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100歳(百寿)は、      百年間を生きた    輝ける称号❣️

その人は、ゆったりと
ソファに掛けていた。

私の訪問を知ると
  テレビを消して、
    こちらをまっすぐみてくれた。

『100歳おめでとうございます』
私の声に、
にっこりとしてから。

『貴女のことは、
          いつも嫁から聴きてますよ』

  いつも
           嫁と仲良くしてくださって
                      感謝してます。
     良くしてくださって、
                               ありがとう。

貴女が仲良くしてくださって
        とても嬉しいわ。

沢山のお友達がいる
     嫁ではないけれど
貴女と仲良くして貰えて
        よかったわ。

貴女とお会いできて、
      嬉しいわ。
お友達だと
   きいていたので、
         嬉しいの。
初めてお目に掛かるけど、
     これからも宜しくね。』
っと。

一気に言葉を下さった。

  ずっと、
    暖かなやわらかな手を
       しっかりと重ねたまま
その暖かくソフトな手触りからは
    本当に嫁を娘の様に思い、
また、
    大切にされている事、
そして、
    嫁への感謝と
      お嫁を如何に大切に思い、
        信頼しているのかが
    ハッキリと伝わってきた。

とても、
100歳とは思えない
しっかりとした眼差しは、
慈愛に満ちていた。


嫁を
  どれほど深く思い信頼してきたか
そして、
  一家を名実共に支えてきたと云う
      風格と誇りが滲んでいる。

俗世間的な嫁姑の関係を
   遥かに超えた絶対的な絆で
      結ばれている二人の
           信頼関係は、
実の母娘以上の確固たるものだと
           確信できた。

  この二人の間柄は
     息子と母との関係をも
        超えるほどの確かさで
     繋がっている事は明らかだ。

今や
   姑としての役割を
       完全に果たし終えた人。
その安堵から滲み出る
       穏やかな笑み。

   大切な嫁を慮った言葉。

これまで、
   大変な事が
色々な事が、
   数え切れないぐらい
     あったであろう長い時間。

ワンマンな息子の仕事振りを
    評価しつつも
      嫁を心から大切に想い
息子の我儘を
    自分の事として飲み込み
      嫁に心寄せながら
心を配りながら、
    生きてきた姑。

    姑と云う立場を
        守ってこられたのだ。
      慈しみ、
       共に涙し、
        一緒に喜びを
    分ち合ってきたのだろう。

全てを
   見通している瞳の奥には
      安堵と信頼が
         溢れている。

差し伸べられた手。
  今では、暖かく
赤ちゃんの様に柔らかくなった
  ふくよかな手には、
かって、
  どんなことにも
      負けない強い意志と
全てを引き受けて
      やりこなした誇りが。

  頑固なまでに頑張って生きてきた
力強い頑丈な硬さは、
  いつのまにか、
    普通の老人の枯れた肌、
   骨ばった硬さを超えて
世間的な
   歳を重ねた枯れ枝ような
     頼りない手応えでは
        なくなっている!?

とうの昔に
   全てを超越した
     まるで
      赤ちゃんの
       手の様な感触を思わせる
    肌触りの手。
      うっすらと
ピンク色のその手には、
    柔らかさ暖かさだけが、
     ふっくらと残っているのだ。
まるで
    天女の様な
      ふくよかな手。
 合わせて貰えた手の心地よく、
    いつまでもいつまでも
手合わせをしていたい感触だった。

   そこには
    自然に湧いてくる
人生の先輩への『畏敬の念』が
            確かにあった。

    思わず感謝合掌。
      ありがたい‼️

あと、もう少し、
   健やかにこの世を
      見守って居て下さい。

       と、お暇した。感謝❣️

#人生100年
#畏敬の念
#嫁姑
#立場

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