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『~PATM完治 治療録~ 医学的根拠に基づくカンジダ菌の薬剤耐性&異常増殖の抑制』改訂版

割引あり

初めまして、まずこのnoteを閲覧していただき誠に有難うございます。

私は看護師として病棟に数年間勤務しており、特に大きな不自由もなく社会生活を送っていました。

それが数ヶ月前に自身の体臭、口臭に悩まされはじめ周囲の人間が咳、鼻啜りなどの症状を発症している事に気がつきました。

それも自分の周囲にいる人が、自分の周囲に存在している時のみ、そのような症状がみられていたので自己嫌悪に陥り転職をも余儀なくされました。

そのため、「口腔外科」「内科」での口臭、体臭の精査や口臭、体臭対策を行いましたが原因は不明。

消臭、除菌効果を謳うデンタルケア用品、サプリメント、デオドラントも効果があるものはどれ一つなくどうしていいのか分からなくなりました。


それ以降、集団や閉鎖空間などの公共交通機関の利用、飲食店利用も恐怖に感じるようになり、仕事以外は引きこもり状態となります。

恐らく、この「note」を閲覧して下さっている方々も同様に大きな孤独感や、不安、恐怖感に包まれ悩まれていることと思います。


そして、この症状についてSNSを通じて調べ、辿り着いたのが『PATM』でした。

しかし、『PATM』は現代の医学、並びに医療機関では有効な治療法はなく、診断基準も確立しておらず統合失調症、自臭症など精神疾患とみなされてしまう事も多いです。


それを知った時は「このまま一生この症状に悩まされ終えるのではないか」などの大きな不安感、絶望感もありましたが、「まだ夢を諦めたくない」「幸せになりたい」とこの症状を治すために色々なアプローチを行いました。

幸い、臨床経験もあり医学については疾病論、病態生理学、解剖論などを通じて学びを深めており、それが完治までの道標となりました。


この「note」では、そんな私の「PATM発症から完治」までを記録しています。

前述している通り、この記事内容は、治療経過の「記録」、及び「未解明なパトム関する個人的見解」となります。

それでは本題、、、。



「まずPATMとは何か?」


医学的な定義はされていないものの、自分の周囲にいる人々にアレルギーに似た症状、咳、鼻水、くしゃみ、目の痒みを引き起こすものであり、確立した治療法はありません。また、不快な体臭、口臭を併発している事が多いです。


「PATMの原因とは?」


PATMの原因は

「皮膚ガス」「カンジダ菌」「腸内環境」「有害金属の蓄積」「腸内環境」「生活環境」「代謝異常」

など多くの仮説があります。


私の考えでは「有害金属の蓄積」「生活環境因子」「代謝異常」の可能性は極めて低いです。


なぜなら、原因が「有害金属の蓄積」の場合は、長期間的な銀歯(アマルガム)による暴露、魚などの水生生物の摂取により有害金属が蓄積された高齢者などに多いはずですが、PATM主訴者には青年期、壮年期代が多くみられます。
また水俣病などのようにある程度の地域差が生まれるはずですが、そのような情報はありません。


「生活環境因子」に関しては、引っ越しをして症状が緩和されたと主張する方は居ますが、その逆で引っ越しの後も症状が変わらずに悩んでいる方々も多いです。


「代謝異常」に関しても、何らかの臓器が機能不全を起こした場合、病院での精査の段階で代謝異常が見つかりますが、むしろ健康という人が多いです。

私も「生化学」「血算」という、炎症、免疫系、腎臓、肝臓、胆嚢、栄養状態、糖代謝、膵臓を評価する採血項目。いわば全身の炎症、消化、代謝能を簡易的に評価したのですが、全く問題はありませんでした。


そして「カンジダ菌」「腸内環境」ですが、この二つには大きな関係があります。


カンジダ菌とは、消化管内、口腔内、膣などに常に生息しており、腸内にも同様に生息しています。
普段は無害で、多様な腸内細菌や免疫系により異常繁殖しないようにコントロールされています。
宿主の免疫系の低下、腸内細菌の恒常性が低下した際に異常繁殖し、病原性を発揮して腸内環境に大きな影響を及ぼします。

そのため、PATMとは何らかの理由により腸内細菌の恒常性が低下し、それによりカンジダ菌(カンジダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラータ)が異常増殖、及び定着し病原性を発揮して起こると考えます。


カンジダ菌とは真菌に属する真核生物ですが、口臭や体臭等にどう影響を与えているのでしょうか?


口臭

については、私の場合はPATMになり口内炎が出来やすく、舌が苔で白くなり、唾液はあまり出ず、口腔内の不快感があり、口腔ケアをしても口臭が消えませんでした。


これらの症状は口腔カンジダの所見と酷似しています。
口腔カンジダも同様に唾液分泌の低下、舌苔、口腔出血、味覚障害などの症状を呈します。
実際にPATM主訴者の方々にも舌苔や口臭の症状で悩む人は多いです。これらはPATMによりカンジダ菌が下部消化管に定着したため、同様の症状を呈したと考えています。

体臭

についてですが、腸内に定着する異常増殖したカンジダ菌が腸内容物(食物)を異常発酵させ、血中を介して体臭として匂いが出るのではないかと考えます。

しばしばPATM主訴者は、「食べたものによってその日の体臭が違う」と仰る方が多いですが、それも異常発酵が原因であれば一致します。

ここで「皮膚ガス」説についてですが、なぜPATM主訴者から通常の何十倍もの皮膚ガスが検出されるのかも、この異常発酵により整合性がつきます。
恐らくPATMの方々は食習慣でその人の皮膚ガスの種類も違ってくるでしょう。


まだ、根拠が薄いので1つ似たような例を挙げますと『ABS』= Auto-brewery syndrome があります。

日本ではアルコール自動醸造症候群と呼ばれます。『ABS』も『PATM』と同じように世界的にも有訴者数は少なく、発症原因も似ています。

ABSとは消化管内に酵母菌(真菌)が定着し、消化管内の出芽酵母が食物を異常発酵させアルコールを産生してしまう病気ですが、発症原因は腸内環境の恒常性が乱れ、酵母菌が定着してしまうことが原因です。

そして周囲の人々がなぜ、咳やくしゃみなどのアレルギー症状を起こすのか?

それは、皮膚ガス意外にも、消化管内に定着したカンジダ菌の出す毒素や胞子が呼吸などにより排出され、それらがアレルギー症状を誘発しているのではないかと考察しています。

「カンジダ菌」説を確証したもう一つの理由


皆さん「診断的治療」という言葉を知っていますか? 

病気の原因は明らかではないが、その治療で効果が見られた場合、その診断が正当であったとする診断、治療方法のことです。

私は、「診断的治療」として抗真菌薬の内服をはじめました。

真菌が原因と分かった以上、その時は抗真菌薬を飲めば治ると安易に考えたのですが、結果は完治せず。

ただ、一時的に症状が消失しました。これはとても大きな変化でした。

一時的に口臭、舌苔が消えて快適に過ごすことができました。
ただ2週間ほどでカンジダ菌に耐性ができてしまい症状が再発します、イトラコナゾール、フルコナゾール、ファンギゾンシロップ、ミコナゾールの内服。
ミカファンギンの静脈注射など色々な抗真菌薬を投与するも、どれも効果は一時的で繰り返しで完治はしませんでした。


そして怖いのは、抗真菌薬に耐性が付くだけではなく、症状も悪化し始めてしまいカンジダ菌の病原性も増してしまいました。そのため安易に抗真菌薬のみで対処する事はしないで下さい。


ただ一時的に効果はあったので、カンジダ菌が病原であることは間違いないと確信し、どうするべきか論文、医学書を読み漁りました。


そして辿り着いたのが、
カンジダ菌が薬剤に耐性化する事ができないようにすること
カンジダが繁殖できない環境づくりです。


まずカンジダ菌の耐性についてです。
カンジダ菌(真菌)には一次体制、二次耐性があります。


一次耐性とは自然耐性の事で、もともとそれらへの耐性を持ち生まれることです。現代は抗真菌薬に一次耐性をもつ真菌は増加傾向にあり医学会でも問題となっています。


二次耐性とは、本来その薬剤に耐性を持ってはいなかったが、一定期間の抗真菌薬の暴露によりその過程で耐性を獲得してしまう事です。

実際に「抗真菌薬を飲んだけどだめでした」と仰る方も多く一筋縄ではいかないことが多いです。


今回の問題は二次耐性です。異常増殖したカンジダ菌を正常範囲まで減少させるためには、6週間程度の抗真菌薬の投与が必要になると考えられますが、2週間程度で耐性化してしまうためそこまでには至りません。そして耐性化したカンジダ菌は、より異常増殖し病原性を強めると考えます。

そこでどう対処したか

⑴  腸内環境を整える

⑵  真菌の耐性を抑制 ⇦ここが鍵でした

⑶  真菌の除菌

⑷  運動

⑸  自律神経を整える

上記の順番で、実際の治療内容と供に記していきます。

これ以降は、申し訳ないのですが有料記事とさせて頂きます。この記事は私の今までの学習内容などから出来ているものであり、ご理解頂ける方々のみとさせて頂きます。
また、Twitter等のSNSでも治療内容に関する多くのDMを頂きますが、私の知っている事は全てこの記事に描かさせて頂いています。

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