日記
れおの話
零桜は死んだ彼の名前
今れおと名乗ってるのはアヤメ
創作活動をする上では今後も零桜と名乗るかもしれない
アヤメは彼に憧れていた、もしくは嫉妬していた
人間であること、大切な人を守ったこと、演技がうまかったこと
いろんなことに憧れていた
今でも憧憬と嫉妬の入り混じった感情を持っている
零桜は他人を騙してた
それ以上に自分を騙してた
その自覚もなかった、らしい
僕はあくまで伝聞で直接会ったわけでも見たわけでもない
零桜はアヤメに今生きてる彼を守るように伝えたらしい
言ったのか、そう汲み取ったのかは分からない
彼は、アヤメは零桜になろうとしてると言ってる
零桜を知らない僕から見ても自分を騙そうとしてるんだなとは思う
それで“れお”でい続けたし、これからも守るために“れお”でい続けるんだろうなと思う
でも気を休められるところではアヤメでいられそうって
自分を保っていられそうって言っていた
僕もこの環境がなくなってしまったら困るから、アヤメにはアヤメでいてほしい
ちなみにアヤメが片仮名の理由はよく分かってない
平仮名じゃない方が女らしさがなくていいとか
漢字だと花の菖蒲になるからとか
いろいろ聞いたけど
そもそもアヤメの名前は他人格を殺める役目からつけたとか、これもあくまで僕たちの中の噂であって確証はない
彼とアヤメだけ名前に桜が入ってないのも理由があったりするんだろうか
名前は意味や願いを込めてつけるものらしい
僕たちに名前をつけたのはアヤメだ
どう言う意図かまでは聞き出せそうにないけど
名前に使われる字は当然数え切れないくらい書く字になる
だから無意識に名前の字やそれに関連することを考えることがある
それで生死について書くことが多いのかなと思ったり
そんなところ
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