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初期対応の極意 母乳


つぶやき(前置き)
『出産後の最初最大のポイントを
抑えるために稼働してきた25年間』
 を振り返る。
 
そうだったのだ!と気が付いたことがある。
助産師として開業して、28年が経過した。
 
どうしても、気になっていた私の睡眠時間、必ず2~3時間で覚醒する。周りの人たちから睡眠時間の大切さを諭され、睡眠時間を確保しなければ!と、真剣に取り組んだ時もある。
 
睡眠がとれないと死んでしまう可能性があると聞かされたこともある。(不眠での死亡は、実際にはないが、寝させないという「拷問」はあるらしい)
 
 最近 気が付いたが、眠気のないときに「寝なければ!」という
精神的なストレスは、
確かに、逆拷問かもしれないと思う。
 
 人間は眠気に勝つことはできず、ある時を境に、意識なく睡眠に入る仕組みになっているらしい。
          この情報を得て以来、   気楽になった、これでひとまず安心。私は、ヒトからよく「よくそんなに元気だね。といわれることが多い。眠らないとシンドイでしょ?」とも。
 
私の中での解釈は、
ヒトから
『よくそんなに元気で頑張れるね!』と
評価してくれる根拠は、
ヒトの寝ている時間の過ごし方だと考える。そして、
時間の確保についてはどうやら、
私の『夜中の覚醒時間』
(次の眠気が来るまでの2~3時間)が、
ヒトから見えない大切な魔法の時間なのだと思う。
夜中のその時間
(多くは午前2時~5時ぐらい)は、結構、集中力を高く維持することができる時間でもあるのだ。
 
そして、それが、赤ちゃん(特に新生児期)の生活パターンと一致することが
はっきり見えてきた。

新生児の24時間とは、
睡眠からスタートすると。
【覚醒、(授乳し)睡眠。(排尿で)覚醒。(やや空腹気味で)覚醒気味、     (その後に排尿)により
(完全に空腹にて)覚醒。
(授乳して)睡眠。】というパターンを
繰り返している。


これに細かな状況・条件を加味すると
2~3時間間隔での睡眠覚醒リズムとなる。

これは、
新生児期から半年間ぐらい赤ちゃんだけにみられる特有の「睡眠覚醒の生活パターン!」なのだ。
 助産師の主業である出産介助では、元気な赤ちゃんの誕生と共にこの生活パターンが、始まる。
そして、離乳食が始まる生後6か月までは、オール母乳かミルクを飲んで育つ赤ちゃんにとって、この生活パターンはごくごく普通なのである。
 
🌼開業助産師は、
 出産施設での産後の生活指導(育児方法、授乳方法など)を受ける体制の様に、
複数のスタッフによる対応とは異なり、
一人(助産師)対応での支援なので、
出産直後から始まる2~3時間ごとの
生活パターン。
即ち、
「赤ちゃんの授乳時間に合わせた生活、
特に
初期の初めてのママと赤ちゃんの
生活パターン」に付き添うことになる。

正に、24時間365日体制
   何時でも、直ぐに駆けつけますよ❣️

 
出産直後から、すぐにこの授乳パターンを
サポートしていくうちに、
どうやら、
私の体内時計が、赤ちゃんの体内時計と
同期してしまったようなのだ。

嬉しい❣️ 
 
またまた、
「前書き」が長くなった。申し訳ない。
 
さてだから、
どうかという話でのですが、

赤ちゃんにとっての初期対応
『特に母乳育児を始めるにあたって』の重要さに、私の身体が適しているとお伝えしたかったのだったか?
 
兎に角
私の母乳育児に特化した

初期対応の大切さは、
🌼非常に『短期決戦である』ということなのです。

🌼本当に、
たった 
🌼1週間(生後日目から数えて)で、
母乳育児体制が叶う、としたら!

🌼しかも話で🌼
ほぼ、
完母(完全母乳)が、
達成できるとしたら、どうします?
 
 
🌼現在進行形で書きます。
二年前、第1子の母乳育児では、
『母乳分泌過多』による初期からのトラブルに悩まされていたママでした。
 
 今回ご縁があって出産からのお手伝いで、産後の母乳育児のスタート時期を
みせていただけることになりました。

🌼結果的には・・・・。まず、大成功❣️

8/6(出産日)からの記録を時系列で
記事にします

⓵8/6:出産直後から、
赤ちゃんにママのオッパイ(乳首)に馴染みませて、吸う練習をしていただく。
(赤ちゃんは、2日間の入院期間に20CCのミルクを足したのみで退院)
(ママは、水分の摂取量を調整、食事は、
腹七分の腹加減を体験していただきました)

⓶赤ちゃんが呼ぶ(鳴き声を発する)たびに「乳房・乳首への吸着練習」に時間を費やしてもらいました。

③8/7~8/8:今回のママの「乳房の緊満状態」は、生後丸2日目で、
「やや張ってきたかなぁ~」という感じ
でした。
(赤ちゃんは、ママのオッパイしか知らないので、しゃにむに乳首に吸い付こうとします
やや浅めの吸着なので、乳輪部が少し傷ついている)
(ママは、自分で、何とか得意な
左側のオッパイには赤ちゃんを
吸着体勢に支えられている。吸着体勢良い)

【二日目で退院】
【二日目に入ると、普通、
乳房の緊満がピークになりつつある状況に
なっていく時期】
🌼(助産診断;
極初期からの吸着練習により、
「乳房の張り」をコントロールできている。

④8/9:3日目に入り、
夜中~未明の母乳分泌が盛んになる魔の未明時間(午前3~5時)、
やっぱりキツイ!と、オンコールあり。
 3時半連絡ののちママは痛みをこらえて
入眠。4時半、つらさで覚醒。
4:45前田からの確認メールに返信‼
 
⑤8/9:ママやっとオンコール。午前5時。

そこで、出動!(24時間スタンバイ可能な体内時計により、自然に気持ちよく出発❣️

🌼『母乳栄養の開始時期、
このオンコールは、ほぼ必然です。』

⑥🌷-1母乳初期ケア(乳輪部ケアに限定)=乳腺体を刺激しない、
乳管の通過性を確認する。

⑦🌷-2直接授乳ケア
(助産師主導、赤ちゃん縦のみ)、
ママが、リラックス姿勢で態勢を取る。
  (ママの授乳による後陣痛、確認。
      赤ちゃんの吸啜状態を確認)

⑧🌷-3乳房内の圧が抜けていくことを
ママにも確認してもらう。
『左右両側とも吸啜してみる』
  (乳房の張り残り、痛み、乳頭・乳輪部     の緊満解消を確認)

⑨8/9午後~夕方へかけて
      (当日のその後の経過)は、

🌷-4張り再開の感覚、熱感への冷罨法、
食事・水分への摂取説明)

⑩8/10メールにて、確認。
   未明の様子は、張り、痛み共に
           落ち着いている。と
 
🌸ママからのメール 
  【原文のまま( )内は補足。】
    (8/10 7:30)by○○か▲りさんより
    (往診時間の確認;9:00から)
お願いします。
(乳房の)
張りは、だいぶ落ち着き痛みも
          和らぎました!
 
⑪8/10メール返信にて、
       9:00の往診に対応

今日は、ここまで❣️
 
  翌日に続きます。
🌷-5生後4日目での赤ちゃんとママの様子
をお知らせします。
          助産師前田弘子

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