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Tableauで業種別の初年度給与について調べてみた

はじめに

Tableau DATA saberというデータの取り扱いやTableu操作についてインプットするプログラムに参加中です。
HRの領域に数年いるので、求人に関わる部分について調べてみたいと思います。


調べた背景

求人には、人気な業種・不人気な業種が存在します。
働き方や、その業種に持っている印象などももちろん要因としてあるのですが、
給与にも相関があるのでは?と思い、当テーマで調べてみました。

さらに、不人気業種には特に若年層が集まりづらい傾向があるので、あえて、初年度の給与水準を調査することにしました。

下記を可視化して、不人気といわれる業種に相関があるかを調べようと思います。
①直近の業種別の初年度給与(直近の給与)
②賃金の増減率(直近になって改善傾向がないかの確認)

その1:データを探してTableauに連携

e-Statのデータを使用しました。
今回は令和元年までのデータがありましたが、平成29年~令和元年までのデータを利用しました。

下記のようなExcelがDLできましたが、無駄な行や、列が結合されていたりでTableauを利用する際に困るので、加工した上でTableuに取り込みました
①無駄な行の削除
②セルの結合されている部分の解除と項目名の記入
③列に男・女・男女計・年の情報が混在しているので、男女計の情報だけ切り離して別シートに記載。

その2:ダッシュボードを作成する

まず、直近の業種別の初年度給与について調べていきます。
棒グラフでの比較も良い気がしますが今回は20業種程度あるので、ツリーマップで表現してみようと思います。
下記のように作成しました。


賃金の増減率(直近になって改善傾向がないか、の確認)
業種が多いことに加え、基準値となる直近の給与はツリーマップで表現しているので、
もう片方のVizは増減率で表現しつつ、過去からみた給与の傾向を見に行こうとおもいます。

下記が完成版です。
https://public.tableau.com/app/profile/.44257767/viz/_17241591906460/1_1

その3:結果と考察

  • 結果

    • ほぼほぼ、業種による初任給の差は見られない。

    • 初任給の伸びの平均値は0.79%でほぼほぼ伸びていない。

    • 一部の業界は令和元年に大きく給与水準を下げている

  • 考察

    • 雑な仮説すぎて、初年度給与にはほぼ差がなく、給与が低いことが要因としては考えづらい結果となりました。想定していませんでしたが下記の考察を得ることができました。

    • 総務省のデータでは、消費者物価指数は2020年を100として2024年は108.2。今回調査したのは令和元年のデータまでだが、初任給が大きく伸びているとは考えづらく、どの業種の新卒者にとっても、生活水準が下がっていく傾向があると考えられる

    • 一部の業界はコロナの影響を受け、給与水準が下がっていると考えられる(宿泊業等)



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