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【希望皇ホープ】について

 皆さん初めましての方は初めまして、そうでない方は前回までの記事を読んでいただきありがとうございます。その辺の決闘者の衣玖(いく)と申します。

 現在マスターデュエルでは「N/R レアリティ フェスティバル」というイベントが開催されています。
 レアリティの低いカードだけで戦おうというイベントですね。

 少し前に「エクシーズフェスティバル」というイベントが開催され、そこで見られた問題点をベースに改善をし「お互いにまともなデュエルができる」ような調整がされると思います。

 その「エクシーズフェスティバル」で使用していた筆者の【希望皇ホープ】を紹介しようと思います。
 ただし《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》や《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を並べるようなデッキではありません。
 イベントの趣旨を汲み取りイベントを楽しもうと努力したデッキのため、自己満足の域を出ません。ガチデッキを見たい人はブラウザバックしてください。

デッキコンセプト

 このデッキはあらゆる「希望皇ホープ」を並べて気持ちよくなろう、というシンプルな考えのもと組まれたデッキです。
 なのでそれにそぐわないカードは採用していません。

 イベントを走った強いデッキが見たかった!
 制圧型の【希望皇ホープ】の参考にしたかった!

 という要望には応えられません。
 このnote自体がそうですが、自己満足を突き詰めたデッキでしかないため予めご了承ください。

デッキレシピ

 こちらが使用していた【希望皇ホープ】です。
 良くも悪くも普通のデッキだと思います。
 変化球のカードなどは無いので、解説など見ずとも回せるようなデッキですが、時間のある方はお付き合いください。

 普段はメインデッキから紹介をしていますが、今回は《No.39 希望皇ホープ》が主役ということでエクストラデッキから紹介します。
 左上から紹介していきます。

 なお、「No.モンスターはアストラルの記憶の欠片である」という設定を踏襲し、同一「No.」の採用は控えています。ご了承ください。

《No.39 希望皇ホープ・ルーツ》

 ランク1の「希望皇ホープ」モンスターです。
 このデッキでは《アストラル・クリボー》を2体並べるか《RDMーヌメロン・フォール》を発動するくらいしか活用する手段はありません。

 《No.39 希望皇ホープ》を彷彿とさせる攻撃無効の効果があり、エクシーズモンスターの攻撃を無効にした場合はそのモンスターのランク×500の数値分このカードの攻撃力が永続的にアップします。
 相手が素直に攻撃してくれるならば攻撃を無効にし攻撃力に変換できますが、どちらかと言えば自分のモンスターの攻撃を止めることが中心になります。
 《No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン》でも攻撃力5000アップになるため、そのまま殴るよりも総攻撃力は高くなります。

 この攻撃を止める効果と攻撃力をアップさせる効果は同時に行われます。
 そのため《ダブルアップ・チャンス》はタイミングを逃すことなく発動でき、攻撃力の倍加した他のモンスターと攻撃力の上がった自身で攻撃を仕掛けられます。
 自身の攻撃力を倍加させるのもいいでしょう。

 あまり場に出ることのないカードですが、使いようによっては大立ち回りができるため常に気にかけておきましょう。

《FNo.0 未来龍皇ホープ》

 後述する《No.93 希望皇ホープ・カイザー》によって呼び出される攻撃力3000のバニラです。
 正規の召喚は行わず、打点要員として呼び出されるだけの存在です。場に出る際にかっこいい演出が入りますが《青眼の白龍》程度の攻撃力を持つだけの貧弱なモンスターなので気にしなくていいです。

 なおランクの星が書かれていませんが、ルール上は《No.39 希望皇ホープ・ルーツ》と同じくランク1として扱います。
 これは効果が無効にされても変わりません。

《No.39 希望皇ホープ》

 このデッキの主役であるモンスターです。
 アニメ『遊戯王ZEXAL』では終始主人公の九十九遊馬のエースとして描かれ、あらゆる敵を倒してきました。
 現在でもエクシーズモンスターの代表として扱われるため、使ったことはなくとも見たことはあるカードの1枚と呼べるでしょう。

 そんなこのカードはこのデッキで八面六臂の活躍を見せます。
 ある時は「RUM」や「RDM」によって派生した姿へと進化し、ある時は攻撃力10000で斬りかかります。

 通常、【希望皇ホープ】ではこのカードが処理されると苦しい戦いを強いられるため2〜3枚の採用がされますが、「No.」は世界に1枚しかないため1枚のみの採用です。ここだけは誰にも譲れません。

 ほぼ全ての進化のベースとなるカードですが、これを出さなきゃ話にならないので意地でも着地を通します。
 通らなかったら半分くらい負けみたいなもんです。

《CNo.39 希望皇ホープレイ》

 無条件で《No.39 希望皇ホープレイ》の上に重ねてエクシーズ召喚できる「希望皇ホープ」です。
 アニメで存在した、自分のライフポイントが1000以下でないと自壊する、というデメリットは削除され扱いやすくなりました。

 主な用途はエクシーズ素材を嵩増しするための下敷きです。ホープレイごめんな。
 ちゃんと効果を使おうとしたことはありましたが、《No.39 希望皇ホープ》を出せない、《SNo.39 希望皇ホープONE》でないと解決しない、そもそもライフポイントが1000を下回らない、といったことが重なり下敷き以上の活躍をさせることができませんでした。

 《No.39 希望皇ホープ》と異なりエクシーズ素材が無くとも自壊しないため、壁としての運用をすることもありましたが稀なケースですね。

《SNo.39 希望皇ホープONE》

 漫画版『遊戯王ZEXAL』で登場した、新たなる「No.」の姿です。こちらも《No.39 希望皇ホープ》の上に重ねてエクシーズ召喚できます。

 登場してからは数枚の「ZW」を装備できる点を除けばこちらの方が攻撃力が10高いということで、こちらを採用するケースが多く見られました(なお役割は下敷きの模様)。
 しかし効果は優秀で、ただの下敷き扱いするには惜しい性能をしています。

 その肝心の効果とは、自分のライフポイントが相手より3000以上少ない場合、エクシーズ素材を3つ使いライフポイントが10になるように支払うことで相手の特殊召喚されたモンスター全てを破壊して除外し、その数×300のダメージを与えるというものです。
 つまり限界までライフポイントを削る代わりに相手のフィールドを一掃できる効果ですね。

 「エクシーズフェスティバル」を走っていて、2回ほどこの効果を使って勝利しました。下敷きとしての側面が強すぎて誰も効果を知らないのです。

《No.39 希望皇ホープ・ダブル》

 あらゆる「希望皇ホープ」へと進化する、もう1枚の「希望皇ホープ」です。
 フリーチェーンで《ダブル・アップ・チャンス》をサーチしながら、「希望皇ホープ」モンスターを攻撃力を2倍にして重ねます。
 攻撃力10000で斬りかかる《No.39 希望皇ホープ》の正体がこいつですね。
 ただしこの効果で出したモンスターは直接攻撃ができないため気をつけましょう。

 無論、他の「希望皇ホープ」を出すこともできます。
デッキに《ダブル・アップ・チャンス》が無ければ発動すらできませんが、それをデッキに戻す方法もあるのであまり心配しなくてもいいでしょう。

《CNo.39 希望皇ホープレイV》

 作中で初めて「RUM」によりランクアップした《No.39 希望皇ホープ》の新たなる姿です。

 《Dragoon D-END》と同じ破壊効果を持ちながら、攻撃やバトルフェイズに関して何の影響も与えません。
 さらに相手によって破壊されると墓地のエクシーズモンスターをサルベージできるため、除外さえされなければ繰り返し使うこともできます。

 「希望皇ホープ」の中でも殺意が高めで、単体によるダメージの期待値は群を抜いて高いです。
 サルベージ効果によるリカバリー能力もあるため、適当に出してもあまり問題無いと思います。

《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》

 《CNo.39 希望皇ホープレイV》と代わる形で登場した「希望皇ホープ」です。

 攻撃する際に相手は魔法罠カードを発動できず、エクシーズ素材を使うことでモンスター効果もターン終了時まで無効化しつつその攻撃力分アップする効果を持ちます。
 つまり事実上2800の固定ダメージを与えるモンスターと言っても問題無いでしょう。

 全体的に《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》をマイルドにしたようなカードですが、《No.39 希望皇ホープ・ダブル》の効果で出した場合は《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》を凌駕する攻撃力になる点は勝る部分です。
 またステータスの上がる「ZW」を装備した場合はその上昇した攻撃力で無双できるため《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》よりも爆発力は高めです。

 「RUM」では《獣装合体 ライオ・ホープレイ》や《CNo.39 希望皇ホープレイV》の方が優先されがちですが、選択肢として出すことを検討できる効果なので状況に合わせて出しましょう。

《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》

 登場してから環境を荒らし周り、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》や《古代の機械究極巨人》などの除去されても後続を呼び出せる超大型モンスターを、それを許さず一撃で屠り続けた最強の「希望皇ホープ」です。

 漫画版『遊戯王ZEXAL』では《RUMーシャイニング・フォース》によってランクアップした姿でしたが、OCG化に際してそれを併合する形となりました。
 《混沌幻魔アーミタイル》や《機皇神マシニクル∞》など、専用のカードを用いて出すモンスターに多く見られるものです。

 このため《No.39 希望皇ホープ》を出すだけで現れ、攻撃力5000で相手を除去するエクストラデッキの必須カードとなりました。

 そもそもこいつはエクシーズ素材の有無に関わらず、戦闘を行うダメージステップ終了時まで相手のカードの効果の発動を封じる効果を持ちます。そのため《魔法の筒》などの攻撃宣言時に発動できるカードはもちろん、《キラー・トマト》などの戦闘破壊されることをトリガーにした効果や《ダメージ・コンデンサー》などのダメージ計算後に発動できるカードも発動もできません。
 これを利用して攻撃宣言からダメージ計算するまでの間にフリーチェーンのカードを一切の妨害を受けずに通すことも可能です。

 さらにモンスターと戦闘を行うダメージ計算時にエクシーズ素材を2つ使うことで、そのダメージ計算時のみ攻撃力が5000になります。これによってあらゆるモンスターを粉砕してきました。
 加えて《CNo.39 希望皇ホープレイ》や《SNo.39 希望皇ホープONE》を中継することで2回の発動も可能としました。

 ただし戦闘を行う相手モンスターの効果は無効になりません。そのため《地球巨人 ガイア・プレート》には戦闘で勝てませんし、戦闘破壊されないモンスターは戦闘破壊できません。これは《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》が勝るポイントですね。

 そんなこのカードですが、このデッキではあまり出しません。まず理由として挙げられるのは、エクシーズ素材を2つ以上保持して出せることが少ないからですね。

 このデッキは主に「RUM」によるランクアップを主体として戦うことになります。そしてエクシーズ素材となった「希望皇ホープ」を蘇生させて新たにランクアップさせる、といった戦い方が基本になります。
 蘇生された「希望皇ホープ」はエクシーズ素材を基本的に持たないままとなります。そこにこのカードを出しても、確実に攻撃を通せるだけのモンスターにしかなりません(それでも十分強いですが)。

 また「このカードはエクシーズ素材にできない」という効果外テキストを持つことから、このカードからのランクアップを見込めないこともマイナスポイントになります。
 この効果は何があっても無効になりません。そのためどのような状況であろうとこのカードが終着地点となるのです。
 ランクアップを繰り返し続けるこのデッキではそんなことをしてはいけません。

 散々こき下ろしましたが、普通に考えて頭のおかしい壊れたカードであることは間違いありません。
 必要な状況では渋らずに出していいカードです。

《竜装合体 ドラゴニック・ホープレイ》

 《ZWー弩級兵装竜王戟》を装備した《CNo.39 希望皇ホープレイ》の姿です。そのためかカード名を《CNo.39 希望皇ホープレイ》として扱う効果があります。
 つまりこのカードも立派な「No.」の1枚です。

 攻撃対象および効果の対象になった時に手札かデッキの「ZW」を装備する効果と、エクシーズ素材を1つ使うことで装備している「ZW」の数まで相手のカードの効果を永続的に無効にする効果があります。

 前者の発動条件が受動的である点がネックとなり、後述する《獣装合体 ライオ・ホープレイ》に出番を譲ることが多かったですが、戦闘破壊耐性と戦闘ダメージを0にする効果を持つ「時械神」相手には大いに活躍しました。

 せめて後者の効果がフリーチェーンであれば、活躍の機会はさらに増えたと思います。

《獣装合体 ライオ・ホープレイ》

 こちらは《ZWー獣王獅子武装》を装備した《CNo.39 希望皇ホープレイ》の姿です。こちらも《CNo.39 希望皇ホープレイ》として扱われます。

 こちらでまとめて説明するためにあえて飛ばしましたが、先程の《竜装合体 ドラゴニック・ホープレイ》とこのカードはルール上《CNo.39 希望皇ホープレイ》として扱います。つまり、この世には《竜装合体 ドラゴニック・ホープレイ》なるカードも《獣装合体 ライオ・ホープレイ》なるカードも存在しないということです。

 つまりは別の効果を持った《CNo.39 希望皇ホープレイ》なのであり、それぞれを合わせて3枚までしか入れられないということです。
 類例には《海》《伝説の都 アトランティス》《忘却の都 レミューリア》《幻煌の都 パシフィス》《深海の都 マガラニカ》が全て《海》として扱われる、《ハーピィ・レディ》《ハーピィ・レディ1》《ハーピィ・レディ2》《ハーピィ・レディ3》《ハーピィ・レディ・SB》が全て《ハーピィ・レディ》として扱われるといったものがあります。
 《アトランティスの戦士》が存在しないカードをサーチするとしてネタにされる理由でもあります。

 しかしこれ以外に《CNo.39 希望皇ホープレイ》として扱われるカードは無いので、問題無くそれぞれ1枚ずつ採用できました。

 閑話休題。

 このカードの性能ですが、《竜装合体 ドラゴニックホープレイ》とは逆のものと言えるでしょう。
 エクシーズ素材を使うことでデッキかエクストラデッキから「ZW」を1枚装備する効果と、「ZW」が装備されている場合にフリーチェーンで相手フィールドの効果モンスターの効果を永続的に無効にし攻撃力を半分にする効果があります。

 前者は遊戯王の中でも珍しい、発動と効果が無効にされない効果です。前例は《CNo.92 偽骸虚龍 Heart-eartH Chaos Dragon》しかいません。これにより《無限泡影》や《天罰》などによって妨害されず、確実に「ZW」を装備できます。
 どうやらこの効果は知名度が低いらしく、実際のデュエルシーンでも無効にしようと試みられた事例が散見されました。

 後者はフリーチェーンでの妨害効果です。永続的に効果を無効にし、攻撃力も半減させます。
 フィールドのモンスターを対象とするため墓地や手札で発動した効果は無効にできませんが、《竜装合体 ドラゴニック・ホープレイ》と同様にカードの効果そのものを無効にするため永続効果などには有効です。

《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》

 「ラスボスの使うカード」とまで言われた、アストラル世界の力によりランクアップした「希望皇ホープ」の姿です。

 アニメ『遊戯王ZEXAL』では、自分フィールドのカード全てに完全耐性を与え、バトルフェイズ中に相手のモンスターの攻撃力を全て0にし、エクシーズ素材を使い自分のエクシーズモンスターを除外することで《No.39 希望皇ホープ》を蘇生させつつその攻撃力の半分の数値のライフポイントを回復するカードでした。

 OCG化に際して耐性を付与する効果が全て削除され、相手の攻撃力を0にする効果もエクシーズ召喚成功時に強制発動するものになりました。また蘇生効果もバトルフェイズのみからフリーチェーンへ変更された上で「希望皇ホープ」モンスターに範囲が拡大されましたが回復量は1250と固定値になりました。

 それでもなおそのエクシーズ素材のお手軽さからフィニッシャーとして起用される強力なカードです。

 このデッキでは《RUMーアストラル・フォース》によって呼び出される他、《No.39 希望皇ホープ・ダブル》や《No.99 希望皇ホープ・ドラグナー》によって任意のタイミングで出すことで相手の攻撃力を0にする使い方がされます。

 攻撃力も3000と高く後続も呼び出せることから、デュエルを終わらせられる力を持ったカードと言えるでしょう。
 ちなみに名前が「希望皇ホープ」ではありませんが、「希望皇ホープ」モンスターとして扱うため各種サポートを受けることができます。

《No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン》

 アニメ『遊戯王ZEXAL』のラストデュエルに登場した「No.」の終焉にして頂点。
 《HRUMーアルティメット・フォース》によって《No.39 希望皇ホープ・ルーツ》からランクアップしました。

 ノーコストで墓地の「No.」を効果を無効にし蘇生させる効果と、このカードがフィールドを離れる効果を無効にし、自身以外のモンスターを全て破壊した上でその攻撃力分のダメージを与えるという効果を持っていました。

 OCG化に際しては蘇生効果は守備表示限定であるものの概ねそのまま再現されました。
 利用方法は限定されていないため、これにより墓地の「希望皇ホープ」を蘇生させることでさらなるランクアップの足掛かりにすることができます。

 後者の効果は「フィールドを離れる」の定義がOCGに存在しないためか、このカードを対象とするモンスター効果の発動を無効にし破壊する、と大幅に弱体化しました。
 対象を取らない効果には無力であるため、アニメのように《FNo.0 未来皇ホープ》と相対するとそのまま奪われてしまいますが、4000という高い攻撃力もありそれなりの場持ちが期待できるでしょう。

 またこのカードの最大の特徴は、《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》と同様に召喚条件を内蔵している点です。
 手札の「RUM」を捨て、自分の場の「希望皇ホープ」の上に重ねてチェーンブロックを組まずにエクシーズ召喚します。
 いかなる「RUM」でもコストにできるため、フィールドの「希望皇ホープ」と手札の「RUM」が噛み合わない場合でも問題無く出すことができます。

 ただしエクシーズ召喚の素材にできない《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》の上には重ねられないので注意しましょう。
 またこのカードの名前は「希望皇ホープ」となっているため、「希望皇ホープ」ではありません。

《No.93 希望皇ホープ・カイザー》

 漫画版『遊戯王ZEXAL』でアストラルが使用した「No.」です。そちらでは《ナンバーズ・エヴァイユ》によって特殊召喚されましたが、OCG化に際してよくわからない召喚条件になってしまいました。
 そのため正規のエクシーズ召喚は一切狙いません

 このカードのエクシーズ素材の種類の数までエクストラデッキの「No.」を特殊召喚する代わりにターン終了時まで相手に与える戦闘ダメージが半減しそれ以上の展開が封じられる効果と、他の「No.」がいる限り戦闘・効果で破壊されない効果を持ちます。

 前者の「エクシーズ素材の種類の数」とは、異なるカード名のカードの種類であるかどうかが判定材料となります。
 そのため、例えば《No.39 希望皇ホープ》2体を素材にエクシーズ召喚した場合、エクシーズ素材には《No.39 希望皇ホープ》しか存在しないため、出せる「No.」は1体だけとなります。

 ちなみに重ねて出せるエクシーズモンスターはエクシーズ素材をそのまま引き継ぎますが、エクシーズモンスターを素材にエクシーズ召喚する場合はエクシーズ素材だったカードが墓地へ送られます。

 さて、そんなこのカードですが、これこそがこのデッキにおける核でありキーカードであると明言しておきましょう。

1.異なるレベル4モンスター2体で
 《No.39 希望皇ホープ》をエクシーズ召喚
2.《No.39 希望皇ホープ》1体で
 《CNo.39 希望皇ホープレイ》をエクシーズ召喚
3.《CNo.39 希望皇ホープレイ》を対象にして
 《HRUMーユートピア・フォース》を発動し、
 このカードを特殊召喚
4.このカードのエクシーズ素材が4種類あるため
 異なるランクの「No.」を4体特殊召喚

 これが基本的な動きとなります。
 呼び出す「No.」はランク9以下の異なるランクであり攻撃力も3000以下でなければなりません。
 そのため基本的には最初に以下のモンスターを特殊召喚します。

ランク0 《FNo.0 未来龍皇ホープ》
ランク4 《SNo.39 希望皇ホープONE》
ランク5 《CNo.39 希望皇ホープレイV》
ランク6 《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》

 いずれも攻撃力がやや高めで、単純に物量で押すなら頼りになるモンスター達です。
 彼らが除去されようとも、次のターン、その次のターンとこのカードのエクシーズ素材がある限り何度でも特殊召喚ができます。そうして絶え間無く「希望皇ホープ」を出し続けることがこのデッキの目的です。

 そのためこのカードの効果がとりあえず1回通っただけで目的は達成できているのです。デュエルを諦めるようなことはしませんが、勝ち負けはどうでもよくなります。
 ホープを5体並べてこれといった妨害も無くターンを渡して相手のデッキと本気でぶつかり合う、「エクシーズフェスティバル」の趣旨を汲み取った筆者の辿り着いた相手をリスペクトするデュエルの極致を体現したモンスターです。

《No.99 希望皇ホープドラグナー》

 「ストラクチャーデッキーオーバーレイ・ユニバースー」にて登場した新たなる「No.」です。
 まともにエクシーズ召喚させる気は無く、同ストラクチャーデッキの《HRUMーユートピア・フォース》や《No.39 希望皇ホープ・ダブル》で出すことを想定されたカードです。

 フリーチェーンでエクシーズ素材を2つ使うことで「No.1」〜「No.100」の中から1体をエクストラデッキからエクシーズ召喚扱いで特殊召喚する効果と、攻撃宣言した相手モンスターの攻撃力を永続的に0にする効果があります。

 エクシーズ素材が無くとも強力な効果を有する《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》や《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》などを呼び出して制圧する現代の【希望皇ホープ】の要となるカードです。

 こんな壊れたカードを使うつもりは基本的にありませんが、出さなければ負けるような状況では出します。
 《No.93 希望皇ホープ・カイザー》の物量による制圧でも足りない時の詰めの一手としての側面が大きいですね。なので最悪効果が使えなくても構いません。

 一応このデッキでは《No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン》で呼び出すことのできる最高の守備力の持ち主であり、このカードの効果であちらを呼び出すこともできるため、それなりに強固な盤面を作ることはできます。

 筆者のイベントに対する考え方、「ホープ」に対するこだわり、それらを詰め込んだエクストラデッキです。
 カードによって出す優先度は変わりますが、イベントを通して使わなかったカードはありませんでした。

 この「ホープ」を活かすためのメインデッキの召喚もしていきます。

《アストラル・クリボー》

 エクストラデッキの「No.」を見せることでそのモンスターと同じレベルとして特殊召喚できる効果と、このカードを素材にしたモンスターに戦闘破壊耐性と効果破壊耐性を付与するモンスターです。

 このデッキに採用されている唯一のレベル1モンスターであるため、《No.39 希望皇ホープ・ルーツ》を普通にエクシーズ召喚するならばこのカードを2枚使わなければいけません。

 このデッキは基本的に《No.39 希望皇ホープ》と《No.39 希望皇ホープ・ダブル》を足掛かりとしてさらなる「希望皇ホープ」へと繋げます。
 そのためこのカードもランク4のモンスターを見せることでレベル4のモンスターとして使うために採用しており、一度も《No.39 希望皇ホープ・ルーツ》の素材になることはありませんでした。

 ちゃんとエクシーズ召喚するエクシーズモンスターが事実上ランク4の「希望皇ホープ」2体だけなので2枚のみの採用としました。

 結局一度も遭遇しませんでしたが、《No.39 希望皇ホープ・ダブル》や後述する「ZS」モンスターの効果の発動に対する《幽鬼うさぎ》への対策の意味合いもありました。

 なおこの効果の付与は、エクシーズ召喚した「No.」の上に重ねてエクシーズ召喚した新たなエクシーズモンスターには適用されないので気をつけましょう。
 またあくまで「エクシーズ召喚したモンスターの効果が1つ増える」という扱いのため、《無限泡影》などの効果を受けると破壊耐性も無効になります。
 詳しくは以前の記事を参考にしていただくか、第12回あたりで改めて解説する予定なのでそちらをご覧ください。


《ブリキンギョ》

 召喚に成功した時に手札のレベル4モンスターを特殊召喚するだけの普通のモンスターです。
 アニメ『遊戯王ZEXAL』で九十九遊馬の親友である鉄男が使っていたモンスターでもあります。

 似たような効果を持つ《ゴブリンドバーグ》と比較すると《増援》に対応せずレベル1〜3のモンスターを特殊召喚できないものの、特殊召喚に成功した時のモンスター効果を発動させられる点や《バハムート・シャーク》などの水属性を素材に要求するランク4エクシーズモンスターの素材にできる点が強みです。

 しかしどうせレベル4しか並べないならば《増援》でサーチできる《ゴブリンドバーグ》の方がいいのでは?と思う人もいるでしょう。筆者もそう思います。

 あえてこちらを採用している理由ですが、《ゴブリンドバーグ》がSRでこちらがRだからです。
 忘れていませんか?このデッキはあくまで「エクシーズフェスティバル」で使うためのマスターデュエルのデッキです。似たような効果でレアリティの低いカードがあったらそちらを使いたくなるのは仕方ないことです。
 出すモンスターは素材に縛りの無い「希望皇ホープ」だけなので、SRのチップに余裕があったら《ゴブリンドバーグ》を採用していました。
 また2体の「希望皇ホープ」を出した後は用済みなので最低限使うであろう2枚の採用となりました。

《Vサラマンダー》

 真月零との友情のカードです。
 召喚に成功した時に墓地の「希望皇ホープ」を完全蘇生させる効果と、《CNo.39 希望皇ホープレイV》に装備させ効果を無効にする代わりにエクシーズ素材を1つ使うことで《サンダー・ボルト》の効果と破壊した数×1000のバーンダメージを与える効果があります。

 このデッキでは主に前者の効果を利用し、墓地の《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》を蘇生させ攻撃に参加させたり、《No.39 希望皇ホープ》をランクアップさせて後者の効果に繋げたりといった使い方がされました。

 「ZW」ではないためそのサポートは受けられませんが、レベル4であることから効果が使えるタイミングではなくてもエクシーズ素材にできる点が非常に優秀でした。
 なぜ1枚の採用かって?真月がくれたのが1枚だからですよ。
 もしレベル3モンスターだったら採用は見送られていたでしょう。

《ZWー阿修羅副腕》

 個人的に最強だと考えている「ZW」です。
 手札およびフィールドから「希望皇ホープ」に装備でき、攻撃力1000アップと全体攻撃を付与します。

 《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》に装備させ、攻撃力0になったモンスター2体へ攻撃するだけでゲームエンドに持っていくことができます。
 また《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》や《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》ならば相手のカード効果の発動を封じながら全体攻撃ができるとやりたい放題できます。

 レベルが4なのもポイントで、いざという時はエクシーズ素材としても利用できるなどとても優秀なカードです。
 こちらも創造された枚数が1枚であったため1枚の採用で、レベル4なら採用していなかったかもしれません。

《H・C 強襲のハルベルト》

 ゴーシュの使用していた「H・C」モンスターのひとつです。「デュエリスト・アドベント」で登場したOCGオリジナルカードですが、その便利さから多くのデッキで採用されました。

 《サイバー・ドラゴン》と同じ条件で特殊召喚でき、貫通能力を備えた上で、戦闘ダメージを与えると自身を含む「ヒロイック」カードをサーチできるという1枚のカードには持たせないであろうてんこ盛り具合です。
 同弾の《H・C サウザンド・ブレード》と共に採用されやすく、現代でも使おうと思えば使えるカードでしょう。

 そんなこのカードの役割は、後攻になった際の起点や邪魔なモンスターの露払いとなります。
 《フォッシル・ダイナ・パキケファロ》や《大地の結界像》を利用した【岩石族】のメタビートを相手にすると「希望皇ホープ」が場に出ないという事態が時折発生しました。
 そのような相手を倒しつつメインフェイズ2で「希望皇ホープ」になれるという強みがこのカードにはあります。

 加えてサーチ効果があるために後続を確保しやすく、フィールドが空になっても次のターンにこのカードの特殊召喚から入ることができたので便利なカードでした。

 その取り回しの良さとサーチ効果の都合で3枚積みになりました。
 特殊召喚条件が《ZSー昇華賢者》と被るきらいがありましたが、あちらは先攻寄り、こちらは後攻寄りと使い分けられたためあまり気になりませんでした。

《ZSー武装賢者》

 自分フィールドのモンスターがレベル4モンスター1体のみの場合に特殊召喚することもできる「ZS」モンスターです。他にモンスターがいると素直に通常召喚するしかありません。

 このカードをエクシーズ素材に使って出した「希望皇ホープ」は、エクシーズ召喚に成功した場合に「ZW」をサーチできる効果を得ます。

 サーチする「ZW」は状況により変わりますが、基本的には《ZWー雷神猛虎剣》をサーチして「希望皇ホープ」に効果破壊耐性を付与します。

 採用している「ZW」の枚数が多くない点や《獣王合体 ライオ・ホープレイ》の効果がデッキからの装備である点を考慮して2枚の採用としました。
 え?「ZS」なんだから1枚じゃないの、って?いや、これアニメで使われてないし複数積んでもいいんじゃない?って思いました。ハイ。

《ZSー昇華賢者》

 OCGオリジナルのもう1枚の「ZS」モンスターです。
 こちらは自分のフィールドにカードが無い場合のみ特殊召喚できるので、魔法罠カードも含めて何かカードがあると通常召喚するしかありません。

 こちらは《ZSー武装賢者》とは異なり「RUM」通常魔法カードをサーチする効果を付与します。
 《RUMークイック・カオス》や《RUMー幻影騎士団ラウンチ》などはサーチできないため注意しましょう。
 サーチ先は主に《HRUMーユートピア・フォース》、または《RUMーゼアル・フォース》になります。そしてそのままランクアップに繋げる形ですね。

 必ず初手に欲しいカードであるため3枚採用です。
 こちらもOCGオリジナルだし複数積んでもええやろの精神です。文句は受け付けません。

《希望皇アストラル・ホープ》

 「ホープ」っぽい何かです。何のサポートカードの恩恵も受けられません。

 フィールドにエクシーズモンスターがいると特殊召喚できる効果と、手札かフィールドの他のカード1枚を墓地へ送ることで「エクシーズ」「オノマト」「ゼアル」「ナンバーズ」いずれかの魔法罠カード1枚をサーチする効果を持ちます。

 「エクシーズフェスティバル」では相手フィールドにエクシーズモンスターがいる機会も多く特殊召喚できる機会に恵まれましたが、増殖するGが直撃するのが欠点でした。

 サーチ効果は非常に範囲が広く、手札消費が荒くなるものの《ゼアル・コンストラクション》を経由することでさらに多くのカードをサーチできるようになります。

 ただし一度自分で「希望皇ホープ」を出した後の使い道には乏しく、フィールドで邪魔になることもありました。
 そのため採用枚数は2枚に抑え、なるべくエクシーズ素材にして処理することにしていました。

《ZWー雷神猛虎剣》

 マイナーゆえに強力な「ZW」です。
 手札およびフィールドから「希望皇ホープ」モンスターに装備でき、攻撃力1200アップ、「ZW」に対する効果破壊耐性、装備モンスターの効果破壊に対して自身を身代わりにする効果を持ちます。

 最も強力なのは真ん中の「ZW」に対する効果破壊耐性の付与です。
 なんとこの効果、他の「ZW」だけでなく自身も効果範囲に含みます。そのため《ハーピィの羽根帚》や《ツインツイスター》の効果を受けず、高い攻撃力と効果破壊への身代わりを維持することができます。

 また装備モンスターの効果破壊に対する身代わり効果も優秀で、攻撃力3000〜4000ほどのモンスターを正面突破させるか除去を強要させるかという圧力をかけることができます。

 反面、その微妙に高いレベルのせいで、展開できない序盤に引くと腐ってしまいます。
 然るべきタイミングでシャイニングドローしましょう。

《ZWー風神雲龍剣》

 《ZWー雷神猛虎剣》と同時に登場した、対となる「ZW」です。
 手札およびフィールドから「希望皇ホープ」モンスターに装備でき、攻撃力1300アップ、装備モンスターへの効果対象耐性、装備モンスターの戦闘破壊に対して自身を身代わりにする効果を持ちます。

 こちらも真ん中の効果が強力で、装備モンスターに対する対象を取る効果をシャットアウトします。
 《強制脱出装置》や《バージェストマ・ディノミスクス》といった破壊ではない対象を取る除去に対して強く出ることができます。

 《ZWー雷神猛虎剣》と共に装備した場合、攻撃力2500アップ、効果対象耐性、各種破壊への身代わり効果という強固な耐性を得ます。
 その穴を突いてくる《氷結界の龍 トリシューラ》や《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》をコピーした《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》などの天敵がいない環境であったことも良い点でした。

 こちらも何もできない時に引いても困るので、然るべきタイミングでシャイニングドローするといいと思います。

《ZWー天馬双翼剣》

 非常に強力な制圧要員となる「ZW」です。
 相手のライフポイントより2000以上少ない場合に特殊召喚できる効果、フィールドから「希望皇ホープ」モンスターに装備し攻撃力を1000アップさせる効果、装備されている場合に相手フィールドのモンスターの発動した効果を無効にできる効果があります。

 さっきまでの「ZW」とは異なり、フィールドからしか装備できません。そのため何かしらの方法でフィールドに出す必要があります。
 自分のライフポイントが相手より2000以上低ければ手札から特殊召喚できるため、《エクシーズ・チェンジ・タクティクス》などで自分から削ってもいいでしょう。

 相手のモンスター効果を無効にする効果はチェーンブロックを組みません。
 相手モンスターの効果解決時に表側表示で存在していれば、そのまま無効にすることができます。
 言い換えると《サイクロン》などで退かされると効果を無効にできなくなるため注意が必要です。

 このカードをデッキから装備できる《獣王合体 ライオ・ホープレイ》との相性は抜群で、2回分のモンスター効果無効を構えることができます。
 ただしあちらの効果はデッキからでないと装備できないため、引いてしまった時は《ゼアル・コンストラクション》でデッキに戻すなど対策が必要です。

《ハーピィの羽根帚》

 説明いる?

《死者蘇生》

 説明いる?
 強いて言うなら《No.93 希望皇ホープ・カイザー》の効果で特殊召喚したモンスターは蘇生制限を満たしていないため、蘇生できないことを意識しておきましょうってくらいですかね。

《増援》

 このデッキでは各種「ZS」の他、《H・C 強襲のハルベルト》と《希望皇アストラル・ホープ》をサーチできます。
 状況にあったモンスターをサーチしましょう。

《RUMーヌメロン・フォース》

 対象のエクシーズモンスターと同じ種族でランクが1つ高い「CNo.」へとランクアップさせるカードです。
 さらにこの効果でランクアップしたモンスター以外のフィールドの表側表示のカード効果を永続的に無効にします。

 強力な永続カードや戦闘破壊耐性を持つモンスターに対する回答となるカードです。
 ただし自分フィールドのカード効果も無効になるため《エクシーズ・チェンジ・タクティクス》や《ゼアル・フィールド》、既に装備されている「ZW」なども潰してしまいます。
 そのため使いどころの見極めが必要で、確実に相手のライフポイントを削り切れる状況で使うのが無難なところでしょうか。

 また「CNo.」にしかランクアップできないため《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》になることはできません。
 そのあたりのことは注意しておきましょう。

 こちらも真月から貰ったカードを書き換えたカードなので1枚のみの採用です。

《RUMーアストラル・フォース》

 自分のランクが最も高いモンスターを、同じ種族・属性でランクが2つ高いエクシーズモンスターへとランクアップさせるカードです。
 また通常ドローの代わりに墓地のこのカードをサルベージできる効果もあります。

 アニメ『遊戯王ZEXAL』ではランクが1つまたは2つ高いエクシーズモンスターへランクアップさせるだけであり、種族や属性の縛りも無い非常に強力なカードでした。

 OCG版では発動条件が少々厳しく、最もランクの高いモンスターを対象とする必要があります。そのため《No.93 希望皇ホープ・カイザー》や《No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン》など、より高いランクのモンスターがいると発動すらできません。

 またサルベージする効果も、発動した場合ターン終了時までこのカードの効果以外による特殊召喚が封じられます。《No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン》の特殊召喚に利用することもできません。
 手札に複数枚あればまとめて発動することはできますが、ランクアップさせたい素体を特殊召喚できないなど扱いにくい効果であることは変わりありません。

 総じてこんなデッキに半端に入れるカードではなく、専用デッキを組んだ方が活躍できるカードです。
 しかしエリファスに貰ったので1枚入れました。
 だいたい《No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン》の召喚コストになります。

《RDMーヌメロン・フォール》

 自分の「希望皇ホープ」よりランクの低い「希望皇ホープ」へとランクダウンさせ、相手モンスターとの戦闘時にバトルフェイズの間だけその相手モンスターの効果を無効にする効果を付与します。

 要するにランクダウンさせてから《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》の効果を付与するような感じですね。
 ただしあちらとは異なりチェーンブロックを組まないため、モンスター効果を無効にし破壊するカードの影響は受けずに済みます。

 事実上このカード以外に《No.39 希望皇ホープ・ルーツ》を出すカードは無いと言ってもいいでしょう。
 他にも《No.93 希望皇ホープ・カイザー》を「CNo.39」へランクダウンさせたり、《No.39 希望皇ホープ・ダブル》を出すことで新たな姿へランクアップさせたりもできます。

 あまり使う場面の多くないカードですが、付与される効果は誰も知らないのでわからん殺しができます。
 《ゼアル・コンストラクション》でサーチできるため適宜サーチして発動しましょう。

《RUMーゼアル・フォース》

 あらゆるエクシーズモンスターをランクが1つ上の「希望皇ホープ」か「ZW」にランクアップさせる「RUM」です。さらにそれと同時にデッキの「ZW」か「ZS」をデッキの一番上に置くことができます。
 加えて自分のライフポイントが相手より2000以上少なければ、墓地のこのカードを除外することで1枚ドローできます。

 ランクアップさせることで《エクシーズ・チェンジ・タクティクス》か自身の後者の効果によってさらなるカードを手札に加えるデザインとなっています。
 特に後者の効果の発動条件を満たしているならば《ZWー天馬双翼剣》の特殊召喚条件もクリアしているため、そのまま装備へと繋げることもできます。

 このデッキのエクストラデッキには「ZW」が採用されていないので、《RUMーヌメロン・フォース》みたいなもんとして扱います。
 ランクアップする際にデッキに「ZW」か「ZS」がいなければそもそも発動自体ができませんが、そのような事態に遭遇したことはありません。
 必要と思うカードを適宜デッキの一番上に置いてください。

《ゼアル・コンストラクション》

 リ・コントラクト・ユニバースをイメージした、手札のカードを書き換えるカードです。

 手札のカードを見せ、「ZW」「ZS」「ゼアル」「RUM」「RDM」から1枚を選んで手札に加え、見せたカードをデッキに戻します。

 《獣王合体 ライオ・ホープレイ》で装備したい《ZWー天馬双翼剣》や《No.39 希望皇ホープ・ダブル》でサーチしたい《ダブル・アップ・チャンス》あたりはデッキに戻していいカード筆頭でしょう。
 他にも複数枚持っている《エクシーズ・チェンジ・タクティクス》なども戻していいでしょう。

 サーチするカードは状況に合わせて決めます。
 デッキに戻す方がメインの使い方だとしても、適当な「ZW」をサーチしておけば役に立つでしょう。

 このカードの手札をデッキに戻す処理は効果によるものです。発動や効果を無効にされても手札は減らないため、そこは良心的ですね。
 初動札になるためこちらは3枚投入です。

《ゼアル・エントラスト》

 墓地の「希望皇ホープ」「ZW」「ZS」のうちいずれか1体を蘇生させるかサルベージします。
 またライフポイントが相手より2000以上低い場合、墓地のこのカードを除外することで、墓地の「ゼアル」魔法罠カードをサルベージできます。

 「希望皇ホープ」のエクシーズ召喚自体を無効にされた場合などの保険の1枚となります。
 また墓地の《ZWー阿修羅副腕》や「ZS」を蘇生させることで新たなる「希望皇ホープ」への繋ぎにしてもいいでしょう。

 後半の「ゼアル」魔法罠カードをサルベージする効果は使う機会がほとんどありません。
 わざわざ回収したいカードが無いのが原因です。

 クセもなくシンプルに扱えるカードですが、劣勢からの立て直しといった側面が大きいので1枚のみの採用としました。
 「ZW」を複数並べて「ZW」をエクシーズ召喚するデッキならば2枚あってもいいでしょう。

《HRUMーユートピア・フォース》

 自分のランク9以下の「希望皇ホープ」をランク10以上の「ホープ」へとランクアップさせる効果と、ランク10以上の「ホープ」の効果でエクシーズモンスターが特殊召喚された場合に墓地のこのカードをそのモンスターのエクシーズ素材にできる効果を持ちます。

 このカードの効果で特殊召喚できる「ホープ」は以下の4体

《No.93 希望皇ホープ・カイザー》
《No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン》
《No.99 希望皇ホープ・ドラグナー》
《No.XX インフィニティ・ダーク・ホープ》

 彼ら全員が別のエクシーズモンスターを特殊召喚する効果を持っており、後者の効果に繋げることができます。
 ただし前者2体は効果を無効にして特殊召喚するため更なるランクアップへの足掛かりとして使うことになるでしょう。

 筆者は《No.93 希望皇ホープ・カイザー》を出すためにこのカードを使っていますが、普通は《No.99 希望皇ホープ・ドラグナー》を出すために使うと思います。
 その場合はエクシーズ素材を持った状態の「No.」を呼び出せるため戦略の幅が広がるでしょう。
 特に《獣王合体 ライオ・ホープレイ》なんかはモンスター効果を2回も無効にできるのでこのデッキでも十二分に活躍できるでしょう。

《ゼアル・フィールド》

 自分のエクシーズモンスターを対象とする自分のカード効果にチェーンできなくする効果と、エクシーズモンスターが特殊召喚された場合にエクストラデッキか墓地のエクシーズモンスターをエクシーズ素材にすることができるフィールド魔法です。
 3つ目の効果も何やら書いてありますが、《シャイニング・ドロー》は採用していないので無視して構いません。

 このデッキでは特に前者の効果が強力です。
 多くの妨害を受けやすい「RUM」の発動や「ZW」を装備する効果にチェーンできなくすることができます。
 また後者の効果によって、《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》の効果の発動可能回数が1回増えたり、蘇生させた《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》が効果を発動できるようになったりします。

 しかし直接展開に寄与するカードではないため、採用枚数は1枚としました。
 引けたらラッキーみたいなもんですね。

《エクシーズ・チェンジ・タクティクス》

 「希望皇ホープ」のエクシーズ召喚に成功する度に500のライフポイントを支払い1枚ドローできるカードです。
 この効果を4回使うだけで《ZWー天馬双翼剣》の特殊召喚条件や《RUMーゼアル・フォース》の墓地効果の発動条件を満たすことができます。

 《No.39 希望皇ホープ》の上に《CNo.39 希望皇ホープレイ》か《SNo.39 希望皇ホープONE》を乗せ、さらに《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》を出すとトータルで3枚のドローになります。
 他にも「RUM」で出した場合や《No.39 希望皇ホープ・ダブル》や《No.99 希望皇ホープ・ドラグナー》の効果を使った場合にも適用できます。

 このカードの唯一の欠点は、効果の発動が時の任意効果である点です。そのためチェーン2以降でエクシーズ召喚した場合は効果を発動できません。
 除去に合わせて効果を発動する際などは気を付けておきましょう。

《ダブル・アップ・チャンス》

 《No.39 希望皇ホープ・ダブル》の効果で必ずサーチしなくてはならないカードです。
 そのためドローしてはいけません。

 基本的には《No.39 希望皇ホープ》か《No.39 希望皇ホープ・ルーツ》とのコンボが前提となるカードです。
 攻撃を無効にするだけのカードは意外にも少なく、攻撃を無効にした上で別の処理を行うカードが多いという問題があります。そのため意図的にコンボを決めなければ腐るカードとなります。

 しかし前者は下敷き扱い、後者はほとんど場に出ないということで腐りがちなカードです。
 そのためこのカードの発動は諦めるのが無難でしょう。発動タイミングが訪れたらラッキーくらいの感覚でいいと思います。

《エクシーズ・リボーン》

 墓地のエクシーズモンスターを蘇生させ、このカードをそのモンスターのエクシーズ素材とする罠カードです。

 発動にタイムラグこそありますが、エクシーズモンスターならば完全蘇生できる点は魅力的です。
 このデッキでは主に《No.93 希望皇ホープ・カイザー》のエクシーズ素材であった《No.39 希望皇ホープ》を蘇生させることで新たなランクアップへの足掛かりにしていました。

 ただし、やはり発動の遅さは弱点であるため、先攻で制圧するタイプの【希望皇ホープ】では要らないカードでしょう。
 挿しておくと役に立つけどだいたい使わない、みたいなカードです。そのためこのデッキでも引けたらラッキーの感覚でピン挿しです。

《ナンバーズ・プロテクト》

 「No.」がいる時に発動できる万能カウンターです。
 さらに自分の「No.」が破壊されると墓地のこのカードをセットできます。

 このデッキにおける唯一の防御札です。
 しかし展開の邪魔になることから1枚のみの採用としました。

 またカウンターとしての発動とセットできる効果はいずれか1ターンに1度であるため、発動後にフィールドを更地にされるとセットすることができません。
 総じて中途半端なカードですが、それでも万能カウンターである点は評価できるでしょう。

《ナンバーズ・ウォール》

 「No.」は「No.」でしか戦闘破壊できない効果を再現しつつ、お互いの「No.」に効果破壊への耐性を付与します。
 ただし自分の「No.」が破壊された時に自壊するデメリットがあります。

 《No.93 希望皇ホープ・カイザー》によって呼び出された「希望皇ホープ」達を守る最強の永続罠です。
 相手にも耐性を与えてしまいますが、こちらが攻撃力で上回っていれば問題ありません。

まとめ

 以上が筆者のイベントを走っていた【希望皇ホープ】の全容になります。
 あらゆる「ホープ」を活躍させたいと考えて生まれたデッキですが、アストラルばりに「ホープ」を連打することができて楽しかったです。

 次回の「N/R レアリティ フェスティバル」ではどのようなデッキを使うか思案中ですが、恐らく【ジャンクドッペル】のジャンク抜きみたいなデッキになるんじゃないかと考えています。

 イベント周回のために効率性を重視することも悪いとは言いませんが、せっかく遊べる機会を貰えるのだからとことん遊び尽くすのもいいのではないでしょうか。

 それでは、良いデュエルライフを!

おまけ(不採用カード)

《FNo.0 未来皇ホープ》

 《No.93 希望皇ホープ・カイザー》で呼び出せる「ホープ」の一員ですね。あちらの効果の制限により、特殊召喚された次のターン以降であれば《FNo.0 未来龍皇ホープ》を重ねて出すことができます。

 そんなことわかってて相手が残してくれると思いますか?絶対真っ先に潰しに来ますよね。

 ということで不採用になり、《FNo.0 未来龍皇ホープ》を攻撃力3000のバニラとして運用することにしました。
 元々「希望皇ホープ」と《No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン》以外の枠が1つしか余っていなかったため、そこの枠を競合した結果でもあります。
 なお同じ理由で《FNo.0 未来皇ホープ-フューチャー・スラッシュ》も不採用となりました。

《No.98 絶望皇ホープレス》

 「希望皇ホープ」のメタカードとしてデザインされた絶望の象徴たる「No.」です。

 あくまでこちらの希望を相手に押し付けるデッキコンセプトで組まれたデッキなので、そこに絶望が混じるのは解釈違いと言いますか、そんな感じなので不採用となりました。

 一応効果の面だけで見れば、リンクモンスターのいない環境なので攻撃を止めるという役割は果たせますし、ミラーマッチの対策もできるので悪くはないのですが、やはり生理的な面でダメでした。

《No.XX インフィニティ・ダーク・ホープ》

 漫画版『遊戯王ARC-V』に登場した「No.」ですが、どうやらアストラルとは特に関係がないようです。

 名前に「ホープ」を冠するため《HRUMーユートピア・フォース》による特殊召喚を狙うことになります。

 お互いのモンスターが戦闘破壊され墓地へ送られた時にエクシーズ素材を1つ使うことで、自分の場に守備表示で完全蘇生できます。さらに起動効果で自分の場の他の特殊召喚されたモンスターの攻撃力分ライフポイントを回復できます。

 ……なんというか地味ですね。

 攻撃力4000から繰り出される効果がこれだと流石に迫力に欠けます。後続を出したりそれなりの耐性を持ったりした方が切り札としての迫力があるのですが、それが無いので少々弱そうに見えてしまいます。

 あまりカードデザインに対して愚痴るのも良くないので本題に入りますが、そもそもなぜ不採用になったかというと、場に出す手段が《HRUMーユートピア・フォース》しか存在しないからです。

 《HRUMーユートピア・フォース》の項でも列記した通り、あちらの効果で出せるモンスターは全部で4種類います。
 そのうち《No.93 希望皇ホープ・カイザー》と《No.99 希望皇ホープ・ドラグナー》は《No.39 希望皇ホープ・ダブル》の効果で出すことができます。
 さらに《No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン》は任意の「RUM」をコストにすることでエクシーズ召喚できます。

 つまりこのカードだけは《HRUMーユートピア・フォース》に依存するしかないのです。
 一応ランク9の闇属性エクシーズモンスターに《RUMー幻影騎士団ラウンチ》を使うことでも出せますが、いずれも専用デッキで使うか単体でデュエルを終わらせる力を持つためこのカードを使う必要性がありません。
 加えて言えばそのランク9の闇属性エクシーズモンスターに「希望皇ホープ」はいません。

 以上のことから場に出すこと自体が困難と判断して不採用になりました。
 ランク9の闇属性エクシーズモンスターのうち3体は《No.93 希望皇ホープ・カイザー》や《No.99 希望皇ホープ・ドラグナー》で出すことができるので非現実的と言うほどではありませんでしたが、エクストラデッキの枠が1つしか空いていなかったこともあり、結果として不採用になりました。

《CX 冀望皇バリアン》

 バリアン七皇のリーダーであるナッシュが七皇の力を束ねたバリアン世界の冀望の象徴のカードです。
 であればこのカードも立派な「希望皇」でしょう。

 アニメではエクシーズ素材のモンスター効果をそのエクシーズ素材を使うかライフポイントを400支払うことで発動でき、「カオスオーバーハンドレッド・ナンバーズ」の力を駆使して遊馬を追い詰めました。
 仲間の力を合わせて仲間の力を使って戦うなんて主人公みたいですね。なお敵対していたのは自分のカード全てに完全耐性を付与して戦闘でも事実上無敵の《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》。

 実は《No.99 希望皇ホープ・ドラグナー》の存在が無ければ採用されていたであろうカードです。
 ランク5の「希望皇ホープ」に《RUMーアストラル・フォース》を使う、《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》に《RUMーバリアンズ・フォース》(不採用)を使うといった方法で出すことができます。
 加えて《ストイック・チャレンジ》をこのカードに装備させることで爆発的な攻撃力を得られる他、自ら《ダブル・アップ・チャンス》の発動条件を満たすことで2倍の戦闘ダメージを与えられる超大型モンスターにもなることができるという爆発力に特化した構築もすることができます。

 ではなぜ不採用になったのかというと、《No.99 希望皇ホープ・ドラグナー》の登場により1枠を争う羽目になったからですね。結果として勝者は《FNo.0 未来龍皇ホープ》になりました。先述した通り、これさえなければ採用されていたはずです。
 コンボ用のカードを入れることにより若干の事故率の上昇は避けられませんが、超火力による希望の押し付けはもっとできたのではないかなと感じました。

 希望皇と冀望皇の共演はまた別の機会にやります。

《ZWー獣王獅子武装》

 アニメ『遊戯王ZEXAL』で唯一登場したエクシーズモンスターの「ZW」です。

 エクシーズ素材を使うことで「ZW」をサーチする効果と、「希望皇ホープ」に装備することで攻撃力を3000アップさせる効果と、装備されたこのカードを墓地へ送ることでモンスターへの追撃を可能とする効果を持ちます。

 どうせ採用するなら後述する《ZWー弩級兵装竜王戟》と一緒がいいな、でも1枠しか余ってないな、ってことで不採用になりました。

 効果もまあ悪くはないのですが、《アストラル・クリボー》も使わずにこのカードを出してまでサーチしたい「ZW」が無いという点もマイナスとなり不採用になりました。 

《ZWー弩級兵装竜王戟》

 かつてアニメの公式サイトで名前だけ示唆され自然消滅した謎の「ZW」です。
 8年以上の歳月を経てついにカード化されたその姿は《ZWー獣王獅子武装》と対になる効果を持ったものでした。

 モンスターをサーチするあちらとは異なり、こちらは「ゼアル」魔法罠をサーチできます。また、装備した「希望皇ホープ」の攻撃力を3000アップさせる効果と装備モンスターが相手モンスターを戦闘破壊した後に装備していた「ZW」を好きなだけ選んで特殊召喚できる効果を持っています。

 《ゼアル・コンストラクション》をサーチすることでさらに広い範囲のカードをサーチできます。
 特に《RUMーアストラル・フォース》とは相性が良く《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》や《覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン》といったモンスターの効果の発動条件を満たしながら出すのにちょうどいい効果となっています。
 さらに2枚目の《RUMーアストラル・フォース》を使えば《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》を呼び出すこともできます。それ出すだけなら《No.99 希望皇ホープ・ドラグナー》で良くない?

 しかしそこまで《RUMーアストラル・フォース》に依存するのはどうかという問題と、そもそもこのカードに《RUMーアストラル・フォース》を使って出すモンスターが「希望皇ホープ」ではないということからプランごと没になりました。

 また、《ZWー獣王獅子武装》と同様にこのカードを出すギミック自体も悩ましいものであったため不採用となりました。
 共にせめてランク4なら……、と悔やまれるカードでした。

《ZSー希望賢者》

 アニメにも漫画にも登場しなかった、「ZS」のエクシーズモンスターです。

 エクシーズ素材を2つ使うことでデッキの「ZW」か「ZS」を特殊召喚する効果と、フィールドか墓地のこのカードを除外することで元々の属性が光属性の「ホープ」を破壊から守る効果を持ちます。

 このデッキでは使い道が思いつきませんでした。
 決して弱い効果ではありませんが、次なる展開への足掛かりに使うことを考えると少々使いづらさが否めませんでした。
 このデッキは極論《No.39 希望皇ホープ》1体が立てば何とかなるデッキなので、それより先にこのカードを出す価値は薄く、このカードより後に出せるほどの余力は用意していません。
 そのため他のデッキよりも優先度が下がってしまいました。

 と悪口らしきものは並べましたが、普通はレベル1かレベル3〜5のモンスターを調達しつつ《FNo.0 未来皇ホープ》のエクシーズ素材として利用できるモンスターであり、フィールドに放置されていても仕事ができる便利なカードです。
 「希望皇ホープ」にこだわりすぎず、制圧するタイプの【希望皇ホープ】を組んでいたならば声がかかったでしょう。

 彼は決して弱くなく、使い手に恵まれなかっただけなのです。

《ZWー荒鷲激神爪》

 結局のところ、このデッキも【ランク4】の派生でしかないためこのカードで最後にします。

 《ZWー天馬双翼剣》と同じ条件で特殊召喚でき、装備した「希望皇ホープ」は攻撃力が2000アップし、チェーンブロックを組まずに1ターンに1度罠カードの効果を無効にすることができます。

 モンスター効果を無効にする《ZWー天馬双翼剣》と似たようなカードですね。ちなみに魔法を止められる「ZW」は現状存在しません。

 このカードの優秀な点はカウンター罠ですら止められる点です。《魔轟神獣ユニコール》や《魔術師の左手》と同じで、チェーンブロックを組まない永続効果であるが故の利点ですね。

 ではなぜ不採用かというと、それほど罠が蔓延する環境でないと考えたからです。
 実際に罠カードの採用率は対戦した限りではあまり高くなく、わざわざ対策を用意する必要はなかったと感じました。

 加えてフィールドからしか装備できない点もマイナスでした。これは《ZWー天馬双翼剣》も同じ欠点を抱えていましたが、対戦相手の知識が一切無い状態で《獣装合体 ライオ・ホープレイ》の効果でどちらを装備するかと問われると流石に《ZWー天馬双翼剣》に軍配が上がるでしょう。

 そういった関係で残念ながら不採用となりました。
 攻撃力の上昇量は高いので尚のこと惜しいカードではありました。正直まだ採用を検討してもいいカードだと思っています。

 決闘者の数だけデッキの可能性は広がります。
 筆者が採用しなかったカードにも可能性を見出し、皆さんだけのオリジナルのデッキを是非組み上げてください。
 数多の変t……奇抜なデッキが世に放たれるのを楽しみにしています。

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