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日本の高齢化と少子化0004 年金その3

 公的年金を補完するものに個人年金保険があります。これは「年金」という名前がつけられていても、その実情は預貯金であって、理論上積立型しかあり得ないものであり、年額何万円というように毎年支給が期待されるタイプのものです。金融機関は「利益」が出ないといけませんから、個人年金保険は、現在ほとんどが通常10年とか15年とか期限付きのものになるのでしょうが、かつての「郵便年金」のように、郵政省の官僚が設計したためなのか、保険料が格安でありかつ支給金額が漸増しつつ生存している間はずっと支給が続く、というような今では考えられないような条件のものも昔はありました。
 この個人年金保険という金融商品は、おそらくその団体の新規加入者が継続してはいっていってくれることと既加入者がやめないことと必要であり、万一新たに加入してくれることが途絶えたりしてしまうと、積み立てた原資の総額が毀損してしまい、予定の支給金額が減ってしまったり、最悪のケースではその団体の「個人年金」自体が解散せざるを得ないこともあるのかもしれません。

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