『機動戦士ガンダムSEED』ってどんな作品?
皆さん初めましての方は初めまして、そうでない方は前回までの記事を読んでいただきありがとうございます。その辺のガノタの衣玖(いく)と申します。
自己紹介欄にガンダムと書いてあるくせに一度もガンダムについての記事を書いたことがなかったため、書くことにしました。
別に作品自体はなんでも良かったと思いましたが、「PF機動戦士ガンダムSEED」が稼働するため『機動戦士ガンダムSEED』を選びました。
パチンコのスペックとか諸々は各々調べてください。本作はパチンコオリジナル作品ではなくアニメ由来なので、ここで語るべきものではありません。
さて、今回はあくまで『機動戦士ガンダムSEED』の紹介という記事のため、世界観を掘り下げつつ小難しい話を避けながら話を進めたいと思います。
興味無いよって項目は目次から飛ばせるので飛ばしてください。
またあくまで『機動戦士ガンダムSEED』の話なので、続編や外伝に関する話は基本的にしません。ご了承ください。
コズミック・イラ
『機動戦士ガンダム』では宇宙世紀、『新機動戦記ガンダムW』ではアフターコロニーといった、その世界における世界規格の年号みたいなものが存在します。現実世界でいうところの西暦みたいなものです。
『機動戦士ガンダムSEED』およびその派生作品の世界では「コズミック・イラ(以下C.E.)」という年号が使用されています。
ナレーションではよく「C.E.○○年、〜〜〜」といった言い回しがされますが、そこで使われるC.E.とはこの世界の年号のことだと覚えておいてください。
どうせアニメの範囲内では年表など明かされず、外伝作品まで網羅しなければ歴史をしっかり把握することはできないので、この世界は西暦じゃなくてC.E.っていうんだーくらいに思ってもらえれば十分です。
作中における人種(ナチュラル/コーディネイター)
現実世界で人種というと、白人や黒人、アジア人や西洋人といった分類がされますが、ここではあくまで「ナチュラル」と「コーディネイター」についてのみ触れます。
ナチュラル
ナチュラルとは、遺伝子操作を行わずにこの世に生を受けた人種のことを指します。
我々現実の人類は皆ナチュラルに属します。
これ以上は特に語ることはないです。
コーディネイター
ナチュラルが遺伝子操作していない人種であれば、そう、コーディネイターは遺伝子操作した結果生まれた人種のことを指すのです。
運動神経や頭の良さなどは遺伝によるところがある、と現実でも言われてきましたが、それを受精卵の時期から操作することで理想の子供を誕生させてきたのがコーディネイターとなります。
そのため肉体面や頭脳面ではナチュラルを凌駕することが多く、コーディネイターによるナチュラル蔑視の風潮が作中では蔓延しています。
無論、人間の遺伝子操作によるデメリットが存在しないわけではありません。
能力だけでなく、容姿も操作できることからまるで人形遊びのように子供の容姿を親が決めることが多いです。
しかし必ずしもその容姿で生まれてくるわけではなく、その結果に絶望した両親が子供の親権を放棄する事案が少なからず発生しています。
また遺伝子が複雑になりすぎて子供そのものも生まれにくくなっているという問題も抱えています。
それでもやはり能力的には優秀であり、作中でやたら強いキャラの大半はコーディネイターとなります。
ナチュラルとコーディネイターの確執
身も蓋も無いことを言うと、ナチュラルは自分が生み出した新人類への劣等を、コーディネイターは造物主への侮蔑を抱えることでお互いを殺し合うようになった世界の話です。
中立な立場を取る集団もいますが、基本的にはナチュラルとコーディネイターで憎み殺し合う世界観となっています。人間は愚かですね。
登場勢力(地球連合/プラント/中立国)
基本的には地球連合vsプラントという抗争図ですが、中立の連中が徐々に幅を効かせるようになるため、三つ巴の戦いが展開されます。
その際の中立の連中は基本的に戦争を止めたいだけなので、両者の争いに割り込む形となります。
地球連合
基本的にナチュラルによって組織されている組織です。
文字通り地球を中心としていますが、その実態は反プラント連合といったものです。
そのため地球にもプラントが支配する領域があります。
ストーリーの開始前からナチュラルはコーディネイターが乗ることを前提としたモビルスーツのOSをロクに操作できないため、戦車や戦闘機で長いこと戦っていたという背景があります。
主人公のキラ・ヤマトがOSを書き換えたことでナチュラルでもある程度モビルスーツを動かせるようになりましたが、それまでは歩くだけで精一杯みたいな悲惨な状態でした。
作中の強いキャラが概ねコーディネイターに寄っている理由のひとつがこれです。
また、反コーディネイター派閥の武装集団ブルーコスモスという組織も存在し、この盟主であるムルタ・アズラエルが作中中盤から地球連合を掌握しているような描写が見られます。
比較的劣等であるナチュラルなりにコーディネイターに対して本気で立ち向かう姿勢は評価できると思います。
プラント
基本的にコーディネイターによって形成されている国家です。
国民から義勇兵を募り結成された組織であるザフトが戦力の中心であり、早熟なコーディネイターの子供が兵士として戦場へ出ます。
中でも成績の良い優秀な子供は赤服と呼ばれる専用の制服(とノーマルスーツ)を身に付け、さらに危険な任務へ向かうことが多くなります。
出生率が酷いことになっているため放置しておいても勝手に滅びそうな国家ですが、現状ではまだなんとか国家の様相を保っています。
ナチュラルを下に見ることしかできない可哀想な連中ですが、実際に基礎能力はナチュラルを凌駕している点が救いの無さを加速させています。
中立国
ナチュラルとコーディネイターの両方が住む国であり、戦争においてもどちらにも加担しないことを表明している国です。
しかしそんなものは建前で、ほとんどの国はブルーコスモスによって地球連合の麾下にほぼ強制で加えられています。
というものの、地球連合の麾下に加わるか地球連合全軍によって滅ぼされるか好きな方を選べと脅された結果として地球連合に遜っただけです。
残ったオーブ首長国連邦は地球連合に与するつもりはないと言っておきながら地球連合の依頼でGAT-Xシリーズを製造しそれをプラントに強奪されるというとんでもないことをやらかしています。
まともに中立として活動する組織はオーブ首長国連邦くらいなので、中立国とは事実上オーブ首長国連邦のみを指すものと考えてください。
三隻同盟
作中では紆余曲折を経て三隻同盟なる組織が誕生しますが、これも一応は中立の組織となります。
ただし地球連合にとってもプラントにとっても突如湧いて出た第三勢力のため、味方は存在しません。
在籍する者はナチュラルとコーディネイターが混在しており、パイロットや機体も全体的に最高水準のものを用意していることから、規模は小さいながらも両国に匹敵する戦力を保持しています。
さらにそのほとんどは両国から正規の手続きをせずに奪取したもののため、両国から見ると紛争根絶を掲げるテロリストと同義と言えるかもしれません。
血のバレンタイン事件
ブルーコスモス派の地球連合将校がプラントの農業コロニーであるユニウスセブンへ核兵器を持ち込み、それを射出した結果として約24万もの人命が失われた作中最大規模の大事件です。
さらに地球連合はこの核について「プラントの自爆だよ」と言い放ったことで、全面的な武力衝突に発展しました。
無論プラントもタダでやられるわけにはいかず、かねてより開発していた核を無力化する兵器であるニュートロンジャマー(以下NJ)を地球全域へ埋没させることで、地球における核を潰しました。
ところがこの弊害で前代未聞の大飢饉に襲われ、10億もの命が失われました。プラント側はこの事態を1ミリも想定していなかったため、仕掛けておきながらびっくりしていました。
これによって数で勝る地球連合が圧勝すると思われた戦況は一気に泥沼化しました。
なんとこんなことをしたにも関わらず、お互いこうなるとは全く思っていなかったので、この世界にはアホしかいないのがよくわかります。
大雑把なストーリー
中立国オーブ首長国連邦に所属するコロニーのヘリオポリスの学校に通う、主人公のキラ・ヤマトとその学友達はある日突然戦争に巻き込まれます。
中立のヘリオポリスが戦場になった原因は、地球連合の一部である大西洋連邦がヘリオポリスで新型モビルスーツ(以下MS)を密造していることをプラントが嗅ぎつけたことです。
しかも新型MSが史上初の対MS戦を想定した最新鋭機というのだからそりゃプラントも強奪しにいきますよね。なおOSがポンコツだったためまともに歩行すらできない残念仕様だったわけですが、コーディネイターのエリート兵達はその場でOSを書き換えることで対応しました。
結果として新型MSであるGAT-Xシリーズ(通称「G兵器」)5機のうち4機がプラント側に奪われました。
地球連合軍も致命的な損害を受け、偶然居合わせた民間人を乗せた戦艦アークエンジェルで地球連合の本拠地であるアラスカを目指すことになります。
中立コロニーで地球側が新兵器を密造し、それを独立国が奪いに来る流れは初代『機動戦士ガンダム』と同じです。
しかし新兵器が奪われる部分は共通しておらず、また主人公のキラ・ヤマトとプラント側のエースパイロットの一人であるアスラン・ザラが顔馴染みであるという点も初代とは異なるため、ここから初代とは違った方向へ話が進んでいきます。
登場人物
各組織に所属するキャラクターを紹介したいところですが、詳細ではWikipediaに劣りますし、そもそも全員紹介していたら文字数がとんでもないことになります。
そのためパチンコに登場しそうなキャラを中心に大雑把に解説します。
アークエンジェル所属
不沈艦の異名を持つ戦艦アークエンジェルに所属するキャラクター達です。
先程の集合絵もアークエンジェルのメンバーのものとなります。
またアークエンジェルは戦艦丸ごと三隻同盟の一隻に加わるため、ここのキャラはほぼ全員地球連合から三隻同盟へ移籍することになります。
キラ・ヤマト
本作の主人公です。
ヘリオポリスの学校に通う学生で、コーディネイターでありながらナチュラルの学友と仲良く学生生活を送る好青年です。
ヘリオポリスが襲撃された際には民間人でありながらわざわざ見ず知らずの少年のところへ駆けていき、残り1枠だった脱出枠をその子へ譲ったことで逃げられなくなったところでG兵器のひとつであるストライクに搭乗してザフトを撃退しています。
ナチュラルと仲良くしていましたが、そのスペックはコーディネイターのものであり、MSのOSを戦闘中に書き換える、正規兵の攻撃を捌いて撃墜する、同年代のナチュラルを圧倒するといったナチュラルよりも優れた頭脳と肉体を持つことが描写されています。
ザフトのエースパイロットであるアスラン・ザラとは親友でありながらも敵対することとなり、友人を殺さなければアークエンジェルを護れないという状況に葛藤しながら戦います。
ストライクに乗った戦いではアスランとの一騎討ちで生死不明となりますが、新たな機体であるフリーダムをプラントの歌姫ラクス・クラインから与えられて復活します。
アークエンジェルの危機をフリーダムの一閃で救う『舞い降りる剣』は名シーンとして有名ですね。
当初は年齢相応の精神面の弱さが目立ち苦悩しながら苦戦するシーンが多く、仕方なく戦っているキラにおんぶに抱っこでフレイ以外の誰もキラに寄り添わないことからキラ虐が徐々に加速します。
作中後半からのフリーダムの搭乗後は戦争を止めるという目的と共に迷いが無くなったことで作中最強キャラの座に君臨します。
パチンコで敵機に負ける時は、何か迷いがあったんだなとでも思ってください。
サイ・アーガイル
キラの友達その1です。
親同士の約束によりフレイ・アルスターとは許婚の間柄になっています。
良くも悪くも一般的なナチュラルの標準と呼べる存在です。無意識下でもコーディネイターに対する差別意識が根付いていますが、キラのことをコーディネイターと知っていても邪険に扱わないのでナチュラルの中でもだいぶマシなキャラです。
また(フレイの策略により)フレイがキラに寝取られたことでナチュラルであることにコンプレックスを抱えてストライクを勝手に動かそうとする姿も描かれます。
この辺はパチンコで全く描かれなさそうですが、アニメではサイに同情する人も多いかもしれません。
トール・ケーニヒ
キラの友達その2です。
後述するキラの友達その3であるミリアリア・ハウとは恋人同士です。羨ましい。
アークエンジェルに同乗する地球連合軍のエースパイロットであるムウ・ラ・フラガに憧れて、物語中盤にはスカイグラスパー(戦闘機)に乗って戦場へ参加するようになります。
キラとアスランの一騎討ちに際して奇襲を仕掛けようとしたところ、それに気付いたアスランによって撃墜され戦死します。キラの友達の中では唯一の戦死者です。
アニメでは普通に首だけが胴体から離れるシーンが描かれるので注意してください。
なおアークエンジェル側ではあくまでMIA(戦闘中行方不明=事実上の戦死)という扱いであり、トールが戦死したことを明確に把握しているのはキラとアスランだけとなっています。
身の丈に合わないことをやろうとしてコンプレックスを拗らせるサイと比べると、自分にできることをやろうとして結果的に裏目に出てしまうという救われないキャラです。
キラとは敵対することがないため、死亡シーン共々パチンコでは一切出ないかもしれませんが、彼の死が物語のターニングポイントとなることは覚えておきましょう。
ミリアリア・ハウ
キラの友達その3であり、友達の中での紅一点です。
先述したトールの恋人です。
アスランと同部隊であり、アークエンジェルの捕虜となったザフトの赤服のディアッカ・エルスマンを刺し殺そうとするなど、トールに対する想いは本物でした。
人員不足のアークエンジェルの助けとなるために艦橋オペレーターとしてキラのサポートに徹しており、下艦するかを決断すべき場面でもアークエンジェルに残ると決めて最後まで戦います。
女性オペレーターとしてパチンコでも何度か目にするかもしれません。
EXVSシリーズではオペレーターで登場しているためそちらでお世話になった人も多いかもしれません。
カズイ・バスカーク
キラの友達その4です。
4人の中では最も影が薄く小心者です。
芯にある強さみたいなものもなく、戦争に巻き込まれて死の恐怖に怯える一般人を具現化したようなキャラクターと言えるでしょう。
途中まではアークエンジェルの艦橋オペレーターとして頑張っていましたが、下艦できる機会を与えられた際には下艦し、以降登場しなくなります。
他の友達が命を賭して戦ったり最後まで同乗する中で唯一自分の意思でリタイアしたため薄情に思われるかもしれませんが、死にたくないと思って戦いから逃げることは普通なのです。
他の友達のメンタルがおかしいだけで、彼は普通なのです。叩かないであげましょう。
ちなみに立場がミリアリアとほぼ同じなのでパチンコで出ることはほとんど無いと考えられます。
姿すら見られるか怪しいです。
マリュー・ラミアス
地球連合軍の士官であり、上官が全滅したことでなし崩し的にアークエンジェルの艦長に任命された女性です。
また次回予告のナレーションも担当しています。
ザフトの赤服のうちの一人を銃殺し、唯一ザフトに奪われなかったG兵器のストライクを守り抜いた英雄でもあります。
最低限の知識があったためストライクを動かそうとしますがナチュラルの腕では限界があり、その場に居合わせたキラに命を救われます。
やむを得ず艦長にさせられましたが、最後までその責務を果たし、クルーだけでなく民間人までしっかり守ろうとする人徳の塊です。
またアークエンジェルが被弾する度に乳揺れを披露する巨乳の持ち主でもあり、本作の視聴中は何度も彼女の乳揺れを拝見することになります。
多分パチンコでは見られません。
ナタル・バジルール
マリューの次点で階級が高かったため副艦長に任命された女性です。
民間人の保護を優先して私情を挟みまくるマリューとは正反対で、地球連合軍人としての判断を下す人物のため、やや冷ややかな印象を受けるかもしれません。
しかし軍人としては正しい人物であり、地球連合本部のアラスカに到着した際は艦長であるマリューを差し置いて本部に引き抜かれる優秀な人物です。
そのため彼女は三隻同盟には参加しません。
その姿勢からマリューとはしばしば対立しますが、お互いに悪意がないが故に毎度消化不良で終わってしまいます。
芯の強い女性であり人気も申し分ありませんが、副艦長という立場に加えて、アラスカで別れた後はキラと関わることがないためパチンコでその顔を拝むことはほとんど無いと思われます。
ムウ・ラ・フラガ
アークエンジェル所属のパイロットの中で唯一の正規軍人です。
地球連合軍はG兵器の開発までMSを所持していなかったため戦車と戦闘機だけで戦っていたのですが、彼はメビウス・ゼロという戦闘機でザフトと渡り合うほどの実力者です。
強いキャラが軒並みコーディネイターばかりの本作において、非常に珍しいナチュラルで強いキャラクターとなります。
がっしりとした肉体と金髪、飄々とした表情に加えて正規軍人かつ戦闘機で戦うという点から、初代に登場するスレッガー・ロウを連想させるキャラクターです。
しかし彼とは異なり最序盤から活躍し、物語中盤からはキラのお下がりであるストライクに乗るようになります。
彼もまた地球連合軍にとっては非常に貴重な人材のためナタルと共にアークエンジェルから引き抜かれますが、独断で集合場所から離れてアークエンジェルと合流するという軍人としてあるまじき行動をとります。
軍人として正しい行動をしたナタルと離反したムウはそれぞれ異なる運命を歩みますが、詳しくは本編を視聴してください。
ザフト所属のラウ・ル・クルーゼとは物語の開始よりも前から続く因縁があり、戦場に互いがいるとその存在に気付くという限定的なニュータイプじみた描写もあります。
パチンコ的には……どうなんですかね?
基本的に「キラ&ムウ」vs「G兵器×4」が中心の戦いとなるため、ムウの描写がばっさりカットされる可能性もあります。
なんか味方っぽいオレンジの戦闘機が出てきたらだいたいムウだと思っていいかもしれません。
アーノルド・ノイマン
アークエンジェルの操舵手です。
物語の本筋に特に関係無いキャラクターは省くつもりでしたが、彼だけは外せませんでした。
だいたい敵の攻撃に対してマリューが「回避!」と言うと、彼が回避行動をとる流れがお約束なのですが、宇宙だけでなく重力圏内でアークエンジェルをバレルロールし攻撃だけでなく海中へ没することすらも回避するという常識外の操舵技術を誇るアークエンジェルの命綱です。
これだけの超技術を持ちながらナチュラルであり、ガンダムシリーズ全体でもトップクラスの操舵手と呼ばれています。
しかし彼について特にこれといった過去話はなく、どのようにこんな技術を身につけたのかは不明です。
人間死ぬ気になれば何でもできるということでしょうか。
パチンコでは「回避!」は聞けるかもしれませんが、彼の姿が見られるかはわからないです。
フレイ・アルスター
サイの許婚だった女の子です。
キラのことは「サイの友達」としか認識していませんでしたが、アークエンジェルで何度も顔を見るようになりました。
キラの出撃中に父親の搭乗する戦艦がザフトに撃墜され、コーディネイターに対する復讐心を募らせるようになります。
そのコーディネイターの中には無論キラも含まれており、彼を籠絡し戦場でいつか死ぬように戦いから逃げられないように仕向けます。
ガンダムの地上波で初めて濡れ場を見せたキャラクターとしても有名ですが、これがきっかけでキラとサイの間に確執ができてしまいサイがコーディネイターに対するコンプレックスを抱えるようになってしまいます。
パチンコでは出番があるかわかりません。
上述の通りキラが戦場に出る理由でもあり物語の戦局を大きく左右させたキャラクターですが、敵と戦って勝利したら大当たりして右打ちするパチンコの流れを考えると特に要らない子なので、見かけないかもしれません。
ちなみにナタルと同じ声優(CV:桑島法子)です。
オーブ首長国連邦
中立国であるオーブ首長国連邦に所属するキャラクター達です。
そのまま三隻同盟へ加入することから、ここのキャラもほぼ全員三隻同盟に所属することになります。
ウズミ・ナラ・アスハ
オーブ首長国連邦の代表首長です。
他の中立国が地球連合の傘下に入る中、地球連合からの誘いを断固拒否し続けたことでオーブは地球連合からの攻撃を受けることとなります。
最終的にマスドライバー(戦艦が宇宙に跳ぶための発射台)と共に自爆して三隻同盟結成前に死亡するため、彼は三隻同盟に加わりません。
信念の強さとその人物の優秀さはイコールになりませんが、彼の信念は作中の多くの人物へ影響を与えることとなります。
登場話数が少なく直接戦闘に出るわけでもないため、パチンコでの出演は絶望的と思われます。
カガリ・ユラ・アスハ
ウズミの娘であり、キラが物語の最序盤で助けた少年の正体です。
中立国のオーブが地球連合に手を貸して新兵器を密造しているという情報を嗅ぎつけ、その真偽を確かめるべくヘリオポリスへ来たところ戦闘に巻き込まれました。
画像の服装はヘリオポリスから脱出した後にアフリカのレジスタンス組織に所属していた頃のものであり、オーブの姫君として公的な場に立つ場合はちゃんとした服を着ます。
実はコーディネイターに関する研究をしていたユーレン・ヒビキ博士の娘であるナチュラルですが、ユーレン博士と個人的に親交のあったウズミに預けられたという経歴を持ちます。
つまるところウズミは養父なのですが、ウズミの信念はカガリに受け継がれることとなります。
レドニル・キサカ
カガリの付き人であるオーブ軍の一佐です。
カガリと共にレジスタンス組織に参加していましたが、後にカガリと共にオーブへ帰国しクサナギに乗艦しました。
カガリは名目上クサナギの艦長でしたがMSに乗って前線に出ていたため、事実上彼がクサナギの艦長を務めていました。
目立つ人物ではありませんが、カガリを支える優秀な人物です。
そのためカガリ以上にパチンコでの出番は無いと思います。
エリカ・シモンズ
オーブ国営企業のモルゲンレーテに勤める女性です。
モルゲンレーテ自体がG兵器やアークエンジェルを製造していたためアークエンジェルが持ち帰った資料に目を通しており、その中で「SEED」に関する考察も行っていました。
彼女が資料を読みながら考察を交えつつこれまでの話のあらすじを振り返るという回が存在するため紹介しましたが、パチンコには多分登場しません。
地球連合軍
地球連合軍に所属するキャラクター達です。
便宜上、ブルーコスモス(=反コーディネイター派)のキャラクターもここに記載します。
ムルタ・アズラエル
ブルーコスモスの盟主であり、その高い発言力から地球連合軍の作戦行動に介入する存在です。
幼少期にコーディネイターに敵わずリンチしようと集団でけしかけたら反撃されたことでコーディネイターへの憎しみを強めた過去があります。完全に逆恨みですが、彼にとっては立派な主張です。
地球連合が開発した新たなGAT-Xシリーズ(通称:後期GAT-Xシリーズ)を管理しており、そのパイロット達のお世話も担当しています。
コーディネイターに対して凄まじいコンプレックスを抱いていますが、コーディネイターの部下も受け入れる懐の深さもあり、自分の手に負えない危険な存在を取り除くべきという考えが見て取れます。
地球連合側のラスボスと呼べる存在であり、彼自身の能力の高さと常軌を逸した思考・行動力から各陣営は彼に翻弄されることとなります。
ただし非常に残念なことに彼との決着にキラは関与しないためパチンコでの出番は少ない可能性があります。
全くの無関係ではありませんが、キラはザフトと決着をつける場面の方が多いのでやむを得ません。
ウィリアム・サザーランド
地球連合軍の大佐です。
地球連合内でも反コーディネイター寄りの思想の持ち主であり、コーディネイターのキラが地球連合の兵器であるストライクを使って多大な戦果を挙げていることに不満を抱いてアークエンジェルへの支援を差し止めていました。
さらにアークエンジェルがアラスカへ到着した後は宇宙要塞の陥落やストライクを失っていることをアークエンジェルの責任としてバッシングしました。
そして宇宙へ上がった後はプラント本国へ核の一斉掃射を行うといった、人情のかけらも感じられない人物です。
アークエンジェルが危機に陥る理由の半分くらいはこいつのせいなのですが、表立って活動する描写が少ないことや直接MSに搭乗して戦わないことからパチンコでは出番が丸ごとカットされると思われます。
オルガ・サブナック
後期GAT-Xシリーズのひとつであるカラミティに搭乗するパイロットです。
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場するオルガ・イツカとは1ミリも関係ありませんが、あちらと区別するために強い方のオルガと呼ばれることがあります。
後期GAT-Xシリーズに搭乗する3人のパイロットの中ではリーダー格のような存在であり、他のアホ2人を引っ張っています。
後述する後期GAT-Xシリーズに搭乗するパイロットは全員生体CPUとして脳に人工回路を埋め込まれ薬漬けにされています。
ブーステッドマンと呼ばれる強化人間であり、カラミティを動かすためにのみ存在しています。
またファミリーネームがソロモン七十二柱の悪魔であることから察することができますが、オルガ・サブナックは本名ではありません。戸籍も経歴も抹消された、文字通りの生体CPUです。
オルガはブーステッドマン3人の中で最も精神汚染度が低いため他の2人と比較すると地球連合軍の兵士からはやや信頼されているような気がしますが、アニメのOPではとんでもない悪人面でポーズを決めています。
パチンコではどうなんですかね。
後期GAT-Xシリーズと戦う場面があるなら出演機会はあると思います。
クロト・ブエル
後期GAT-Xシリーズのひとつであるレイダーに搭乗するパイロットです。
ファミリーネームのブエルはバエルの別名であり、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場するMSのガンダムバエルとは由来が同じです。
ブーステッドマン3人の中では精神汚染度も真ん中であり、OPでこちらに笑顔で銃を向けるポーズをしていることから想像できる性格です。
ただし戦闘中は「滅殺!」「撃滅!」などと言いながらハンマーをぶん回す姿が特徴的で、パッと見では一番精神が破綻しているように見えます。
なお彼の置かれた立場からの最期のシーンは評価が高く、本作を未視聴の方は是非ともTV放送版を観てほしいです。
シャニ・アンドラス
後期GAT-Xシリーズのひとつであるフォビドゥンに搭乗するパイロットです。
精神汚染度はブーステッドマンの中でもトップであり、戦闘中に自制できなくなる場面も見られます。
また上記のオルガとクロトの名前を呼んだことが一度も無く、連携こそできているものの仲間意識は皆無です。
メンタルがおかしいので核爆発を一度見た後に追撃の核を撃ち落とされそうになると「ダメだよあれは。綺麗なんだぜ」などと言いながら応戦します。
ただ冷静になって考えると、そもそも生体CPUを平然と運用したり非戦闘員の居住区を核攻撃したりする地球連合軍自体が異常なので、ある意味では至極当然の反応なのかもしれません。
プラント
プラントに在住するキャラクター達です。
ザフトは軍じみた組織ではありますが、厳密には軍ではないのでこのような書き方をしています。
アスラン・ザラ
ザフトに所属する、キラの親友です。
鹵獲したイージスに搭乗して幾度もキラの前に立ちはだかります。
キラとは6歳の頃から家族ぐるみでの付き合いがありましたが、お互い別々の道を歩むことになり第1話で再会することになります。
手先が器用で、キラの周りを飛んでいる機械の鳥であるトリィや、ガンダム作品ではお馴染みのハロはアスランが作ったものとなっています。
ストライクのパイロットがキラであることを理解しているためキラと同様に互いを討つことに悩んでいましたが、後述する同期で友人のニコル・アマルフィを討たれたことで覚悟を決めキラに勝負を挑みます。
その渦中でトールがアスランに討たれることでキラも覚悟完了。お互いを憎み合う地獄の殺し合いが始まります。
その後はプラントから与えられた専用機ジャスティスに乗って単独行動を開始、プラントから離反して三隻同盟に参加します。
こちらも迷いが無くなると強いと言われるパイロットであり、キラより強いのでは?と話題になることも多々あります。
パチンコでは恐らく期待度の高い相手として登場すると思われますが、負けても「アスラン強いもんな」とでも思ってください。
イザーク・ジュール
アスランと同様にザフトに所属し、鹵獲したデュエルに搭乗してキラとの因縁を結びます。
アスランとはそれほど仲良くありませんが、ニコルが討たれた際にもまだ悩んでいたアスランに発破をかけるなど仲間意識と信頼はそれなりにあるようです。
アークエンジェルから射出された民間人用の脱出ポッドを(民間人用だと知らずに)誤って撃ち落としてしまったことでキラから恨まれることとなりましたが、誰も殺さず戦争を止めるという理想を掲げるようになったキラには殺されず命を救われます。
アスランとは異なり迷いが無く何度もストライクを討たんとすることからアスラン以上の強敵として立ちはだかっていましたが、キラがフリーダムに乗り換えたことで強さが逆転してしまったように思えます。
パチンコではアスランに次ぐ強さの敵として登場するでしょう。
アスランとの決戦までは基本的にイザークの方が強いので、負けたら切り替えていきましょう。
ディアッカ・エルスマン
イザークといつも一緒にいるバスターのパイロットです。
他の赤服のメンバーに引けを取らないほどの強さはありますが、アークエンジェルとの戦いでは主にムウと戦っていることからなかなか戦果を挙げられるませんでした。
キラとアスランの決戦の前にバスターが大破し、アークエンジェルに捕虜として捕らえられます。
そこでトールの行方についてミリアリアから詰問された際に煽り返したらナイフで襲われ、深く反省することとなります。
そのまま紆余曲折を経て、修理されたバスターと共に三隻同盟へ参加します。
三隻同盟への参加後にイザークと再会すると、自分の考えを伝えた上で和解、終戦までイザークとは陣営を別にするものの共闘することになります。
あまりストライクと直接対決しなかったこともありパチンコでは見せ場が少ないかもしれません。
期待度の低い敵として出てくるかも?
ニコル・アマルフィ
ザフト所属でありブリッツを駆るパイロットです。
恐らく赤服4名の中でも最も心優しい少年であり、周囲に愛されて育ってきたことが作中の描写から見てとれます。
アスランがキラに対して劣勢だった際に、キラに対して奇襲をしかけたものの返り討ちにあって死亡します。
キラとアスランが本気で殺し合うようになった最大の原因です。
またその死亡シーンが何度も回想として出てくることでも有名で、Googleのサジェストには「SEED ニコル 死亡回数」などと出てきます。
アニメの制作現場が地獄でバンクシーンを何度も使い回すことが常態化しており、ニコルの死亡シーンもバンクとして何度も使われることが原因となっています。
言わずもがなですが、ニコルは1回しか死んでいません。
直接ストライクと対決し決着をつけたことから、パチンコではイザークに次ぐ強さになるのではないでしょうか。
多分作中の設定ではディアッカの方が強いと思うんですけどね。
ラウ・ル・クルーゼ
上記の赤服のメンバーを纏める、クルーゼ隊の隊長です。
またガンダム作品ではお馴染みの仮面キャラです。
その素顔は謎に包まれており、シャア・アズナブルやミスター・ブシドーのように仮面の下の素顔を見ることはできません。
ムウとは浅からぬ因縁があり、お互いが同じ戦場にいる場合にお互いの存在を察知できます。
本作における黒幕であり、ラスボスとしてキラの前に立ちはだかります。
その素性や目的は実際に本編を観て確かめてください。
なおクルーゼの駆るプロヴィデンスは前情報無しで地上波に登場し、最終決戦を掻き乱す存在となりました。
アスランとの戦いがメインとなるパチンコでは登場しないかちょい役で止まる可能性があるでしょう。
アンドリュー・バルトフェルド
「砂漠の虎」の異名を冠する、ザフトの北アフリカ駐留軍司令官です。
彼の部隊とカガリが属していたレジスタンスは対峙していました。
互いに敵とは知らずにキラと出逢い、互いに敵と知ってなお戦争の過酷さを説く、ランバ・ラルを強くイメージしたキャラクターとなっています。
なおラルとは異なり奇跡的に生存し、三隻同盟に参加することになります。
愛機ラゴゥと部下達による連携でキラを苦しめたものの、G兵器に搭乗しないことからパチンコでの出演は難しいものと思われます。
ディアッカと同じくらいの期待度で出るかも?
パトリック・ザラ
プラント最高評議会という、国会みたいなところのリーダーで急進派のトップです。要するにプラントのトップですね。
名前の通りアスランの父親です。
またパトリックという名前ですが、『機動戦士ガンダム00』に登場するパトリック・コーラサワーとは一切関係ありません。
戦争で勝つためには過激な手段も取り、フリーダムやジャスティスといったニュートロンジャマーキャンセラー(以下NJC、NJを無力化し核反応を行えるシステム)を搭載した機体や、ジェネシスという射線上の生命を死滅させる地球すら滅ぼせる兵器などを製造していました。
元々ナチュラル嫌いでしたが、血のバレンタイン事件で妻のレノア・ザラ(アスランの母)を喪ってからはさらに憎悪が加速していました。
そのためナチュラル死すべしという思想自体は理解できますが、あまりにも過激すぎるため作中キャラのほとんどがジェネシスの発射に対してドン引きする事態となりました。
パチンコでは多分ほとんど出番がありません。
彼自身が直接戦場に出向くことがないためですね。
ラクス・クライン
プラントの歌姫と称される少女で、アスランの許婚です。
アスランからは大量のハロを貰っており、身の回りにはハロがついて回っています。
宇宙で遭難しているところをアークエンジェルに助けられますが、その正体がアスランの許婚と知ったキラによってアスランの手元に返されます。
その後は瀕死のキラを救いフリーダムを(ザフトへの許可無く)与えたことで、反逆者としてプラントから追われることとなります。
最終的に最新艦エターナルをバルトフェルドらと共に強奪し、プラントから離反して三隻同盟へ参加することになります。
パチンコではどのような活躍を見せてくれるかわかりません。
復活演出か何かでキラに力を与えるシーンがあるのかも?
登場機体
ガンダムといえばやはりモビルスーツが映える作品です。
機体を目当てに視聴する人もいるでしょう。
今回はネームドキャラが搭乗し、見せ場を多く持つワンオフ機体に絞って紹介します。
先に書いておきますが、「SEEDガンダム」あるいは「シードガンダム」という機体は存在しません。
またこれは意見の分かれるところですが、C.E.79時点では「ガンダム」と名のつく機体は存在せず、作中でもキラがストライクの起動時にモニターに表示されたOS名の頭文字を繋げて読んで「ガンダム……」と呟いたくらいしか「ガンダム」という単語は出てきません。ちなみに以下がそのOS名です。
General
Unilateral
Neuro - link
Dispersive
Autonomic
Maneuver
このことから作中における機体の正式名称に「ガンダム」は無いものと筆者は判断し、以下の説明でも「ガンダム」とは呼びません。ご了承ください。
なお公式がプラモデルやゲーム作品で「ガンダム」と呼称しているのは一切気にしません。公式が勝手に呼んでるだけです。
初期GAT-Xシリーズ
モルゲンレーテ社が開発した5機の試験機です。
なおその全てがザフトにより強奪されかけますが、マリューがストライクを死守したことによりストライクを除く4機が奪取されました。
初期GAT-Xシリーズにはフェイズシフト装甲(以下PS装甲)という特殊な装甲が搭載されており、戦闘時にのみ電力を機体表面に流すことで実弾への強い耐性を得て高いパワーを発揮できることが共通する特徴となっています。
一方で電力切れを起こした際は機体が脱色(本来の色に戻る)してしまうため、パワーダウンを視覚的に気取られてしまうという欠点も持ち合わせています。
GAT-X105 ストライク
前半の主人公機です。
パイロットはキラ・ヤマトおよびムウ・ラ・フラガです。
初期GAT-Xシリーズの中では唯一となる換装機であり、後述するデュエルのほぼ上位互換となります。
最大の特徴は換装可能なバックパックであり、上の画像は汎用性に富んだエールストライカーパックを装着したものとなります。
他にも対艦刀を装備し巨大な敵との戦いを想定したソードストライカー、遠距離からの砲撃での戦いを想定したランチャーストライカーが存在します。
バックパック無しでの戦闘も可能ですが、本来想定された運用方法ではないことから力を十二分に発揮することができません。
他の初期GAT-Xシリーズとの性能差がほとんど無いことからクルーゼ隊を退けてきたことはキラの腕によるものと考えられますが、アスランとの決戦までキラを支え続けてきた機体です。
アスランとの決戦で大破した後はモルゲンレーテ社で改修を受け、以降はムウの乗機として活躍することとなります。
GAT-X303 イージス
前半のアスランの乗機です。
初期GAT-Xシリーズでは唯一の可変機であり、初期GAT-Xシリーズ5機による作戦の指揮官機としてもデザインされています。
変形後の姿は何とも形容しがたく、野球ボールを掴む際の手の形に似た姿となります。
そのまま高威力のビームであるスキュラを撃ったり、敵機へ組み付くこともできます。
劇中ではキラとの決戦時に自爆することで大破し、以降は放置されて物語から退場します。
アスランの乗機もジャスティスに変わるため完全にお役御免です。
なお自爆に必要な暗唱コードは「2887」なので、万が一本作の世界へ転生しイージスに乗るようなことがあれば覚えておくといいでしょう。
GAT-X102 デュエル
これといった特徴を持たない、シンプルかつ汎用性の高いイザークの乗機です。
初期GAT-Xシリーズの中でも最初に完成した機体であり、他の初期GAT-Xシリーズの武装は全て規格が統一されていることから武装のみを借り受けて使用することもできます。
基本性能は他の初期GAT-Xシリーズに引けを取りませんが、後期GAT-Xシリーズやファーストステージの機体が続々と登場するにつれて力不足感が目立ってくるようになります。
それでもパイロットであるイザークの技量も相まって、大きな戦果を挙げて終戦を迎えることになります。
ザフトでは追加武装としてアサルトシュラウドを与えられることとなります。
アサルトシュラウド無しのデュエルは言わばストライカーパック無しのストライク同然のため、追加武装の存在は妥当でしょう。
GAT-X103 バスター
射撃に特化した、ディアッカの乗機です。
近接武装を持たない機体であり、前衛を張るデュエルやストライクとの連携を想定してデザインされています。
歩く弾薬庫と呼べる射撃特化機で、『新機動戦記ガンダムW』に登場するガンダムヘビーアームズを彷彿とさせる機体です。
しかしアークエンジェルとの戦いでは主にムウの乗る戦闘機と一騎討ちするような立ち回りを繰り広げており、目立った活躍を見せることがほとんどありませんでした。
ディアッカが捕虜となった際はアークエンジェルに収容され、モルゲンレーテ社で修理されたものを(戦闘中の緊急時とはいえ)ディアッカが勝手に使用し、その後は三隻同盟へディアッカと共に加わることとなります。
三隻同盟へ参加した唯一の初期GAT-Xシリーズということになります。
GAT-X207 ブリッツ
近接戦闘に特化した、ニコルの乗機です。
またレーダーに反応せず、視認も困難となる特殊武装ミラージュコロイドを搭載している機体でもあります。
近接戦闘に特化とは名ばかりで、このミラージュコロイドがほぼブリッツの本領となります。
その性能は、侵入者を検知すると外部からの攻撃をシャットアウトする強固な防護壁「アルテミスの傘」を擁する宇宙要塞アルテミスをほぼ単騎で陥落させるほどです。この際「アルテミスの傘」はブリッツを認識できなかったことから起動すらしませんでした。
尤もこの時のアルテミス内部の職員は「傘あるし大丈夫やろ」って仕事をサボっていたというのもありますが、レーダーの探知に引っかからないことの優秀さを物語っているとも言えます。
しかしアスランがキラに殺されかけているところを奇襲し、自身を囮としたことでソードストライクの対艦刀をコックピットに刺される形で大破、ニコルと共に退場することになります。
この時の残骸が後の外伝作品で活用されますが、それはまた別の話で。
後期GAT-Xシリーズ
地球連合が開発した、初期GAT-Xシリーズのデータを利用して完成された機体群です。
しっかり地球連合の主力として作品中盤から活躍することになります。
PS装甲を採用していた初期GAT-Xシリーズとは異なる、トランスフェイズ装甲(以下TP装甲)が採用されていることが特徴です。
これは衝撃の瞬間のみその場所をフェイズシフトすることで電力の消費を抑えるものになります。
脱色することもないため相手にエネルギー切れを悟らせない点も強みとなります。
課題はむしろパイロットの方にあり、ブーステッドマンを起用していることから薬物の効き目の限界が稼働時間に直結します。
パイロットに薬を持たせれば解決しますが、精神のおかしくなっている強化人間を野放しにはできないのでしょう。
GAT-X131 カラミティ
バスターの後継機にあたる、オルガが搭乗する機体です。
見てわかる通り射撃に特化した機体であり、バスターに加えてランチャーストライクのデータが反映されたものとなっています。
そのため後述するフォビドゥンやレイダーとの連携を想定した機体となっていますが、当のパイロット達にはあまり仲間意識がありませんでした。なぜか連携はできているのでしっかりと本領を発揮していますけどね。
ホバー移動できるものの、単独での大気圏内飛行ができないため、長距離移動の際には変形したレイダーの上に乗っています。
破壊力に特化しているだけあって多大な戦果を挙げ、最終決戦で撃墜されるまで派手な活躍を見せました。
パイロットのオルガもブーステッドマンの中ではマシな方であることもあり、正統派なかっこよさを放つ機体です。
GAT-X252 フォビドゥン
単機で敵基地などへ侵攻することを想定したブリッツの後継機となる、シャニの乗機です。
TP装甲による実体弾の無力化に加えて、左右に装備されている大きな盾(=ゲシュマイディッヒ・パンツァー)によるビームの無力化によっておよそ無敵の機体となっています。
また主兵装が鎌であることから『新機動戦記ガンダムW』に登場するガンダムデスサイズを想起させます。
加えて射出後に曲がるビームを用いることから、並のパイロットと機体では太刀打ちできない強さを誇ります。
単独での大気圏内の飛行もでき、多くのザフト兵を葬る活躍を見せました。
奇抜な見た目ではありますが強さは本物であり、後期GAT-Xシリーズの中では最も敵を苦しめた存在と言えるでしょう。
GAT-X370 レイダー
イージスの後継機となる可変機で、大気圏内での運用も想定されたクロトの乗機です。
TP装甲だけでなく、主兵装であるハンマーを振り回すことで攻撃を無効化することもできます。
勿論ハンマーは破壊力に長けた武装であり、多くの機体をスクラップにしています。
大気圏内では変形した後にカラミティを乗せて戦場に馳せ参じることが多く、少なくともオルガとは連携した戦いができています。
単体での機体性能はフォビドゥンにやや劣るものの、量産機を大きく凌駕する性能で三隻同盟やザフトを苦しめることとなります。
ファーストステージ
ザフトが開発した、NJCを搭載し核エンジンで動く機体群です。
その特性上、エネルギーが切れることなく戦闘を続けることができます。
後期GAT-Xシリーズすらも超える性能を誇り、作中最強機体に名を連ねる機体が散見されます。
無限の電力から常時発動しっぱなしのPS装甲も搭載していることから実弾兵器相手には非常に強く、一対多をこなせるスペックとパイロットの腕が合わさることで比類なき強さを発揮します。
ZGMF-X10A フリーダム
後半の主人公機であり、続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でも活躍する機体です。
フリーダムという機体名ですが、『G-SAVIOUR』に登場するRGM-196 フリーダムや、『機動武闘伝Gガンダム』におけるネオアメリカ製のGF2-014NA ガンダムフリーダムおよびGF7-023NA ガンダムフリーダムとは一切関係無い機体です。
先述した通り、ラクスが勝手にザフトへキラを招聘し、そのまま奪って三隻同盟で運用されることになります。
本来はイザークが搭乗予定だったものの、本人はそのことを知らなかったため、初見時は「何だあのモビルスーツは!?」と驚愕していました。
なるべく人を殺さずに戦争を終わらせたいキラの理想を実現できる機体であり、後期GAT-Xシリーズの3機が連携することでやっと苦戦するくらいには強さが飛び抜けています。
また専用装備ミーティアは高速戦闘と大量破壊を両立でき、最終決戦時にはそれで一般兵を相手に無双してクルーゼと決着をつけました。
その姿と活躍からガンダム作品全体でも人気の高い機体であり、パチンコの役物にも採用されています。
初登場でアークエンジェルを守る『舞い降りる剣』は必見です(2回目)。
ZGMF-X09A ジャスティス
後半でアスランが乗る機体です。
イージスと引き換えにストライクを倒した功績を讃えてザフトからアスランへ正式に譲渡されますが、当のアスラン自身が三隻同盟へ寝返ったことからザフトに対して牙を剥くことになります。
赤を基調とした機体ですが、製造元もコンセプトも違うため変形するわけではなく、シンプルな高性能機といった形で纏まっています。
フリーダムと同様に専用装備ミーティアを用いることで高速戦闘と大量破壊をこなせるようになります。
ジャスティスそのものは目立った武装が無いため、フリーダム以上にミーティアの恩恵を大きく受けられます。
ゲーム作品で見かけることも多い機体ですが、フリーダムの知名度が高すぎるせいで相対的に影の薄い機体です。
パチンコでもその姿を拝めないのではないでしょうか。
ZGMF-X13A プロヴィデンス
クルーゼが最終決戦で搭乗する機体です。
アニメ放送時は事前情報が無かったことから視聴者の度肝を抜きました。
最大の特徴は背部のドラグーンシステム(背中から生えてるトゲトゲ)であり、これを射出して弾幕形成を行うことができます。
ムウが序盤に登場するオレンジの戦闘機(メビウス・ゼロ)にも似たようなシステムが搭載されていますが、あちらとは異なり無線式で使用できることからより高度な空間認識能力を求められます。
その存在はザフト内でも秘匿されており、プロヴィデンスを目撃したイザークすらも驚愕していました。あなたの直属の上司の機体です。
クルーゼの迷いのない戦い方に加えて高い技量、プロヴィデンスの性能によってキラやムウを苦しめました。
最終的にキラの乗るフリーダムと一騎討ちになることから、そこをパチンコで拝める可能性はあります。
最後に
端的に表現するなら、新人類を作ったら旧人類と互いに憎みまくって破滅寸前の地獄みたいな世界観の作品です。
ということで観てください。
スペシャルエディションなら全体の話がコンパクトに纏まっていますが、HDリマスターでアニメの再放送をしたことがあるためそちらでもいいです。
比較のために初回放送時のアニメを観てもいいです。
ここまで読んだ人は是非『機動戦士ガンダムSEED』を観てください。
パチンコを打った人も観てください。
作品にのめり込む理由なんて何でもいいんです。
観てください。観ろ。観たことある人も観直してください。
以上で記事を締め括りたいと思います。
長文でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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