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グラディウス1億プロジェクト回想録(後編)

3日目突入

この日あたりから各方面からの
助っ人が多数参戦します。
そろそろ、イベント開催中の情報が出回り始めたのかも知れません。
お祭りのようで大変楽しかったですね。

朝方には無事折り返し地点である5000万を達成。
メンバーも充実してきて安心感が出てきました。
3回目の256現象も記載されていますね。

ここにも残機ハンターズ登場


事件発生!めぞんどこ行った?

133周目あたりから毎回残機数が記録されています。
理由は記憶にありません。
もっとしっかり管理しようよ、という話だったのかも知れません。
140周クリア時点では計算上は残49と記載されていますね。
次の周はノーミス。
珍しく私がノーミスクリア達成し、「俺わかっちゃったかも」みたいな軽口を叩いて大喜びしてた記憶があります。
そして、言ったそばから次の周でしくじり、逆火山中盤でいつも通りギブアップ(笑)
「助けてください」
とI氏にバトンタッチ。
まあ推定50機以上はあるし大丈夫だよね…と思ってまったりしていたら、I氏がただならぬ声で叫んでいました。
聞くと、突然残機表示が4になったそうです。
グラディウスは残機表示が7機までしかなく、表示が欠けて初めて正しい残機数がわかるのですが、それが7から一気に4になったという異常事態に、皆がびっくり仰天パニック状態になりました。

「ヤバいヤバい」
「とりあえず保険カプセルは1個あるからラストまで残しておこう」
「めぞんはどこ行った~!」
「俺、家行って呼んでくるよ」
「早くw大至急www」
「雀荘だっけ?北(ペー:常連御用達の雀荘)にいるんじゃねーか?」

みたいな感じの大混乱でしたね。
皆がパニックに陥るなか、一番冷静だったのは全てを背負って復活チャレンジ中のI氏でした。
残1で見事突破。
区間突破確認後に満を持してスピードアップ。
あの時店内に鳴り響いたパワーアップサウンドに、文字通り全身が震えるのを感じましたね。
ここ一番でのI氏の底力に感動したものです。

I氏はビックコアをあえて倒さず、時間稼ぎをしていたところでひょっこりめぞん登場。
K氏が無事めぞんに伝えることが出来たのでしょうか。
まさにグッジョブですね。

神がかったタイミングでプレイヤーはめぞんに交代。
 装備の足りない5面前衛は事故が起きやすく、ハラハラして見ていましたが、無事立て直して完全復活。
どうやら大ピンチを切り抜けた模様です。
絶体絶命のピンチを救ったI氏には、本当に感謝しかありませんね。
今回もまた、私のミスが発端でした(笑)
その時点のスコア記載はされていませんが、142周目の4面ということなので6800万点前後ぐらいであろう、と推測出来ます。

「バグりまくりOK」

ナチュラル・ハイな4日目

深夜から朝方までは、ずっとI氏と私の二人で回していました。
連日にわたる実践で疲れていたのでしょうか、だんだん二人ともハイ状態になり、奇声を発したり、笑い出すと止まらなくなったりと、異常行動が見られるようになりました。
徹夜マージャンをやっていると起きる現象に近いですね。
記録作業も、数字こそしっかり書いていますが、その他はもうなんだかわかりません(笑)

「プラQ」とは私のペンネーム
謎の擬音は「ハーツ&マインズ」由来

エピローグ

夜が明けて、めぞんがやってきたのでバトンタッチ。
187周目からはめぞんの一人旅。
程なく9000万点を突破し、いよいよゴールが見えてきました
まさにウイニングランですね。
ハードウェアのトラブルさえなければ、もうゴールは確実でしょう。
私はもう出番がないので、すっかり気が抜けてしまいました。
さすがにもうグラディウスの画面は見飽きていて、店内の他のゲームで遊んでいましたね。

達成の瞬間はいわゆる黒山の人だかりでした。
フィニッシュは、6面入り口のハッチをミサイルで壊したところでした。
すごい歓声が上がっていましたね。
ハッチは1000点なので、中途半端な点数でハイスコアが止まりました。
1Pのスコアは0に戻ってたはずです。
ハッチでフィニッシュした理由は、
「無限増えの音にビビってハッチをブチ壊しちゃった」
とのことです。
その気持ち、ホントよくわかります。
ここまで来て、バグってリセットなんて考えたくありませんから。

と言うわけで結局ハイスコアは、
99999300
となっていました。
その場でペットボトルのジュースと紙コップを買ってきて、皆で乾杯をしました。

かくして、時は平成2年4月9日15時28分、グラディウス1億プロジェクトはめでたく成功に終わりました。

コップ15個=乾杯した人の合計人数


あとがき

グラディウス1億プロジェクトについては、プレイ環境等色々グレーな部分も多く、あまり語るべきでないような気がしていました。
今までプライベートの酒の席でさえも、あまり語ったことがありませんでした。
自分の中ではキラキラに輝くまぶしい思い出ですが、それは自分の胸にしまっておけば良いものと思っていました。
しかし、齢を重ねるにつれ、自分たちがゲームセンターという場所で体験した素晴らしい思い出を、記録として正しく後世に伝えて行くことも大事なのでは、と思うようになりました。
というわけで、各方面からのお叱りを覚悟しつつ、私の覚えているかぎりのことを書きました。

以上で回想録は終わりです。
記憶違い等ありましたら、ただちに訂正しますので、ご指摘等よろしくお願い致します。

そして、遠い昔に「めぞん一刻」と呼ばれる熱いスコアラーがいたことを、時々でいいから思い出して頂ければ幸いです。

最後に、この記事を書くにあたって、めぞんと親交のあった小山@京都氏から色々とお話しを伺うことができました。

小山@京都氏のツイッターアカウントhttps://twitter.com/manchanbuhibuhi?t=U5aqSXpTMIgelzaBM4Wtdw&s=09



おかげさまで、自分が忘れていた重要な事実の補完をさせて頂き、記事に反映することができました。
感謝の念に堪えません。
この場を借りて、改めてお礼を言わせて頂きます。

(完)

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