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人工死産翌日、退院して思うこと

一晩一緒に個室で過ごさせてもらった。
穏やかに寝てるみたいで何度見ても可愛かった。
ダウン症かは見ただけでは
分からない。けど一つよくある特徴である
耳の下より目がある、ていう点は
確かにそうだった

初めてお腹にいるとわかってから
約3ヶ月。久しぶりに1人の体になったけど
翌日退院し日常に戻るとその実感が
さらにわく。
まだ出てるお腹の上に2歳の子が座ってきても
「あ、だめだお腹は...そか、もういいんだ」と
なったり。

後陣痛もなかなか。
酷い生理痛のようで、
まっすぐ立って歩けないくらい。
そっか、もうお腹にいないのか、と
寂しくなる。

寂しくなると、同時に
「決めたのは私なのに」という
感情もわく。でご飯食べていても
お皿洗っていても涙がでる。

そっか、、
これは気持ちを立て直すのは
なかなか大変なことかもしれない。
そんな予感が既にしている。

退院したその足で、役所で
火葬場の予約と、書類諸々提出し、
4月20日の火葬の準備をしてきた。
持参する骨壷もネットで購入し、
春のような温かい表情の子だったから
とても淡いピンクの骨壷にした。
お顔見てから選んでよかった、
私は自分の好みでラベンダー色を
選ぼうとしてたから。

次は4月19日、総合病院で
羊水検査の最終的な結果を聞きにいく。
当初その結果を聞いた後で処置をする
予定を思っていたが、4月2日の時点で
ダウン症確定という結果を聞いたので
前倒していて、もう本人はいない。。

そんな中、聞きに行く結果。
どうかもう、頭が下に落ちるような辛い内容を
耳にすることがありませんように。

お産の時に流れていたアルバムのタイトルが
分かったから、家でも大切に聞こう。
MISIAの「明日へ」だと思っていた曲は、
三浦大知の「ふれあうだけで」だった。
リビングで流れると、あの時の景色が浮かぶなぁ。

1人の時間に聞いたら大変かもしれないけど、
今は芽依ちゃんのことをたくさん近くに
感じてたくさん思い出したい。

芽依ちゃんと同室で寝た時のパジャマ、
洗濯せずに今日はそれを着て寝よう。
胎動がなくなったお腹だけど
まだ覚えてるあの感覚をちゃんと覚えておこう。


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