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老いの恐怖を薄める方法。

みなさま、こんにちは!

69歳、YouTuberの良子です。
noteを始めてから、ひと月が経ちました。

本日は、私が考える「老い」との向き合い方についてお話ししたいと思います。

同年代の方は既にご存知ですよね。歳を重ねるというのは、次々と色々なモノを失っていくことでもあるんです。

両親が亡くなり、兄が亡くなり、人が亡くなっていきます。自分の大切な人が次々と亡くなっていくのです。

それだけじゃありません。

自分の身体の老いを感じます。ちょっとした段差を上がるのが辛かったり、膝が痛かったり、薬だって定期的に飲む必要があります。それが歳をとるということなのです。

先日、娘が暮らす東京へ行ったときのことです。バス待ちをしていたら、70代くらいのご婦人がいらっしゃいました。

「もうすぐバス来ますよ」
「ねぇ、いつバスに乗る?」

次々とわたしに話しかけてきます。

「次のバス乗りますよ」返答すると、「ねぇ、いつバスに乗る?」同じ話を機械が話すように、ずっと繰り返していました。「ああ、もしかしたらこの方は初期の認知症かもしれないな」ふと、そう思ったとたん、わたしだっていつそうなるかわからない。この方は、未来のわたしかもしれない。バスに乗り、降りたあとに、少し怖くなったのです。

帰宅し、娘や孫の元気な姿を見ると、少し落ち着いたのを覚えています。娘が言いました。

「お母さん、次のYouTubeの撮影どうする?」「何がいいかなあ」
「うちのキッチンは真っ白すぎてつまらないから、お花とかアクセントが必要かもね」

娘とあれやこれやと話し合い、結局はダイソーで造花を2つ買ってきて、撮影の彩りにしました。造花だけじゃ味気ないからと娘が生花を1本買ってきて追加で生けてくれました。

そうやって、娘と東京で初めて動画を作りあげたのですが、いつの間にか夢中になって、時が経つのを忘れていたのです。

YouTuberになってから初めて別の場所での撮影でした。誰かに手伝ってもらうと、こんなにもラクなんだ! とも思いました。こうして新たな気持ちで撮影に挑みました。

出した動画は400回再生され、先ず先ずのスタートです。この動画はいつも観てくださっている視聴者さんから「余りもので作る簡単なランチメニューを紹介してほしい」とのリクエストから生まれました。

リクエストに応えられたことにホッとしました。「何かを夢中になって作り上げるのって、やっぱり楽しいな」とも改めて思いました。

わたしね、料理が好きです。自分が作ったものが、「美味しい」「美味しい」と食べて無くなるからです。YouTubeも好きです。わたしが作った動画を、視聴者さんが観て消費してくれるから。noteでは、YouTubeで伝えきれなかったものを「言葉」として残せています。

同年代のお友達の話を聴くと、「やれ、あそこが痛い、ここが痛い」「○○の政治家が悪い」と、そんな話題が多いです。少し悲しい気持ちになります。自分の苦境を嘆き悲しみ、年齢や誰かのせいにすると考えなくていい。そして、気持ちがラクになります。

ときには、そんな時間も必要でしょう。自分の心を守るためには誰かのせいにしたくもなるでしょう。

ただ、わたしが強く伝えたいことは、年齢や誰かのせいにしてもずっと「変わらない」ということです。そして、誰かのせいにした場合、ずっと別の誰かのせいにし続けます。

そこから抜け出すには、やはり、「自分を変える」それしかないんです。悲しいけれど、それしか解決策がないんです。

自分を変えるには、自分が見ている景色を変える必要があります。暑い中、クーラーをつけて、自宅にいて、テレビやネットを観て、ご飯を食べて寝る。それも素敵なことです。自分の機嫌をとるために、なにもしない時間も必要です。だけど、それだと誰も「あなた」に気づきません。

解決策は「あなた」を世間に知ってもらうことです。歳をとり、出来ないことが増えてきて、失ってくるものも増えます。悲しみに打ちひしがれてしまうのは簡単です。

そうしたら、新たに何かを生み出すしかないんです。失ったものを補うには、生み出すしかない。それを、世間に投げかけ、ジャッジされるのを待ちます。たとえ、日の目を見なかったとしても、誰か1人は気づいてくれます。

少なくとも、自分は見ているでしょう?

自分は知っているわけです。たとえフォロワーが少なく、インフルエンサーではなかったとしても。

もしも、誰かの心に響き、届けることができたのなら、「ああ、老いぼれていくだけじゃなくて、人さまのお役に立てたんだ」と自信がつきます。いつの間にか、老いる怖さが薄まっていることに気づきます。そして、「ありがとう」という気持ちでいっぱいになります。

わたしは、いつも温かな気持ちに包まれています。「ありがとう」そんな気持ちでいっぱいになりながら、このnoteを書きました。

昨日、撮影をしていたとき、noteからコメントが入りました。また嬉しくなりました。1人じゃないんだ。こうやって、わたしのYouTubeを観たり、noteを読んだりしてくれている人が居てくれるから、動けているんだなとも思いました。

感謝の気持ちでいっぱいになりながら、このnoteを書きました。張り切って、続きの撮影もしました。こうやって未来へ向けて動けているのが嬉しいです。いつまで出来るかわからないですが、「動けるうちが花」とばかりに、あなたの元へ届けたいです。

だから、もう少しだけ、わたしにお付き合いくださいね。そして、あなたがどんな人なのかをわたしに教えてくださいね。

今日も、あなたの人生が輝くことを願って。

69歳YouTuber
noteを始めて1か月の良子より

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