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【11週5日】NIPT検査を受けることになるなんて、全く思っていなかった


2022年1月中旬、妊娠検査薬で
陽性を確認した。
第三子の妊娠だった。
第四子ともいえる。

2021年10月初旬、
第三子の妊婦検診で産院へ行くと
何も予兆もなく赤ちゃんの心臓が
止まってることをいわれ、
翌日から入院、
あっという間に死産することに
なってしまった。
妊娠7ヶ月、お腹もしっかり
妊婦とわかるくらい大きかったのに。
突然のお別れだった。
くしくも、私の40歳の誕生日は
早朝の火葬場にて娘をお空へ
見送った日となってしまった。

夫44歳、私40歳。
次の妊娠について病院とも相談した。
日を開けるメリットはあまりない、
医療的には「生理が戻ってきた」は
=出産には問題ない状態に体が
戻った、と捉えるそう。
高齢出産のリスクは
日々上がる一途、という状況。
すぐ妊娠するかもわからないし、
気持ちの面はあとで考えよう、と
タイミング療法で通院を始めた。
1回目のタイミング指示で
すぐ妊娠が判明した。
少し急いだ感はあった、
気持ちが追い付いてない感は
若干あった、不安もあった、
が、二人健康に出産している実績から
前回のような死産が続くことは
まず確率としては低い。
まずは妊娠できて、
落ち込むばかりでなく
一つ前に進んだ気持ちにも
なって、ゆっくり、この命を
迎えられるよう、頑張ろうと思った。

超初期の妊婦検診では
「来週きて心拍確認しましょう」
「では次は2週間後に」と素人ではわからない
変則的なパターンがあるが
「3週間後」と言われる時がある。
胎動もない時期に3週間全く進捗を
確認できないのはとても不安である。
妊娠が無事であることを感じる手段は
つわりの有無くらいだろうか。

前回の死産のこともあったので、
3週間後の受診の前ででも、途中で
「心臓動いてますよ」を確認するためだけに
受診しよう、と思っていた。

前回の診察より2週間して
外来へ行った。
その日は通院する病院内、
数名いる先生の中でも
一番口数の少ない先生。
余計なことは言わない(=的確である)
から、素っ気ないと思われがちだが、
最短で診察が終わるなど好みが
分かれる先生だ。

私もそれまではその寡黙な先生を
避けてきたが、この日はただ
無事を確認したいだけだったので
その先生承知で、受診した。


内診台にあがり、膣エコーで
赤ちゃんの様子を見る。


「心臓動いてますね」

ホッとした。それだけを聞きたかった。
それだけで2週間気にかけてきたことが
ホッと報われるというか。
そして1週間後の産科の受診まで
気を保てる、というか。
こういった受診には助成も適用外なので
1回で4,000円弱かかるが、、。


そう言われた後、少し間があった気がした。


「.........んー......次いつ来ますか?」


「......?来週です。」

この
「次いつ来ますか?」が後々
やたら耳に残ることになる。
何もなかったら、あえて聞かないフレーズだろう。
特にその寡黙な先生ゆえ。

内診台が下がり、隣の問診の部屋へ。

何かを言われるのかと
ドキドキ次の一言を待っていたら


「では、また来週ね」


変なモヤモヤが残ることになった。
何も気になることがなければ
次いつ私が来るかなんて
聞かないんじゃなかろうか、と
1週間これはこれで心配がつきない
時間になってしまった。
(心配しすぎだろうか、が、
お腹に小さな命を抱える、て
このくらいの精神状態にはなる)


この時点で私は夫にこう話したのを覚えてる。

「赤ちゃんがピーナッツみたいな袋に
入ってるような写真だったよ」

「次いつ来ますか?なんて聞かれて
ちょっと不安、大丈夫かな」
「何かあったらどうしよう」

原因不明で妊娠7か月でお空に帰った娘の
直後の妊娠。不安はいったん口にするが、
夫の

「だ~いじょうぶだよ(笑)
心配しなくても^^」

の返しを、私もどこか想定したうえで吐く不安、
それだけで済めばよかったが、
お腹の中の赤ちゃんは
実際その状況ではなかった。

今思えば、染色体異常の子の特徴の一つ
である首の後ろのむくみが、この時点で
表れていたんだと思う。

ピーナッツと思っていた首の後ろの線は
素人ながら
「こんな風なの見たことない」という
違和感をもった。
その違和感は合っていた。


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