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ビルディバイドのバスターカード依存問題

初めまして、雪狼というものです。この度は本note記事を読んで頂き誠にありがとうございます。

挨拶もそこそこにして、本記事のタイトル。バスターカード依存問題というものについて語っていきたいと思います。これはあくまで私一個人の意見であり、様々な人に対して喧嘩を打ったりしているものでは一切ありませんし、そのつもりもない事を始めに言っておきます。もしかしたら強い言葉を使ってしまう可能性もあるので事前に言わないと失礼に当たるかもしれないですから

本題に行きましょう。ビルディバイドの第7弾環境を皆さん楽しんでいるだろうと思います。思い思いなデッキを組み、調整をして挑んだディバイドバトル関西エリア。とても楽しかったですよね。

私は地方だから行けなかったんですけどね‼️(血涙)

それでも配信で沢山のデッキとバトルを見せてもらってとても楽しみました。手に汗握る試合も沢山あった。前回と違って序盤から沢山のデッキを見る事もできました。
イベントが終わった後公式から出してくれたレシピやTwitterでこんなデッキ使ってましたって出してくれるレシピを見て思ったんです。

あれ、これバスターカードに依存した構築ばっかりじゃないかって

何を当たり前なと思う人も多いと思いますが、ビルディバイドはバスターカードが非常に強力で、かならず12枚入れないといけないカードです。
ですがその反面、ライフに余ってしまえば取り返しのつかない事になるカードでもあるデンジャーカードです。そしてスタートにライフに10枚、エナジーに2枚おくので、40枚デッキなら約30%以上の確率でバスターカードがこの中に2枚以上のバスターカードが埋まります。
ユニット数がエースと観測者含めて18〜20枚だとするとこれは下手するとユニットを出せずに負ける事や相手の除去によってユニットが減っていき、最終的にジリ貧になって負ける。そんな事が多発する事を意味します。
大体の人はそのジリ貧を狙って攻めてるんだから何も問題はない、回避するために回収カードも入れてるんだからそういう事は折込済みだと言うかもしれません。
でも敢えて言わせてほしい。

そんなんだけじゃ戦略がワンパターンになるんだよ❗️

こんな事言うお前は何もんだよと思われますが、私は根っからのデッキビルダーです。ビルディバイドで滅多な事でも公の場に出ることも無く、基本的に大会にも出ずに穴蔵に籠ってるデッキビルダーの1人です。事ビルディバイドでも様々なデッキを組み、研究し、凡ゆるテリトリーや構築を徹底して追求するバカタレです。大会によく出たりするデッキとは対極にあるデッキを作り出すやつです。まあ非効率極まりないデッキばかり組んでる変態です。
そんな変態だから本題に入っておきながら脱線ばっかで自分語りばっかですがここから本番です。
バスターカード依存というのはビルダーから見て非常に危ういというか取れる戦略がワンパターン化及びデッキの個性を理解しきれない事態を頻発させます。
コイツ何言ってんだと思うかもしれませんが、事実これが生んだ弊害としてパルハドーラやレパルダス、ベルティガその他幾つかのデッキはその力を十全にはっきり仕切れておらず、弱いとかテリトリー効果の歪んだ解釈やデッキの噛み合いが悪くなってしまい碌な使い方の研究もされてません。
それと同時に、よく使われてるデッキやテリトリーも強いは強いが本質としては違うからデッキの違和感を拭えない状態というある種不安定な状態になっています。フルパワーで使われてるのはブルームやアイオラ、ヴァラン位の少数じゃないだろうか。
これを解決するにはノーマルユニットに目を向けないといけない訳なんですが、なんでノーマルユニットが使われないかを大会に出てたりしてる知り合いや友人に聞き込み調査をしたところこのような意見でした。

・バスターカードが強力だからそっちでいいと思ってる
・バスターカードの方が使い勝手がいい
・リスクが少ないフリー枠
・サポート枠だけど枠を割きたくない
・サポート効果もバスターカードの方が上位互換があるからそっちでいい
・使い難いしどう使えばいいかわからない

などの意見が出てきました。他にもノーマルユニットに枠を割くより、コマンドを多く投入して盤面を除去して自分の安全を確保したい、バトル処理よりコマンドで処理した方が強いという意見がありました。

まー言わんとする事は分かるし理解も出来ました。
だから私が行き着いたのはプレイヤーが視野狭窄を起こしてるというものでした。
だから戦略ではなく戦術レベルでデッキを組もうとして場当たり対応力の強い形になり、結果バスターカードのカードパワーに頼るものに行き着いてしまった感じなんでしょう。
勿体無い。余りにも勿体無い。バスターカードに頼り切ればそれだけ取れる戦術は少なく、如何にそれだけを通すかになってしまい相手も読み易いと言うものでしょう。
じゃあノーマルカードを使う事に対する利点、これを出していきましょう

ノーマルカードの利点その1
バスターカードをより強力にする事が出来る

バスターカード依存問題とか言ってんのに何言ってんだと思うかもしれませんがこれ重要なわけですよ。バスターカードとエースカードはデッキの要です。ノーマルユニットは確かに効果こそ弱いわけですが、それが複数出てくるとバスターカード並みのパワーを発揮してちょっとどころかバスターカード並みに強くなります。それがバスターカードにも恩恵をもたらし、より強力にする事が出来るのです。

ノーマルカードの利点その2
相手の除去を引き摺り出せる

ノーマルカードはまー弱い訳ですが序盤からこれらが攻撃してくれば鬱陶しい事この上ない訳です。罷り間違ってショットから呪われた切り札や呪術師の謀略、キャピタルブレイカーなんか打つのって凄い勿体無い訳ですよ。というか打ちたく無い。
でもショットで捲れたからには取り敢えず除去する訳なんですが、これが痛い。本来ならバスターやエースに叩き込みたいカードを雑兵に叩き込まないといけないのは精神的にキツいわけです。かと言って残せばマイナスにしかならないのってキツイですよ。なら不意の衝撃なんかで除去して安全確保って思いたいですがそれやっちゃうとディスアドを背負うってしまうジレンマ。自分は除去を釣り出せてラッキー、相手は手札一枚の損失と除去の損失で後に響く結果しか残されない。とにかくいい事が自分にはないのです。そしてそれは結果としてエースやバスターを守る事に繋がります。

ノーマルカードの利点その3
序盤からリードを取れる

小型のノーマルカードを序盤から展開して攻め込めばこちらとしては最良の、相手からしたら地獄の戦局がビルディバイドにあります。それはライフゾーンで発動するバスターカードのバスタートリガーを誘発が起きる事です。もし、一回の攻撃でバーストを踏んでしまったら目も当てられません。1発もらったら大量のバースト連鎖でいきなりレッドゾーンに行くなんて事がビルディバイドでは多々あります。もしこれがノーマルユニットのアタックで起きたら目も当てられません。意地でも除去しないと守りに徹することもできない訳ですからね。
例えるとサッカーならいきなり後半ラスト5分で0-1で負ける時になったり、野球なら9回裏0-1なんかにさせられるんですから、テリトリー解放前からこんなことになったら目も当てられない訳で、そうでなくてもテリトリー解放前にライフが2〜3枚削れてる方はザラで起こり得るので軽視できるものでなく、利点その1で上げた除去誘発も起こるんだから溜まったもんじゃないですよね

ノーマルカードの利点その4
テリトリーと合わせる事でバスターカードクラスの強さを獲得できる

何言ってんだと思われますが、ノーマルカードの中にはテリトリーと組み合わせる事でバスターカード並みに強くなるカードも数多く眠ってます。一例を挙げるはこちら

天険竜ドラギルモリオン。コスト7の大型デコイなんですがこれ単品だとぶっちゃけライゾームに劣ります。まあノーマルカードなんで当たり前っちゃ当たり前ですね。ですが、テリトリーと組み合わせる事で自ターン中だけとはいえとんでもない力を発揮します。それがこちら!

皆さんご存知の千尋の大渓谷です。エース強化した方が早くね?とかバスター強化した方が早くね?と思うかもしれないですが、これが馬鹿に出来ない。
自ターン中は11,000のブリッツ持ちの2ヒットデコイに変貌し、死に辛く、そしてバトルで当たり負けしないデコイに変貌し、これを除去するカードは果たして何枚あることか。考えるだけでも2、3種程しかありません。正しく脳筋の極みみたいなフィジカルで敵陣に突っ込んでいき、相手ターンではキャピタルブレイカーなんか撃たないと除去できない、後半戦で大型除去が少なくなってきてる状況ではコイツを突破できないなんてことはザラでおきます。たかが8000、されど8000の痛い出費は免れない。しかもこちらは天助の来光なんて握ってたらコイツを生き延びさせるだけで同じ圧をかけ続ける事が出来る訳ですよ。うん、普通に相手すんの嫌だわ


以上のことを上げましたが、これは私が考えられる範囲でのこと。もしかしたらこれ以上の利点なんてある訳です。
じゃあ逆にバスターカード依存でなんか問題があるの?って疑問が湧きますよね。今度はそちらの問題を挙げていこうと思います

バスターカードに依存する事で起きる弊害その1
デッキ構築の幅が下がる

この問題、軽視できるようで実は様々な弊害を起こします。構築の幅が下がる事で固定枠が固まり、自由枠が数枚になるなんてことはザラです。これにより何に繋がるかというとデッキが周知される事で何があるかを相手くる、何が出るを予測を建てられ易いということです。何やるか筒抜けって事はそれに至る前を潰し続ければ相手は最小の労力でこちらを妨害して自分の動きができる訳です。そこのひりついた読み合いが楽しいという人がいるかもしれませんが、それは一強環境にならない限り強くないですし起こり得ません。寧ろボッコボコにされる可能性が高くなってしまうのを想定しましょう。

バスターカードに依存する事で起きる弊害その2
ユニットが枯渇する

バトルが続けば除去が切れ、こちらの手数が尽きる事も多くなります。サルベージカードだってライフに埋まる、ほしいユニットがライフにあるなんて多くある。ユニットが来ないで動けず負けるなんてことも頻発します。相手も同じ条件ならいいですが、もしノーマルユニットでユニット数をかさ増ししていた場合一方的に不利になるのはこちら側。除去に対応した戦術なんて幾らでも作れるビルディバイドです。常に相手が同じ問題であると考えてはいけません。

バスターカードに依存する事で起きる弊害その3
嵩張るコマンドカード

これの何が問題なのかですが、これが実際起きてしまったのが私が蛟を使っていた時の事です。
アイリスはそのデッキ特性上どうしてもバスターカードに依存せざる得ないデッキです。なのでそれなりに手札を増やすカードを採用してたりするのですが、最後数ターンの間ユニットは出せず、ドローして終わりというのが続きました。なんでかというと終盤で大型ユニットは尽きかけ、有効打のコマンドを打ち切ったしまった事による状況打破が困難に陥った事です。嵩張ったコマンドカードは時としてプレイヤーに無意識の負担を敷いてきます。その時欲しかったのかクロッカなどの低コストユニットでそれが引けず、最後は悔しい思いをしました。
コマンドカードは確かに強力なカードです。ですがそれは使い捨てで、何度も何度も使えるカードではなく、回収カードもありません。私がコマンドに除去を頼り切ったが故のミスだったんです。もう少しユニットで除去をしていれば変わっていた事もあるはずです。そんなものは最善手を撃ち続ければ起こらないという人もあるかもしれません。ですが、世の物事に絶対は有りません。これは歴とした誰にでも起こり得る事態です。

3つの大きな問題を挙げましたが、実はまだまだ細かい問題があったりします。序盤何も出来ないとか、構築が大振りにしかならないとか列挙していたらキリがない程に。でもそれは小さい問題なのでプレイング次第で解決したりするものでもあります。大きな問題はプレイングでもどうしようもない事態です。構築段階からの問題と言ってもいい。

終わりに


バスターカードは確かに強い。これ以上ない程に分かりやすいパワーを持ってます。でも、それに頼りきりになれば待っているのはマンネリと思考放棄です。こんな状況になったのはビルダーが穴蔵から出ないからだと文句が出るかもしれません。
でもビルダーだって人間です。自分が作った構築が意図しない形に変更されて、構築のリスペクトもされずにただの強いデッキにされる。結構ショックを受けたりしますし、自分が考えたものが一部だけ持て囃されそれ以外を貶されるなんて事もあります。
特にビルディバイドは私のような生粋の研究系ビルダーというのは絶対数は少ないでしょう。
ビルドは得意じゃない人とかも沢山いるでしょうし、分かりやすい方に流れるのは仕方ないと思います。でも少しは強いもの以外に目をむけてみてください。そうすれば開けるものがあります。
そしてもっとビルディバイドが楽しくなるはずです。
長々とした長文の私の意見をここまで見て下さり、誠に有難うございます。何処かでお会いする事があれば話しかけたりしてくれると嬉しいです
ここまでご拝読頂き、有難うございました。

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