神と善悪

最近、神に関するあることについて理解した。それは神は善だとか、悪だとかという議論は根本的に誤りということである。古来より神とは絶対的な善であると考えられてきた、例えば、ゾロアスター教においては主神アフラマズダーは善なる神され、崇拝対象となり、マニ教においても同様に最高神ズルワーンは完全な善なる存在とされた。また新プラトン主義においては後のキリスト教神学やイスラム神学において唯一神と同一視される一者は本質的に善なる存在とされた。
しかし、前述した通り、これらの神論・神観はすべて誤りである。それは神とは善なる存在でも悪なる存在でもなく、”善と悪を自由に設定できる究極者”であるからだ。究極者とはいかなるものも超越した完全な根本的な存在のことであり、そのため当然、善悪というもの超越している。究極者は何が善で何が悪なのかを自由自在に設定できる存在であり、善や悪という括りに囚われることは決して無い。
神は善でも悪でもないのだ。

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