昭和82 英語のS先生
リーダー
中学の英語のS先生はニューグローブリー
ダーズという教科書を使っていたがこの教科
書は会話ではなくふつうの文章を主体として
はじめはやさしい内容だが最後のころにはか
なり高度なものであったと思う。ただしS先
生は最後までは結局できず2章くらいはやり
残したと思う。
丸暗記した。
英語のS先生のテクストブックは生徒たち
が「リーダー」と呼んでいた。このリーダー
という教科書は英会話にはあまり重点をおい
ておらずむしろS先生が英語の考え方や英文
法を伝授しようとして採用していたようだ。
自分では丸暗記がしやすかったため12章く
らいまでを丸暗記した。当時は記憶力がよか
ったから(受験が得意だったのもそのせいか
も)それができた。
このS先生が、単数と複数とを教えてくれ
たとき「英語は複数のものには語尾にsをつ
けるしsでおわるものやxで終わるものには
esをつける」といった。以前牡牛のオック
スではoxenというとおそわったため、「
oxenはちがうようですね」と質問すると
即座に{それは例外!」と。同級生のH君が
「ははは、即いわれちゃってら!」といって
はやしたてたのだった。
運動会
S先生が運動会で走るシーンがあった。
そのときの走り方が、子どもが走るような
しぐさで「可愛い」走り方をしていたのがご
愛敬であった。先生の容貌はやや日本人ばな
れしたものでもしかすると白人のハーフとか
クオーターであったのかもしれない。
S先生はかなりご年配の教職のかたであっ
たがわれわれが3年生になったときには確か
D組の担任をされていたと思う。D組はハチ
マキの色が濃紺であった。赤や白とちがって
学校が与えていたと思う。
米国式の発音
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