかした?


遥香:そんなわけ無いじゃん。提出物出しに行くだけだよ。


○○:まぁ問題起こしてないならいっか。


さくら:それじゃ私達行くね?


○○:おう。また家でな。


そして○○達は2人と別れ図書室へ向かう。


山下:図書室なんて久しぶりに来たかも。


○○:本読まないの?


山下:たまぁに読むけどそんな頻繁では無いかな。


○○:へぇ。まっいいや。とりあえずまず数学からやろっか。


山下:やっぱり…


○○:辞めてもいいけど後で大変なのは山下さんだよ?


山下:…


○○:出来るまでちゃんと教えるから頑張ろ?


山下:…わかった。


そしてカバンから教材を取り出す2人。


正直あの時の事もあるし気まづくなるか心配だったけど大丈夫そうかな。


山下:早速聞きたいんだけどさ?


○○:ん?


山下:この式ってどうやって解くの?


○○:これはまずこっちを先に計算して、その後ここを計算して残りを計算すれば答えが出るよ。


山下:なるほど…ならこっちは?


○○:ここも途中までは同じようにやって、次はこの計算の答えを持って来れば大丈夫。


山下:はぁ…難しぃ…


○○:ある程度覚えられれば簡単だよ。


山下:やっぱ賢しのって羨ましいなぁ…


○○:これはまだ基礎中の基礎だよ。


山下:うっ…そうやってすぐバカにする…


○○:バカになんてしてないよ。


山下:ならさ…1つ言う事聞いてよ?


○○:言う事?


山下:もしこのテストで赤点取らなかったら夏休お出かけしよ…?


○○:あぁ、いいよ。なら遥香達にも…


山下:出来れば2人がいいなぁ…なんて言っちゃダメ…?



なんだ今の…


○○:あっ…えっと…


山下:やっぱ嫌だよね…


○○:嫌…って訳じゃ無いよ…


山下:なら2人でお出かけしてくれる…?


○○:赤点取らなかったらね…


山下:うん!それなら頑張る!


そう約束をした事でやる気を出す山下。


その時


"山が男の子とあんなに仲良くしてるとこなんてほとんど見なかったし。"


脳内に流れる梅澤の言葉。


いや…でもな…


すると


山下:ん?私の顔なにかついてる?


○○:あっ…いや…大丈夫…


山下:まっいいや。それとここ教えてよ?


○○:ここは先にこの公式を使って…


とその後も2人しか居ない図書室でひたすら勉強に打ち込む2人であった。


To Be Continued