『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は本当に100点中10000点の作品足りうるのか

はじめに

機動戦士ガンダムSEEDの映画がついに公開されたらしいんですよ。
評判はというと、絶賛絶賛、絶賛の嵐。
100点中10000点なんて採点もよく見かけた。
あまりにも違和感があったので、特に思い入れのない自分が観たらどうなるのかというのを忖度なしネタバレがっつりありで感想を書きます。

点数

結論から言うと自分の評価は70点くらい
良かった点もあるけどまあ悪かったの方が目立つよねっていう。

良かったところ

キラ・ヤマトの扱い
力に溺れて1人ソレスタルビーイングごっこをしていたことが誤りだったということに気づかされて成長するのは良かった。過去作で彼に対して根付いたマイナスイメージをうまく消化できていたと思う。

オールスター感
ファンからの評価として大幅な加点要素になっているのはこれなんだと思う。いろんなキャラがいろんな立場で登場してしかるべき活躍をする、待ち望んでいた末の映画でとして期待にしっかり応えている感じはした。

悪かったところ

味方の強さ変わりすぎ問題
コンパスの機体は型落ちで武装も抑えられてるとか説明ありましたっけ?
生命の危機なのに種割れしないのってなんか理由ありましたっけ?
前半あれだけ弱かったのに急ごしらえ設定の後半の機体であれだけ強くなってる理由付けがなんか薄っぺらかった。
「モビルスーツの性能の差が戦力の決定的さではない」的なこと言った直後に愛の新武装をパイルダーオンして圧倒的武力でねじ伏せるのもどうかと思うよ。

敵役
イノベイドじゃねえか!

結局また戦争起きるんじゃないの問題
キラが精神的に成長した。アイフルのCMみたいなことも言った。
でもデスティニープランを信じた人たちの救済になるようなことってなんかありましたっけ?
ラクスがより超人的な存在だってわかったからこそ、「愛だの希望だの強者の目線で弱者に語っても何も響かない」ってことがより明確になっていただけで結局また戦争すぐ起きるでしょってED見ながら思いました。

後半の戦闘シーンが長すぎる・わかりにくい
前半が過去作の反省や懺悔をするフェーズだった反動なのか、後半は宇宙空間での艦隊戦・モビルスーツ戦がひたすら続く。
大規模な艦隊戦がSEED特有のカラフルなビーム描写も相まって画面が常にうるさい。さらにワンピースよろしくオールスターバトルのせいであちこちで場面が切り替わる。すごいってよりも見づらい、追うのが大変っていう感想が勝ってしましまった。

オールスターすぎて存在感が薄すぎるキャラ達
いろんなキャラが出てきたのはいいが、申し訳程度に顔を出しただけのようなキャラも多かった。
分割しないで1作にまとめからこそ良かったという評価もわかるが、個人的には前半・後半に分けてでももう少しスポットが当たらないキャラの活躍が見たかった。

シン・アスカ
復讐心に燃えてる初期の山岡士郎みたいなお前が見たかったよ。

総評

良くも悪くもガンダムSEEDだった、これに尽きる。
濃厚なファンムービーとしては100点で種シリーズが好きだった人にはたまらない作品になっていると思うから世間の評価には一応納得した。
あとギャン乗ってた変な女生かして、ドム乗ってたグンジェム隊みたいな人達殺す必要ありました?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?