雪化粧 詩

久しぶりに詩を書く気がする
学校にも行けてないし、創作もすすまない
仮の未完成品ということにして出させていただきます
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   椿化粧

 雪化粧をした椿を手折って
 そのまま瓶に閉じ込めて
 透明な冷蔵庫に保存した
 両手で持てる小さな箱の中に
 さらに小さな瓶の中に
 ガラス人形のように座ってる

 春になっても真っ赤な花びらを
 溶けない雪に隠してる
 部屋に咲いた小さな桜
 その花びらが乗った小さな冷蔵庫

 部屋が揺らされた
 桜の木は倒れた
 ガラスの冷蔵庫は落ちて割れて、
 その中の瓶も衝撃で割れて、
 雪が溶けだす
 椿の時間が動いてしまう
 雪に濡れた手で、
 今度こそ止めるために
 握りつぶす
 保存できる美しさなんて
 やはり持ち得ていなかった
 赤い華美らがひらひらと
 手から零れ落ちていく

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