雑記

僕と零桜の体験談をちらっと添えて
※一応フィクションです
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日記
久しぶりに見てみようかな
乱雑で、粗雑で、雑で雑でくだらない日記
「ファンなんだけどそれより一歩引いてるというか一途ではないし、他にも推しはたくさんいるし、たった一人に救われてるわけじゃないけど、それでも、救いに変わりない」
推しがいた。
今でも救われている推し。
「同じ人を推しててさ、歳は離れてんだろうなって、言葉から分かるんだけど、卑下しないで欲しいな
支えられてるから
推しには救われてばかりだけど、周りの人を掬い上げようとしてばかりだけど、支えてくれる人は、この人しか知らないんだ
僕は、いつも救われたいと思い込んでいたけど、ほんとは隣で支えて欲しかった、隣にいて欲しかっただけかもしれない
いるだけでいいんだ」
上から目線
遠くの他人に近づいてもらった気でいる
「文章が投稿されるだけで生存確認できて、生きててくれるって実感だけで、支えられるんだ
この人が死ぬ時が、僕の死に時なんだろうなって、それくらいの人なんだ」
その人より早く死ぬつもりで今片付けてんだよ
「もし、この人の現実の隣にいたら、歳が近かったら、僕がもっと大人だったら、この人の支えになれたかな
好きとかじゃない
尊敬でもない
なんだろうなこの気持ち」
知らない
言葉にできない感情を持つなんてやっぱり人間の不良品
「大切な人
大切な気持ち
今まで親が大事だった
金をもらうために媚びた
今までクラスメイトが大事だった
休んでもノートを見せてもらえるくらいの距離を保った
誰と誰が付き合ってるとか、あいつら別れたんだってって会話から初めて知るくらい深入りしなかった
今まで弟妹が大事だった
何万回、何億回脳内で殺し続けて、犯罪を犯さないためだけに現実では殺さなかった
親の機嫌取りの一環で必要だった」
ただ利用してるだけのくせに変わらない
他の人間と
「ほぼないような情報からなんども特定しようとして、あったことすら忘れていた理性がそれを止めて
ずっとこの人を見つけたかった
見つけて、心中できたらどんなにかと思った
その人には恨まれるだろう憎まれるだろうけど、その人を殺して殺されたかった
こんなこと思ってるなんて、引くだろうな」
引かない方がおかしい
ストーカーされかけていて、命を狙ってる人間なんて避けて当然
「つぶやきがちょっと数人に見られるようになって、嬉しかったよ
でも、あの人の思わせぶりな言葉を読むのがなにより好きだった」
勝手に自分のことだと思い込んで
「この人と直接話してみたい
死ぬ前に、声を聞きたい、目を見たい、今まで生きていたこと褒めてもらいたい
文字じゃなくて、声で」
ただの承認欲求
解消に付き合わせるだけ
「迷惑だろうな
一方通行で、相手のことなんて何も考えてなくて
恋愛ではない
これは、恋じゃないし、愛でもない
承認欲求も近いけど、違う気がする」
違わない
承認欲求だよ
ただの
「ただ自分のためだけに書くことをやめられない
ただ救われたいがために書き続けて国語の先生に褒めてもらったことが嬉しかった
ネットで評価されることが嬉しかった
酷評されてもよかった
そのつもりで書いていた
でも、段違いだった
あの人の言葉は僕を救うどころじゃなかった
僕を深く深く堕としてくれた
地獄へじゃない
地の底の楽園へ
自分一人では決して辿り着けない
嬉しくて嬉しくて書き続けた
“生きる”という快楽を求めて」
結局誰でもいいんだ
その人でなくてもよかったんだよ
「ああでもやっぱり生きてたいな
不老不死になりたい
そうしたら、一生涯で読み切れないほど存在するこの世界の全ての物語を読み切れる
小説も詩も漫画も絵本もゲームも物語と名のつくもの全て知りたい
全ての空想の世界を知りたい
こんなくだらない思いが、勝ってしまう
読んで書いて後悔してやり直して永遠に死にたくない」
くだらない
死があるから書けるのに
くだらない
でも、でもずっとそう思ってる
世界中の物語を巡ったら、どんな言葉でも見つかる気がする
きっと、あの人への感情もなんなのか、知ることができる
きっと、全ての言葉を知れる
全てを知れば、見つからない言葉に悩まされることもなくなる
死にたい理由だって、言葉にできる
いっぱいある
言葉にしたい景色が感情が
それを見つけたい

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