生命の元　　　　　　　　生きる気力の源は心❣️

映画を観た。

生きているだけの役立たず。
厄介払いと追い出されかけ。　

それぞれの二人が、
仕方なく
進められるままに
結婚をし夫婦になった。

財産は何も無い、
住まう場所も
眠るための寝具すら

誰もが憐れむ様な
二人生活の始まりだった
なにも
多分出来ない
何をも生産しないはずの
二人だった。

物もなく
お金ももちろん
食事も
会話も少なく
言葉すら、、、

ただ一つ
お互いに挨拶のかわりの
麦の花を手の甲に
押し当て
微笑む

そんな中
住むところ
眠る場所を
作ろうと無言のまま
コツコツと土を固め
レンガを積み上げた

雨に打たれ
川に流されそうに
なりながらも
命かけて
二人で土から
造った家

風を避け
雨を凌ぐ
やっとの安息の場
二人だけの家

幸せ、と
目を合わせて
呟きあった

枯れ枝が朽ちて
折れる様に
相手方が
亡くなった
その生命が
果てた時

その全てが
無意味になった
残された側は、
全てを清算し、

また、
なんの意味もなく
生きているだけのヒトに
戻った時には
心は
その灯火は
光を失っていた

本当に
ヒトを愛した心だけを
道連れにして

最期の居場所へと
一人きりの行先の無い
旅にでる

命とは
ヒトを愛するとは
生きていくために必要な
本当に生きるために
なければならないモノ
それが心

ヒトのこころの糧は
ヒトとヒトの
お互いへの
思いやりの「心だけ」
なのだと

心に沁みた
美しすぎる人生に
涙した
久しぶりに。