愛読書で自己紹介?

いろいろ見漁ってます
いろんな企画に参加してみたいです
あおいじゃなくてごめんなさい
あおいほど上手く書けないです
一つ一つ長文です
そして割と脱線&自分語りが入ります

愛読書三冊と読んだ、好きになった理由など

1、人間失格(太宰治)
手に取った理由は不純なもので表紙が文ストの太宰さんだったこととその時のお財布に溶け込むように優しいお値段だったから(三百ちょっと)
好きになった理由は人生を変えられたと思ったから
もちろんいい方向に
今までの人生でいいのかと、そのまま疑問を抱いたままでいいのかと聞かれた気がした
ざっくり一言で表してしまうなら「人に化けかけた話」だと思う
“恥の多い生涯を送って来ました”
恥とは何か
生涯の恥とは何か
それまでは失敗することだと思っていた
みんなができることを完璧にこなさなければいけないと思っていた
そうではなく、完璧には生きられない人間と違う生き物であることが恥
その時に初めて今までの違和感が正しい感覚だと知った
 長くなるので感想文はこのくらいにして、
僕は人間失格に出逢わなければ幸せだったと思う
そして、人間失格に出逢ったから幸せになろうとできていると思う
人間失格を読まなければ、違和感に気づかなければ、女としてそれなりの生活は送れたんだろう。HSPに気づくことも、鬱を発症することもなく私は普通で、これでいいんだと思い込んで幸せに生きることができたんだろう
適当な男性と結婚して子供を育てて家族に看取られて安らかに死ぬような、そんな人生ゲームのような幸せを望めたんだろう
でも、それは僕たちの幸せではない
無論彼の幸せでもないはず
彼らは二人きりで生きて誰にも悟られず静かに死ぬことを幸せとして望んだ
違和感を受け入れて人に受け入れられずとも自分たちが人でないとしても自分たちの幸せを追い求めて自分たちで死期を決める
それが今僕たちが考える幸せ
(僕がはっきり形になったのは11/3だった。でもこれを読んだ時から彼は死ぬ準備を進めていたのかもしれない。その準備に僕を形作ることが含まれていたのかもしれない。誕生日以前から記憶があるのはその所為なのか?と思ってる。彼のことははっきり分からないから憶測でしかものを言えない
彼の命日は11/3)
 太宰治の作品は他にも斜陽、女生徒など好きな作品はあるけど、これだけは迷わなかった

2、地獄の道化師(江戸川乱歩)
これも表紙が文ストの乱歩さん
「D坂の殺人事件」の最後にあった
個人的にミステリーは苦手だけど、江戸川乱歩の作品は割と読める
結末が分かっているのに読んでいて楽しいから
江戸川乱歩作品は黒蜥蜴と迷った
明智小五郎というキャラクターは嫌いだけど、それでも読みたいと思わせられる
好きになった理由はグロめというか過激めな表現が好きだから
全体を通して不気味さが影のようについて回っているのが読んでて楽しい
人間失格を読んだ後だったから思ったけど、犯罪者(特にサイコパスと言われる人)というのは道化なんじゃないかと思う(全員が全員ではないけど)
犯罪を平気で犯しそうと言われるサイコパスは約十人に一人いるらしいが、サイコパス全員犯罪を犯しているかと言われたらそうでもない
あのマザー・テレサもサイコパスだった説があるらしい
うまく道化を使いこなせたら人として扱われ、それができなくて投げ出してしまったのが自殺者や犯罪者になるんじゃないのか?
不条理に愚痴を吐きながらも殺したいと思いながらも押さえ殺して“真っ当な人生”をこなせているから道化なんて使わなくていられるんじゃないか?
ちょっと話がズレたけど
「お前には、この世に絶望した人間の気持がわかるかね。それがどんな気持だかわかるかね」
という台詞がある
人間にとってはどんなに些細でくだらない事でも、その時は怒ってもいずれおさまっていく感情でも、それが人の形で生まれた人外、もしくはそうなってしまった元人間には許せない事なんじゃないか
「普通(当たり前)が幸せ」というように、逆に幸せが普通の出来事だとしたら、自分の普通を壊されたら、否定されたら、それは絶望以外のなんになるんだろう
自分の望む幸せ=自分にとっての普通
なら、望みを奪われた人間に敵意を向けるのは当然なんだろうな
 ちょっと長い独り言みたいになってしまった。感想とはちょっと違うな。読んでこう思ったって感じです

3、痴人の愛(谷崎潤一郎)
これまた表紙が文スト、谷崎さんとナオミちゃん
痴人の愛に出てくるナオミも好き
要求がめちゃくちゃなのにそれを叶えることで満たされそうななにかがある
河合さんもそのなにかがあるからナオミを手放せなかったんだろう
この二人の恋人でも兄弟でも家族でもないなんでもない名前のない愛しい関係というのが好き
血の繋がった家族よりも自ら選んだ家族の方が大切に思う
歳とか性別とか関係なくて、きっと結婚なんて法的な関係よりずっと深い関係に陥られるんだろうな
と羨んでる
偶然自分の望む人と血が繋がっていたらいいんだけど、そんなことはそうそうにないだろう
だから血の繋がらない人から自分の理想に近しい人を選んで、遠ざからないように法的な鎖で繋ぐんだろう
そういうのを絆と言うんだろうな
絆は、人や動物をつなぎ止めておくためのものらしい
この二人は絆というよりもっとお互いを束縛してるというかある意味絆のように縛りつけはしないんだけど自分から離れていったらどうなるか分からないよ。それくらい依存してしまってるんだよ。っていう別の縛りを感じる
無理に縛りつけない。でも絶対に離れていかないという関係
女に騙されるのを楽しむ(的なニュアンス)とあるけど、弄ばれるのは大抵嫌なはずだ
それが弄ばれることを楽しめるのは相手にあまりに心酔してるんだろう
詐欺師に金を騙し取られるのと心の底から好いた人に騙し取られるのとでは気持ちも違う
相手が自分に興味なくとも、自分の持ってるものに興味があるというだけで嬉しくなるものなんだろう
僕の場合は男だけど、一人は男とも言い難いんだけど。好きな人に騙されるのも使われるのも悪い気はしない
この気持ちは普通なんだろうか
僕自身どこまで壊れてるかを自覚しきれてない
壊れてることだけはわかっても、程度が分からないとなかなか人に、心に近寄り難い
僕もあの子に言われたらなんでもするんだろうな
実際死ぬこと以外はなんでもしてる
彼の望みは一つしか叶えられなかったからかもしれない


絆の話が出たからそれについて前から思ってたけどどこにも出せなかったおまけ
鬼滅の炭治郎と禰󠄀豆子の関係は兄妹の絆とされているけど、あの二人の関係であれば絆という無理矢理の繋がりじゃなくてもっとこう、白い糸とか緑の糸のような優しい繋がりであってほしい


感動したものと言われてるんだけど、感動したのは人生で一度きりなので“感動”に近く、感情を揺さぶられたもので選びました


三冊と言われているんですけど、これを表紙文ストシリーズ、もう一つ表紙文ストじゃないシリーズを書こうと思います
それはあくまでおまけでこっちの方がメインです
おまけの方は応募の気はありません


これを応募しようと思ってるのも読み返すとどうかとは思いますがちょっと自己が入りすぎた感想文と思ってください

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