突然のリアル猫ミーム

毎週ショートショートnoteに参加させていただきます
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[同棲二年目の二月、彼女が猫になりました]
親友から急にLINEが来た。
[は?]
[なに小説でも書くの?]
今度は動画が送られてきた。
『ミィ、ミャー』
猫だった。
[彼女にフラれて猫飼ったのか?]
[今すぐモフりに行っていい?]
[モフるのはだめ]
家に行く許可は出たので遊びに行った。
「かわいいなぁ。名前なんていうの?」
「美幸」
「お前猫に元カノの名前つけるタイプ?」
「別れてねーよ。美幸が今こうなってんの」
「そんなファンタジーな、ん?どした?」
“ミユキちゃん”が膝から飛び降りて床で両手足広げてジャンプした。
「ニャミ、ニャミャ、ナ、ミュ、ニャミュミャミャニ」
「なにやってんだ?そしてお前はなにやってんだ?」
「突然の猫ミームに倒れない猫好きがいると思うか?」
「?、あ、ハッピーハッピーか。言葉は伝わってんだな。あとお前の猫に関する思考は口に出さないほうがいいぞ。きもいから。あとそうやって口が乾くか息切れるまで止まらない癖も治したほうがいいぞ」
「美幸ちゃんもっかいやって録画させて」
「ニャ?」
「怒ってる〜。かわいい」
「俺も朝目を疑ったけどさ、」
「おん」
「こんなファンタジーなこと」
「「あってもいいよなぁ」」
「ミャ!」
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九十字ほどオーバーしてしまいました。
リアルで猫ミームしてるとこ見てみたい。
一度でいいから猫吸いして昇天したかった人生でした。
来世は猫アレルギーがなくなりますように。
彼の猫語りは文字の都合でカット。
必死に言葉が伝わってることを伝えたくて猫ミームする猫化人間見てみたい。

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