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お金の秘密の話

 こんにちは、権兵衛です。
 お久しぶりです。
 最近の私は、突然家電が壊れてしまうアクシデントに見舞われて、これが波動が上がる瞬間なのか!と、これから来る何かを楽しみにしている状態になっています。

 さて、本日は、引き寄せのお話をしてみようかと思います。

 私が引き寄せの法則に出会ったのは11-12年前「ザ・シークレット」という本を手にしたのが始まりでした。

 平積みにされた本の帯に「恋も、仕事も、幸せも!あの人はこの本で引き寄せている」と書いてある。
 めちゃくちゃ怪しい。
 封蝋されたようなデザインの表紙も、魔導書か何かと勘違いしそうな怪しさ。
 そんな怪しげな本が二千円くらいする。
 だけど気になる。
 そんな本でした。

 その当時、私はお金がなくて。
 ……なんて書くと、引き寄せのことを書いている人は、だいたいお金がない、借金○○円から稼げるようになった、なんて書いているのでいつものパターンだろ?と思いますよね。
 まあ、そんな感じです。
 借金こそありませんが、手取り12-15万で、家族3人暮らしていました。
 当時、私は結婚していたのですが、元旦那だった人のお給金が低く、アパートの家賃を払って、国民年金、国民保険、水道光熱費や食費などを払ったら、手元にはお金は残りません。

 貯金?
 そんなの夢のまた夢。

 主婦向け雑誌に「年収300万以下でも貯金できる」なんて書いてあるから真似しようとしても、家庭菜園をしているような太い実家もなければ、激安スーパーもなかったのです。
 子供を保育園に預けて働くことも考えましたが、職が決まらなければ保育園には入れないと門前払いをされました。
 実家も遠く、小さな子供を置いて職を探すことはできません。

 結局、私の選択肢はひとつだけ。
 息を潜めて生活をする。
 これしかありませんでした。

 子供が幼稚園に入るまで、とにかく我慢。
 もちろん、好きなものを買うお金はありませんので、自分のことは、後回し。
 自治体からもらえる子供手当は、入ってくるたびに拝みながら、子供の物を買うために使いました。
 両実家から届く食材の入った段ボールは、神様の贈り物ではないかと思うほど、輝いて見えました。
 休日にどこに行った、今度どこか旅行に行こうと思っている。
 そんな話で盛り上がるママ友同士の会話には入ることができずに、常に孤独。

 お金がない

 ただそれだけのことなのに、孤独を感じて、卑屈になってしまう。
「ザ・シークレット」が目に入ったのは、そんな時でした。
 帯に書いてあることも胡散臭いし、裏表紙の『あなたは「偉大なる秘密」を手にしています』という一文も、怪しさ満載。
 鳩を捕まえて贄にしたり、何かの生き血を飲むとかそんなことは書いてないよね……?
 もう疑いの眼差しが止まりません。
 それなのに、そんな怪しい引き寄せの法則本が、気になりすぎて、少し立ち読んでは元に戻すを繰り返していたのを覚えています。

 そんなに気になるなら買っちゃいな。

 私の中で、何かが囁きました。
 二千円を払って『ザ・シークレット』を手に入れたのです。
 感想は、まあやってみよう、そんな感じでした。
 
 引き寄せ初読了後、引き寄せを説いている人のように、ものすごく感銘を受けたとか、そういう感想はなかったのは覚えているのですが、まあやってみよう、となりました。

 思考を変えれば現実が変わる。

 とにかく現実を変えなければと、無理に人と付き合わない、好きなことをする、そう決めて、買うことのできる範囲で、自分の食べたい物を買ったり、たまにはコンビニでデザートを買ったりしていました。
 特に「お金の秘密」は何度も読んで

『私は、お金が大好きです』
『お金も私が大好きです』
『だから、私の元にはお金がたくさん集まります』

 この言葉は何度も唱えていました。
 すると、毎月余らなかったお金が、数百円、数千円と余るようになっていきました。
 少し時間が経つと、元夫の年収が上がっていきました。
 なんとなく買ったスクラッチくじが当たったり、確定申告したらものすごい額が戻ってきたりと、結婚していた期間、元夫の年収は上がり続けました。

 その夫とは波動が合わなくなり別れたのですが、子供とふたりで暮らすためのアパートを探し、ようやくたどり着いた職は契約社員。
 離婚後、子供の学費くらいは払ってくれるだろうと思っていたら、まさかの拒否。
 自分の生活がどうなるのかわからない。
 そんなことを漏らしていたけれど、まさか本当に、1円でも払わないとは。
 こんな男と結婚したのかと、自分が情けなくなりました。
 こうなると、私がなんとかして子供を育てなければなりません。
 せめて高校くらいは出ていないと、そう思っても、塾代に回せるほど余裕のあるお給料はもらえません。
 どうしたものかと思い悩んでいたのですが、シークレットのお金の秘密を思い出したのです。

 欲しいだけのお金がすでにあると信じることがとても大切です(P179)

 近所の神社で「手取り25万円以上もらうことができました。ありがとうございます」と、すでに叶った前提で、お礼を言ったのです。

 手取り25万円以上もらうということは、月収30万円強。
 そのくらいもらっている自分は、どのような働きぶりを見せるのか想像しながら、とにかく仕事をこなしていきました。
 子供とふたり暮らしにも、仕事にも慣れてきた頃、お給料が上がりました。
 少し早いんだけどと言われ、ボーナスをもらえるようになり、なんとか高校へ行かせることもでき、大学へ通わせることもできました。

 お金は物質なので、必要な分だけ引き寄せることは可能です。
 人と比べて悲観していても仕方なく、怖い顔をしていたら、豊かさどころか、幸運さえも逃してしまいます。
 豊かに暮らしている自分が想像できれば、それが引き寄せの第一歩。
 まずは、自分を喜ばせて豊かさを引き寄せてみませんか。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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