ジョージ・オーウェルの1984を読んだ感想

昨日ジョージ・オーウェルの1984を読み終えました。だらだらと読んでいたため、三週間もかけてしまった.…ちなみに角川文庫の新訳です

感想

読み終わった後の率直な感想としては「胸糞」ですかね…特にオブライエンやチャリトンの正体、主人公の結末などが衝撃的すぎて驚きました。慇懃で頼りがいのあるオブライエン、物腰が柔らかで気前が良い老人チャリトンがまさか思想警察側とは.…思い返してみると、テレスクリーンのない二階の部屋をすんなりと貸し出しているという伏線がはられていたことに気づく。
最初からすべて主人公ウィンストンの反政府的行動はバレていたし、思想警察からマークされていた!この気味の悪さ!

二分間ヘイト

1984の世界には「二分間ヘイト」と呼ばれる行事(?)がある。これはどのようなモノかというと、敵対する政治指導者「ゴールドスタイン」の演説をテレスクリーン(テレビと監視カメラを合体させたような電子機器)に写し込み、大衆の敵への憎悪を煽るものである。これは現代ではツイッターや匿名掲示板にて行われる政治家や活動家m釣りアカウントなどに向けれられる、人格否定や国籍否定などと酷似している。
このような現代の所謂「政治界隈」の雰囲気をsnsが世に出る前に書いたジョージ・オーウェルの観察眼と予知能力は大したものだ。それに主人公のウィンストンも、ビッグ・ブラザーに消された三人の政治家がニューヨークの式典に参加している新聞記事の切れ端を見た古い記憶から、三人の政治家が無罪であったことを確信するが、これも俗に言う「ネットde真実」のような態度であり、主人公もまた風刺的に書かれていると言えるだろう

最後に

これは何の根拠もない空想に過ぎないが、ビッグ・ブラザーの正体は異星人だと思っている。



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